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レトロ喫茶「セピア」
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◆ はじめの一歩を踏み出して
寝子島、旧市街に面した九夜山のふもと。うららかな日差しを浴びた木々の葉が、萌葱色にきらめいている。しばし、そのまぶしさに目を細めていた
綾辻 綾花
は、微笑みながら辺りへと視線を巡らせた。
「たしか、この近くだったと思うんだけど」
自らの記憶を頼りに綾花が探すのは、この九夜山付近にある喫茶店だった。外観は大正のころを思わせるレトロなもので、店の名前は『セピア』という。綾花がその存在を知ったのは最近のことなのだが、ぜひとも訪ねてみたいと思っていた。そのため、今回は休日を利用し、こうして九夜山のふもとまでやってきたのである。
愛らしく咲いた春の草花を踏まないよう、少しだけ足もとに気をつけて、綾花は歩を進めていく。すると、遠くに古びた看板が見えた。かすれた文字で、喫茶『セピア』と、そう記されている。
ここに間違いない。確信をもって綾花が歩みを早めれば、看板の向こうに目当ての建物が姿を現す。自然と、綾花の口もとはゆるんだ。趣のある喫茶店のドアノブへと手を伸ばす――瞬間、弾けるように内側からドアが開いた。
「きゃっ!」
びっくりした綾花が小さく声をあげるとともに、幼い給仕姿の少女が店から飛び出していく。鳴り響くドアベルの音を耳に、綾花はぽかんとして目を瞬かせた。
(びっくりした。お店の子かな……?)
何かあったのだろうか。不思議に思って綾花がたたずんでいると、店から出て一目散に駆けていこうとしていた少女が、ふいに綾花を振り返った。刹那、ふたりの目が合う。かと思えば、少女はたたらを踏んで立ち止まった。そうして、首をそらして綾花を見あげるなり、こう言ったのである。
※
「おねーちゃん、お店を助けて!」
旧市街にある画材屋を出るや否や、
三宅 葉月
は、突如として現れた給仕姿の少女に懇願された。
よっぽど切羽詰まっているのか。少女は、なにやら矢継ぎ早に言葉をまくしたてているのだが、生憎なことに、主語や述語や接続語、その他諸々がごっちゃになっている。もはや、言っていることの意味を理解するのは、困難であった。
特に動じる風もなく、そのようす見ていた葉月は、少女が息をつく間を見計らい、とりあえず言った。
「……落ち着いて話してくれる?」
それとほぼ時を同じくして、「依菜里ちゃん!」と呼ぶ声がした。少女の後を追ってきた綾花である。
「この子、あなたの知り合い?」
落ち着こうとしているのだろう。大きく深呼吸を繰り返す少女を見やり、葉月が綾花に問う。息を切らせて走ってきた綾花は、頬を上気させながら、少し困ったように微笑んだ。
「はい。実は、この先にある喫茶店のオーナーさん……の、お孫さんみたいなんです」
少女の名前は、
薬葉 依菜里(くすは いなり)
といった。
「ユーヤがエイギョードリョクしないから、おじーちゃんのお店が潰れちゃいそうなの」
息を整えた綾花に背を撫でられ、ようやく落ち着いた依菜里は、葉月にそう説明をした。けれど、いささか言葉が足りない。すかさず、綾花が葉月のために言葉をつけ加えた。
「ユーヤさんは、お店の――喫茶店の雇われ店長さんなんだそうです。でも、お店の経営は得意ではないみたいで……」
「お客さんが来る日より、来ない日のほうがずーっと多いの」
ぷくりと頬をふくらませ、依菜里がこぼす。葉月は少しばかり考えるように黙っていたものの、やがて口を開いた。
「そのお店の名前、なんて言うのかしら?」
「『セピア』です。喫茶『セピア』」
そう綾花が応じた。しかし、葉月には、まったく覚えのない名前である。
「聞いたことのない名前ね……きっと、店そのものの知名度がないのね」
「たしかに、そうかもしれません。私も、つい最近になるまでは知りませんでしたし……」
思案するように目を伏せた葉月と、表情を曇らせる綾花のかたわら。ふいに、依菜里が大きな声をあげた。
「ユーヤ!」
近くを通りがかったスーツ姿の男性に向かって、依菜里は、きりりと眉をつりあげる。
「こんなところで何してるの! お店ほったらかして遊ぶなんて、イナリ許さないんだからね!」
「はい?」
ところが、振り返ったのは、依菜里の知る人物ではなかった。右目を覆い隠すような長い前髪こそ似ているけれど、よくよく見れば顔つきも雰囲気も異なっている。
それもそのはず。そこを通りがかったのは、ほしびとの
アケーチ・タッマーキ
だったのだ。本来ならば、その背に純白の翼をもつのだが、寝子島に滞在している間は影も形もなく、一見して普通の人間となんら変わりはない。依菜里が勘違いをしてしまうのも、無理からぬことだった。
「ふふふ、すみません。私は明智といいまして、残念ながら、ユーヤという名前ではないのです」
「ご、ごめんなさい。イナリの、勘違い」
先ほどまでの威勢の良さはどこへやら。たじろいだ依菜里は、つかんでいたスーツのすそから手を放して、頭をさげた。けれど、気分を害したようすもなく、アケーチは笑みを絶やさない。
「いいえ、お気になさらず。ところで、お店のお手伝いを探しているような会話が聞こえたのですが……!」
アケーチの声が、弾んでいる。依菜里は、ぴんときたようだった。
「もしかして、アケチも手伝ってくれるの?」
「はい。楽しそうなお話ですし、私でもよければ、悦んでお手伝いしますよ……! ふふ」
かくして、依菜里は三人の助っ人を得たのである。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
かたこと
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年07月03日
参加申し込みの期限
2017年07月10日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年07月10日 11時00分
参加キャラクター一覧
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