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ゴウン、ゴウン、と機械の動く音がする。
それを耳に、
夏神 零
は辺りに連なる超高層ビルを落ち着き払って見上げた。
「また異世界に飛んだか……。時代はかなり進んでいるようじゃが……妙な街でござるな」
暗い空を刺すように立ち並ぶ、超高層ビルの群れ。
見慣れない機械が幾らともなくそれらと融合し合っていて、それぞれ勝手に動いていた。
と、その時である。
「む? あれは……」
ビルよりも高いところを、赤黒い光が尾を引いて走る。
それが、眩さをそのままに、真っ直ぐに零の方へと向かってきていた。
その速さときたら、途方もない。
「隕石か彗星か? ……いや、違う」
音もなく近くの壁に足を付けたそれは、
「あれは、先ほど鏡に映った人のような何かだ……」
と零が零した通り、人に近い形をしていた。
背中に、複雑な形の機械の翼が付いている。
あれで飛行していたのが、彗星か何かのように見えていたのだろう。
その双眸はうっすらと赤い光を帯びているが、顔や肌は人と変わらない。
白い長髪が、はらりと美しく垂れていた。
(やはり、どことなく拙者に似ているが……?)
零が思ったその時、赤く輝くまものの目が、ギラリとして零を捉えた。
『何者だ? 見慣れない容姿だが?』
まものが言う。
妙な波動を纏ってこそいるが、少なくとも意思疎通に不都合はなさそうだった。
「む、拙者か? 拙者は、夏神零という者でござる。お主こそ、何者じゃ?」
『アンノウン、と呼ばれることもある』
「アンノウン……unknown、つまり、未知の存在でござるか」
どうやら、目の前のまもの――仮にunknownと呼ぶ――には、名前らしい名前もないらしい。
(この街を、守っているのだろうか……)
その為に、上空を飛んでいたのかもしれない。
日頃からああしていて、此度の零との接触がイレギュラーなものだとしたら、
(こうしてまじまじと目撃されることは、少ないのかもしれぬな)
闇に溶け込み、遥か上空を彗星のように飛ぶ赤い光。
成る程、彼の者の全容は誰にもわからないだろう。
まさしく、《unknown》だ。
『零、か』
unknownが、零の名を零す。
『我が姿を見て微塵も動揺しないとは、興味深い存在だと認識した。手合わせを願いたい』
「手合わせ……唐突でござるな」
零は苦笑した。
見た目だけでなく、そういうところも自分に似ていなくもない、と思う。
どことなく、昔の自分が思い出されるような性格ではないか。
『――それでは、これより戦闘を開始する』
宣言するや、unknownの機械の翼から、不気味な赤黒い光が噴き出した。
異常とも言える速度で、零へと迫ってくるunknown。
ビームソードの一撃を、ひらり、ギリギリのところでかわす。
チュン、と軽い音を立てて、建物に巨大な獣の爪跡のように、傷が刻まれた。
「素早いな……かわすので精一杯じゃ」
『だが、次はかわさせない』
振り返った勢いのままで、unknownは瞬時に変形させたビームソードから赤く煌めく銃弾を放つ。
1発、2発。
迫り来るそれを舞うように避けて、零はそのまま舞いの続きのように手刀を振るった。
ろっこんが発動し、unknownのビームソードの柄が真っ二つに切断される。
(月が出ているか、確認する暇もないが……)
ろっこんが発動したということは、零達の戦いを、月が眺めているのだろう。
機械の音だけが五月蠅い街の中、頭上の月のみがこの険呑な手合わせの観戦者だ。
(ならば、観賞に耐えうる戦いをせねばなるまい)
どこまでも優美に舞いながら、零はunknownへと離れた物をも切断する手刀を放つ。
1撃、2撃。
3撃目がやっと、unknownの腕を捉えた。
機械の腕が、ゴトリと地に落ちる。
けれど、unknownは止まることを知らない。
切断された部分から、見る間に再生していく機械の腕。
やがて零へと向けられた腕の先には、ビーム砲が鈍く光っている。
「面妖な……幾らでも武器が出てくるな」
けれど、ビーム砲が、その途方もないであろう威力を発揮することはなかった。
零のろっこんが、エネルギーが充填されるよりも早くにビーム砲を断ち切ったのだ。
unknownが、やれやれというふうに首を振って、腕を下ろす。
『これ以上の修復には、時間が掛かる。強いな。零という名前、記憶しておこう』
そう零したunknownの表情は、どこか満足げで。
零の方も、唐突に終わった戦いの激しさに幾らか息を荒くしながらも、
「拙者も覚えておくでござるよ、アンノウン。良き戦いだった」
と、笑みを以って応じるのだった。
『ああ。この感覚を、心躍るというのだろうか』
そうして、unknownはまた彗星の如くに飛び去っていく。
その姿を見送りながら、零も寝子島への帰還を果たしたのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
巴めろ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
神話・伝説
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年08月27日
参加申し込みの期限
2017年09月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年09月03日 11時00分
参加キャラクター一覧
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