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それは、
獅子目 悠月
と
オルカ・ヴィヴァルディ
がオルカの自宅でユニット練習をしていた時だった。
思い切り歌って、思い切り踊って。一通りの練習を終えると、オルカはレッスン室の床に満足そうに座り、
「はー、気持ちいいけど、暑いなぁ~!」
と天を仰ぐ。そして無造作にTシャツを脱ぎ、引き締まった体を惜しげもなく晒すと軽く首と顔を拭った。
「油断してると風邪引くぞ、オルカ」
オルカの行儀の悪さにその美しく整った眉を軽くしかめて悠月が言う。オルカが笑いながら床にあったペットボトルの1本を悠月に投げて寄越した。
「悠月も脱いだら~? 気持ちいいよ」
「脱ぐか、バカ」
笑いながらこちらを見上げるオルカに一睨みすると、それでもやはり少し暑いのだろう、悠月は自身のVネックのTシャツをぱたぱたとさせながら、
「サンキュ」
と受け取った冷えたペットボトルの蓋を開けた。
「どういたしまして~」
悠月にウインクで応えながらオルカもペットボトルを手に取る。そして2人がレッスンで火照った体を冷ますべくドリンクに口をつけた時―――のんべえエアーが吹き抜けた。
*******
悠月の体がふらりと揺れた。
(なんだ……?)
突然突き上げられるような熱に全身を冒され、悠月は戸惑う。体のバルブも心のバルブも無理矢理全開にされたような強引さに、悠月は為すすべがなかった。
(体が熱い……それに頭がうまく働かない)
額を押さえ、アツい息を吐き頭を振る。ぐらり。悠月の足元がぐらついた。
(んん~……?)
オルカはペットボトルを置き、首を捻った。何かがおかしい。普通の冷たいスポーツドリンクのはずなのに、下がると思った体温がむしろ上がるみたいな。
変な感じだ。けれども嫌な気分ではない。どちらかと言えばちょっと楽しい? ああ、それは悠月がいるからか。
オルカは陽気に1人くすくす笑う。その時突然赤い顔をした悠月が腕の中に倒れ込んできた。
「悠月?!」
咄嗟の事であったが、オルカは悠月をしっかりと抱き留めた。
「……っ、わるい」
悠月はオルカの腕から慌てて起き上がろうとしたが、くらくらして力が入らない。それはまるで
自分が熱を出したあの時
のよう。そしてあの時と同じように、耳元にオルカのハスキーな声がした。
「疲れちゃったのかな、悠月? 待って、今寝かせてあげる……」
ぞくりと、する。それでも何1つ抗えず、悠月はオルカに手首を握られ、あっという間に床に縫い止められた。
2人共、何かに浮かされていた。
覆い被さるように悠月はオルカに見つめられる。その深く蒼い瞳は海のよう。それなのに、自分の姿を映すその瞳は危うい熱さを持っていて。
床に流れる美しい悠月の髪。戸惑う潤んだ榛色の瞳がオルカを捕らえる。怖い? 悠月。……それでもこの手を離せないのは、君の瞳に酔っているせいかもしれない。
逃げなきゃいけない、と黄玉の瞳は思った。それが何故だか分からないけど、そうしなければいけないと思った。
繋ぎ止めたい、と瑠璃の瞳は思った。今、この手に入るのなら、全てを捨てて構わないと思った。
決して交わらない、絡み合う2つの色。その均衡を崩したのは零れる悠月の吐息だった。
「アツいんだ……オルカ」
ぐっ、と悠月の細い手首が床に押しつけられた。そして空いている手で、オルカはそっと悠月の目尻から頬の繊細なラインを辿っていく。悠月はなされるがままだ。自分を辿るオルカの手の感触だけがやけにリアルで、それ以外は全て遠い。
ゆっくりとゆっくりと、オルカの手は悠月の首筋へと動いていく。この細い喉から出る最高の声が、オルカの魂を揺さぶるのだ。慈しむようにその白い肌を撫でれば、くすぐったさに悠月は吐息混じりの声を出した。
(どうして、君は)
くらりとするくらいの熱さがこみ上げ、オルカは思わず目を閉じる。そしてふうと息を吐くと、確かめるように悠月の胸に耳を当てた。
布地1枚越しのお互いの体温。オルカはほんの少し顔を上げ、悠月の首筋に顔を埋めるように囁いた。
「Mio destino. Vedi come sono pazzo de te? Sono innamorato di te」
合わさる、胸。悠月の鼓動がダイレクトに伝わってくる。
君と歌っている時は1つになれている気がするのに、どうして今、君の鼓動は俺と違うリズムを刻むのだろう。―――歌ってる時と同じくらい、君と心を重ねたいんだ。
オルカは手を伸ばしそっと悠月の髪をほどいた。赤銅色の髪の毛が波打つように見事に床に広がる。
その美しさを目に焼き付けながら、オルカは悠月の喉にゆっくりとキスを1つ落とす。そして体を起こすと、悠月の瞳を優しく覗き込んだ。
「……まだ寝てる? それならブランケット持ってきてあげるから待っててね」
そう言うとオルカは静かに立ち上がり、チャーミングなウインクを1つ。そして悠月の髪ゴムをくるくるさせながらレッスン室を出て行った。
悠月は、動けなかった。
オルカの唇が触れた場所が、アツかった。
(何なんだ、何なんだあいつは)
自身の熱に浮かされたのか、オルカの熱に浮かされたのか分からない。オルカが何を言っているのかは理解できなかったが、あの音を紡いでいた唇が喉に触れた時、声を奪われたように何も言葉が出なかった。
悠月は、オルカの出て行った方に背を向け寝返りを打った。あの何でもない顔をして出て行った友人から、顔を隠すように。
……理由もなく、腹が立つ。
悠月は駄々をこねるようにアツい顔を冷たい床に擦りつけた。すると床に広がった自分の髪が目に入った。
「オルカ……」
小さく呟いた。本当にあの友人は何がしたいんだろう。けれどももっと理解できないのは、自分の心だ。翻弄はされていたが……俺は嫌じゃなかった。
「くそ……っ!」
顔を歪めて悠月はきつく目をつぶる。
―――熱が、冷めない。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
KAN
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年06月25日
参加申し込みの期限
2017年07月02日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年07月02日 11時00分
参加キャラクター一覧
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