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【入学式】ぴっかぴっかの1年生!
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――それぞれの放課後
放課後、1年5組の教室にて。
自分の席に座ったまま、
谷咲 桃笑
はきゅっと唇を引き結んでいた。
(――あたし、決めてたんだ)
高校生になったら、自分のことを知っている人がいない土地へ行く。
そうして、新しい一歩を踏み出すのだ、と。
(そして今日がその第一歩の日。始めましての入学式)
クラスでの自己紹介だって、緊張のしすぎで噛んでしまう等のハプニングもあったが、
(ろくに喋れなかった自分にしてはよくやった……わよね)
という具合で、自分にしては上手くできたつもりだと桃笑は思っている。
そして今、桃笑は次のミッションに挑もうとしているのだった。
こそりと、まだ教室に残っているクラスメイト――
島崎 嘉織
の姿を見遣る。
(同じクラスの子に……こ、声をかける!!!)
中々話し掛ける勇気が出ないうちに、教室には嘉織と桃笑の2人だけになってしまった。
そっと嘉織のことを見つめたまま、桃笑はずっと憧れていた、自身の夢へと思いを馳せる。
クラスでの何ということもない馬鹿話。
誰かと一緒に、どこかで美味しいものを食べて帰る放課後。
そういうことができる友達が欲しいと、桃笑は切実に願っていた。
カタン、と小さく椅子を鳴らして、遂に立ち上がる。
(き、緊張するけど、でも、自分から動かなきゃ……声をかけなきゃ)
新しい一歩の為に、一生懸命ダイエットだって頑張った。
寮がある高校――寝子高を受験して、合格だってしてみせた。
中学時代の駄目な自分を知っている相手はここには(ほぼ)いないのだ。
(せ、せーの……っ)
桃笑が嘉織の背後にじりじりと迫ることに成功した、その時。
嘉織が、自分の席からすっと立ち上がった。
「わ、わわ……!」
ぶつかりそうになったのを避けようとして、その場に尻餅をつく。
振り返った嘉織が、眠たげに見える目を少しだけ瞠った。
「ええと……大丈夫?」
「へ? あ、ぜ、ぜぜ全然平気! 大丈夫大丈夫!」
転んで、思いがけず嘉織の方から話し掛けられて。
アクシデントの連続に挙動不審になる桃笑だったが、嘉織はそんなことは気にしていない様子。
「怪我、ない? 思いっきり転んだみたいだけど」
「ほ、本当に大丈夫! うん! あの、ええっと……」
「ああ……島崎。島崎嘉織」
混乱のあまり桃笑が言葉に詰まったのを、嘉織は、桃笑がまだ自分の名前を覚えていないのだと解した。
クラスメイトに名前を告げられて、桃笑の表情がぱあと華やぐ。
「あ、あたしは谷咲桃笑! その、よろしく!」
「ん、よろしく」
応じて、淡々とした調子を崩さないまま、桃笑へと手を差し出す嘉織。
「え……えっと……?」
「いや、ずっと転んだままだから。本当に大丈夫?」
「あ……ありがとう」
嘉織に手を借りて立ち上がりながら、桃笑は胸の中でガッツポーズを決めていた。
(頑張った! 頑張ったあたし! 最初の一歩を踏み出したじゃない!)
あの……、と、桃笑は改めて嘉織へと声を投げた。
「……何?」
「この後、どうする予定なの?」
「学校散策。自然と触れ合う機会の多い部活を覗いてみるつもり」
植物とか、生き物全般が好きで、と、ぽつぽつと付け足す嘉織。
「そっか。素敵ね」
「じゃ、そろそろ行くから。気を付けてね」
教室を出ていく嘉織の後姿を、桃笑はぼうっとなって見送った。
「……クラスの子と、沢山お話しちゃった……」
ひとりきりの教室の中、最高の一日だと、桃笑は夢の中に立っているような心地で思う。
(……姉がくっついて同じ学校に来たのが、不安だけどね)
くそうくそう、なんて考える桃笑の胸には、それでもあたたかいものが満ちていた。
校内の施設が紹介されたパンフレットを手に、嘉織は教室を出た。
(植物のある場所、図書室、特別教室……)
興味のある場所、授業で必要な場所。
それらを把握する為に、嘉織は校内を歩く。
(……部活、どうしようかな。自然と触れ合える部活……
生物部
とか
園芸部
とか)
それぞれ覗いてみよう、と、嘉織は先ずは園芸部が活動しているという学内の花壇へと向かった。
「……人、いないな」
入学式の日だからか、タイミングの問題か。
ともあれ、折角なので花壇の前にしゃがみ込み、花を愛でることを決めた嘉織。
よく眠そうな顔をしていると言われる嘉織だが、特段眠いわけではない。
今だって、花々を見遣る瞳は、よくよく見れば興味の色を帯びているのがわかるだろう。
嘉織はただ、興味のないことや必要ではなさそうと判じたことに割くリソースが勿体ないだけなのだ。
本人曰く、省エネ、とのこと。
ともあれ、咲き誇る春の花達をじぃと眺めていると、
「――あら、新入生?」
不意に、後ろから声が掛かった。
嘉織が振り返ると、そこには
樋口 弥生
先生の姿が。
ぺこり、嘉織は小さく頭を下げた。
「……どうも」
「どうもこんにちは、入学おめでとう。花、好きなのかしら?」
頷く嘉織へと、樋口先生は上品に微笑みを零す。
「私、園芸部の顧問なの。聞きたいことがあれば、何でも、いつでも聞きに来てね」
「ありがとうございます。ええと……1年5組の島崎です」
「島崎さんね。よろしく。私は樋口弥生。ご挨拶が遅れてごめんなさい」
「樋口先生……」
告げられた名前を、口の中で呟く嘉織。
顔と名前を一致させようとじっと樋口先生の顔を見つめる嘉織へと、
「島崎さん、他に気になっているクラブはあるのかしら?」
と、当の樋口先生がにこやかに言った。
「このあと、生物部も見学に行こうかと。入学式の日だし、活動していないかもですけど」
「そう。生物部は確か、かなり活動の自由度が高いクラブだったと思うわ」
研究成果の発表や、合宿なんかの機会もあるみたい、と樋口先生。
その言葉を胸に繰り返して、嘉織は「ありがとうございます」と頭を下げた。
樋口先生と別れた後、もう一度、よく手入れのされた花壇へと眼差しを遣る嘉織。
「……それなりに、良い学校かもね」
嘉織の呟きを喜ぶように、花壇の花々がさやさやと揺れた。
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担当ゲームマスター
巴めろ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
30人
参加キャラクター数
28人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年06月26日
参加申し込みの期限
2017年07月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年07月03日 11時00分
参加キャラクター一覧
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