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レトロ喫茶「セピア」
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◆ ここが、みんなの
「ああ! 素晴らしい……!」
頬に手を当て、身をよじりながら恍惚とした表情で言ったのは、アケーチだった。
「歯ごたえのある寒天、甘さのあるあんこ、とろぉりとした黒蜜に、ぷるっぷるの白玉……! 今、私の口の中では、『あんみつ』という壮大な叙情詩が奏でられているのですね……! ふふふふ……!」
その隣では、同じくあんみつを食べている結が、ふわふわと幸せそうな笑みを浮かべている。
「私はもともと、あんこが好きというのもありますが、あんみつって、フルーツとあんこの相性が抜群で、大好きなんですよね。ひとくち食べるだけで、幸せ~な気分になれます……!」
そんな二人のようすを、美咲紀はデジカメを手に震えて見つめていた。
「こ、これは、見事な食レポなのです……! それに加えて、この笑顔……! カメラにおさめておくべきでしょうか……!」
「やめておけよ、美咲紀」
と、やや呆れた顔で言ったのは、修だった。
「肖像権の問題に引っかかったら、どうするんだ」
「で、でも、シュー君!」
「それよりアイス、溶けかかってるけど?」
「はっ!」
あわててデジカメとスプーンとを持ち帰る美咲紀を見て、修はひっそりと苦笑した。
この日、一日の営業を終えた喫茶『セピア』では、助っ人たちを労うために、店長の悠弥から甘味がふるまわれていた。大きめのテーブルを囲むようにして助っ人たちが席に着き、各々が好きな甘味を口へと運んでいる。
「身体を動かしたあとに、甘いものを食べるのはいいものね」
静かに呟き、甘味を食べる葉月の仕草は、ゆったりとしていて上品だ。まるで、おとぎ話から出てきた登場人物のようだと、依菜里は改めて思う。
「そうよね。疲れたときには甘いものがいいって、よく言うもの」
同意して微笑むいいなの前には、色とりどりのフルーツと生クリームで彩られたプリンアラモードが置かれている。
「ぷるぷるして甘いプリンと生クリームに、フルーツの酸味が効いていて、いくらでも食べられちゃいそうね」
くすくすと、いたずらっぽく、いいなは笑う。すると、機嫌を良くしたらしい依菜里が、満面の笑みを浮かべた。
「おかわりしてもいいからね!」
次いで、依菜里の目は彼女の好物でもある和風パフェをつつく綾花へと向かう。
「ねえ、アヤカ。そのパフェ、イナリも作るの手伝ったんだよ。おいしい?」
「とってもおいしいよ。シリアルの代わりに、お米のお菓子が使ってあるんだね」
「うん! もなかの中にはね、バニラのアイスが入ってるんだよ。黄粉と黒蜜を混ぜたら、すごくおいしいの!」
にこにこと、まるで自分が食べているかのような顔で話す依菜里を見て、綾花も目を細めた。それなら、アイスに黄粉と黒蜜を混ぜてみようか。そう考えて、綾花がスプーンでパフェをかき混ぜようとしたとき、調理場のほうから、悠弥が姿を現した。
「ステイシーくん、師呉くん、お待たせしました。ボリュームが多いもの、ということだったので……修くんから提案してもらった新作メニューです」
悠弥の手から、テーブルの上へと移されたのは、二段重ねのホールケーキだった。
けれど、その全体は鮮やかなエディブルフラワーで彩られ、そこにまぎれるようにして、透きとおったアメ細工の妖精たちの姿がある。
「すごいな! まるで、絵本の世界みたいなんだぜ!」
「……もしかしてこれ、鎮目さんが書いてるっていう童話の?」
身を乗り出した師呉ほどではないにせよ、少しおどろいたようすの夢呼が悠弥へと視線を向ける。悠弥は、どこか恥ずかしそうに笑って、うなずいた。
「もともと構想はあったんですが、僕の作品は無名ですから……人前に出す勇気がなかったんです」
硯いろはの作品を表現した新作メニュー。それを修から提案され、夢呼からは「ボリュームがある甘味を食べたい」と言われた。おかげで、このケーキは、今回こうしてテーブルの上へと並べることができたのである。
※
「皆さんには、本当に感謝しています。ありがとうございます」
助っ人たちの帰り際、店の前まで見送りに来た悠弥が、深々と頭をさげた。
「おにーちゃん、おねーちゃん、本当にありがとう!」
大きく手を振る依菜里に、綾花が手を振り返す。
「また来ますね」
そう笑顔で告げた綾花の手には、パフェの器に敷かれていた『セピア』のコースターがある。そして、そこには「硯いろは」というサイン。
「な、夢呼ちゃん。今度、一緒に遊びに来ようぜ」
「遊びに来るのはいいとして、名前呼びはやめてくれ……」
弾んだ師呉の声と、いい加減に注意するのも疲れてきたらしい夢呼の声が遠ざかり、助っ人たちの姿も小さくなっていく。
けれど、それでも、『セピア』の店先には、いつまでも、見送りに立つふたつの人影があった。
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あとがき
担当マスター:
かたこと
ファンレターはマスターページから!
この度は、喫茶「セピア」へのご来店、まことにありがとうございました。
初めてのシナリオで不安も多々ございましたが、皆々さまの気持ちがこもったアクションに勇気づけられ、こうしてリアクションをお届けするまでにいたりました。
たくさんの助力を得て、少しずつですが、この店は変わっていっています。ゆえにこそ、『ここが、みんなの【レトロ喫茶「セピア」】』です。
このリアクションが、皆々さまのお口に合いますことを、願って。
それでは、また、お会いする日まで。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
かたこと
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年07月03日
参加申し込みの期限
2017年07月10日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年07月10日 11時00分
参加キャラクター一覧
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