ラッカミ村の人狼｜リアクション

ラッカミ村の人狼

【１日目】
　コケコッコー！！！！！！！！！！！！！！！
「おはよー！！　さあ、朝だぜ！　だれが人狼か話合いしよーぜ！！」
　小脇にニワトリを抱えた少年・マモルが６人の容疑者を起こして回る。容疑者たちは互いに顔見知りでないものもいるため、自己紹介から始めることにした。
　１日目の議論はチナミの告白から動き出すこととなる。
「実は【チナミ占い師さん】なんですぅ♡　昨日占ったら、【トワさんは村人】と結果が出ましたっ。だから、今晩トワさんを吊るのには反対です♡」
　名指しされたトワがおやと面を上げる。
「【トワは占い師】なのデス。
　占い結果は【チナミは人狼】デスケド、チナミが名乗り出てしまった以上意味がないのデス……。惜しいデス。もうひとりの人狼が名乗り出てくれればよかったデス」
「ええー。トワさん対抗なんですかぁ？」
　チナミは芝居がかった仕草で目を見開き可憐に口元に手を当てて驚いて見せた。
（オイオイオイ。チナミのやつ、早速破たんしちまってる）
　ナガレが相方の不運を嘆く。
「論理的に考えると……本日はチナミさんを処刑するのがいいかと思います」
　沈痛な面持ちで告げたペルラにサキリも同意する。
「そうだね。僕もそうするしかないと思う。汚れ仕事は引き受けるよ」
　評決を取るまでもなくチナミ吊りは確定していた。
「ええー。そんなのおかしいですよぉ。チナミが真占いですよぉ？」
　怯えを微塵も感じさせない不敵な笑みを浮かべる因の瞳に、サキリの銀のナイフのきらめきが映る。サキリが攻撃の間合いにチナミを含めた瞬間、淀んだ空気をはらうように手を挙げた者がいた。ブドーである。
「ふふ。お取込み中申し訳ありませんが皆様にお伝えしたいことがあります。【本物の占い師は私】です」
「「「「「「……」」」」」」
　予想外の告白に６人の容疑者は言葉を失った。
　ブドーは容疑者たちの戸惑いにたじろぐ様子もなくペルラに向き合い
「【ペルラは人間】でした」
　と、優雅に一礼する。
「えっ。あっ、それは、ありがとうございます……」
　呆気にとられていたペルラは反射的に礼をした。
「ど、どどど、どーいうことだ！？」
　状況を飲み込めない卯木に反応して、小脇に挟んでいたニワトリがコケー！！！！！と鳴いた。

＜投票＞
・天宮城因⇒志波武道
・ペルラ・サナーレ⇒水守流
・サキリ・デイジーカッター⇒水守流
・志波武道⇒卯木衛
・卯木衛⇒天宮城因
・トワ・E・ライトフェロゥ⇒天宮城因
・水守流⇒天宮城因

　ブドーの告白を受け、容疑者たちは当初の方針通り多数決で処刑者を決めることにしたが結果は同じであった。
　【本日の処刑者はチナミ】である。

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