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妄想<ウソ>が現実<ホント>になるところ。それが、らっかみ!
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【癒しの泉】
「おはようございます。お召し替えのお手伝いに参りました……」
無機質な声によって覚醒を促されることへのいら立ちを務めて抑え込み、
獅子目 悠月
は冷たい声を返します。
「……ひとりで十分だ。下がれ」
「かしこまりました」
使用人の足音が遠くなると、悠月はほう、と深く息を吐きながら身を起こし、用意された服へ袖を通します。
そのさなかにもちらり、ちらりと。彼の目線は、壁に掲げられたカレンダーへ向かわずにいられません。
「あと……日……」
学生たちがひと時の自由を謳歌する、春休みの真っただ中。にもかかわらずつぶやいたその響きは重く、何もかもが怜悧にすら思えるこの家を飛び出し、いつもと変わらない日常へ戻れる日……つまりは始業式の日へと思いを馳せ、悠月はもうしばしと再びベッドへ身体を投げ出します。
寝子島へと戻れるまでは、このお勤めような日々を淡々とこなすのみ。
悠月の意識はそのまま、からみつく諦観と、この瞬間の短く儚い安堵の中へと落ちていきました。
そんなふうにして、帰省中の実家で暗く沈み込んでいる悠月を真に想う人物の姿が、寝子島にはありました。
オルカ・ヴィヴァルディ
です。
「確かに、『悠月はもう帰って来てて、俺の家にいる!』なーんて、ウソついたりしたけどね~」
自室で振り返った彼の目にと飛びこんできたのは、ベッドに横たわって気持ち良さそうにすやすや寝息を立てておりますところの、まさしく悠月! でありました。
「会えないと思ってた日に会えるなんて。エイプリルフールって、いい日だな~♪」
何を思ったか……というより、ラッキー☆ とか思ったのかもしれません。オルカはそうっと静かにベッドへ乗っかると、寝ている悠月に覆いかぶさるようにして端正な彼の顔を覗き込み、シーツの上へさらりと広がる髪を集めて滑らかな手触りを楽しみます。
「……うんん……ん?」
ぱちくり。彼と目が合ったのは、そんな時。
「Buongiorno~、悠月!」
「ッ!? な……どうしてお前が、ここにいる!? お前は寝子島にいるはず……」
「どうしてって、ここは寝子島で俺の部屋だからね。いるのは当たり前だよ~」
言った途端、悠月の顔が見る間に青くなっていくのが分かりました。彼も突拍子の無い神魂現象には幾度もお目にかかったことがありますから、これが尋常でない状況ではないと悟ったのかもしれません。
「……まずい。俺の不在が、父に知れたなら……」
「実家に帰ってたんだっけ? ふぅん、厳しい父親なんだね。あ、だったらさ~」
不安に揺れる悠月の瞳を包み込むように、オルカは彼の頬へ両手を添えて覗き込みながら、にっこり。微笑みます。
「悠月も、ウソついてみたらどうかな~?」
ウソをつくと本当になる日。エイプリルフールの奇妙な異変は確かに、悠月を救ったのでしょう。
彼が本日最初についたウソは、『今日一日は父に不在がバレない』でした。
「……確かに、それには感謝している。あの家にいて、塞ぎ込んでいたのも確かだ。せっかく得た今日という一日を楽しもう、という気もある」
「うんうん、元気になって良かった☆ それにしても……Stupenda! 今日の悠月は、一段とカッコよくキメてるよね~」
「話を聞け。俺をあの家から呼び寄せたまではいいが、その後についたウソはなんだ? おかげでこんな……!」
今、ふたりの身体はなぜだか、ぴったり! 常に身体のどこか一部がくっついていて、吸い付くようにして離れません。
「『今日は悠月とぴったりくっついて離れない~』……などと、ふざけたことを」
「まぁまぁ、いいじゃん! おかげでこうやって、動きをシンクロさせる練習にちょうどいいじゃない?」
けれどオルカは、これを良いチャンスだとうそぶいてはばかりません。
ふたりは、『Re』。彼らのユニットに動きの同調は欠かせず、お互いの息がぴたりと合った時、ダンスのキレはますます高まることでしょう。
悠月は、ため息ひとつ。けれどすぐにもオルカへうなずいて、
「ふん。まあいい。足を引っ張るなよ?」
「悠月のほうこそ、振り回されないでよね~?」
なんだかんだで悠月もまた、オルカとのセッションを楽しんでいるのは確かです。彼とともに腕を振り上げ、ステップを踏み、くるり一回転……ムーブをひとつ決めるたび、心地よい充足感が彼を包み込んでくれるのです。
憂鬱な何もかもを、強い風で吹き飛ばしながら!
そして、その風を巻き起こしているのはまぎれもなく、隣で額に汗粒を輝かせるオルカなのです。
「……ふっ」
「ふふっ♪」
ふたりは見つめ合い、ぴたり、相手へ自分を重ね合わせるのに没頭していきました。
「ふーっ、汗かいたぁ! お風呂にしよっか? 一緒にね」
いかにも潔癖に見える悠月ですけれど、さすがにぐっしょりと濡れたまま一日の残りを過ごすのはためらわれるのか、オルカのそんな言葉には素直にうなずきました。
「せっかくだから、身体洗ってあげようか~?」
「いらん。背中にくっついて、大人しくしていろ」
「ええ~? じゃあせめて、髪の毛くらい洗わせてよ~。悠月の髪って触り心地がいいんだもん、丹念にケアしないとね!」
「まあ……そのくらいなら」
再びやってくるであろう、あの家での日常は……今この瞬間だけは、意識の外へ。熱いお湯で汗と疲れを洗い流すべく、ふたつの影はぴたりと寄り添いながら、バスルームへと消えていきました。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
イエローシナリオ(50)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
109人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年06月09日
参加申し込みの期限
2017年06月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年06月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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