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妄想<ウソ>が現実<ホント>になるところ。それが、らっかみ!
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【地下帝国の野望】
「立て! メカナマズッ!!」
土壁に囲まれた地下空間へと、そんな声が響きました。
猫鳴館の地下に広がる歩行空間、通称『
猫鳴館地下帝国
』には、実にさまざまな施設が備え付けられていたりします。みんなの憩いの場所、広々とした雑談広場。拷問室……という名の物置。絶妙な湯加減の、ぽかぽか温泉も!
そんな素敵空間の一角に、『メカナマズ製造工場』はありました。
「ククククク……このオーバーテクノロジーがあれば、世界征服も夢じゃないねぇ!」
ぶわっと両手を広げて、高笑い。分かってる方には分かってるかもしれませんけれど、とっくにお気づきかもしれませんけれど、揺れるシルエットは
骨削 瓢
くんであります。
「まっ、征服とかめんどいからやんないけど! 混沌が引き起こす喜劇を眺めているほうが、よっぽど楽しいさぁ」
エイプリルフールに満ちた神魂を利用して、今や完全なる量産体制の整った自律型ロボット『
メカナマズ
』……お行儀よくずらりと整列したその壮観な並びを前に、瓢はぬっふっふと怪しい笑いを浮かべます。
彼には、尽きぬ野望がありました。抑えきれぬ欲望があるのでした。
「疲れも知らず、無尽蔵に増え続ける無敵の軍団! こいつら悪用して、いざ地下帝国を世に知らしめん……進めッ、メカナマズ!!」
ずぎょんずぎょんずぎょん。瓢の号令を合図に、でっぷりとしたメカナマズたちは鋼鉄の四肢を振り上げ、進撃開始! 地下空間のあちこちへずぎょんずぎょんと広がっていきます。
瓢のプランは実に、単純明快です。
「まずは手始めに、猫鳴館から島全土まで掘り進めてみようかい。そしていずれは世界中を掘り抜いて、あっしは地下世界の帝王になるのさぁ!」
構築した地下ネットワークを足掛かりに、世界のどこへでも神出鬼没。好きな場所へ好きな時に、好きなだけ彼の愛する喜劇を振りまくのです。
それこそが猫鳴館地下帝国の、真なる姿!
「クックック。そうら、最初はここらの地中を穴だらけにして、『寝子島沈没! らっかみ!セカンドシーズン完ッ!!』といこうかい!」
メカナマズは彼の願いをかなえるべく、メカナマズドリルにメカナマズビーム、メカナマズボムといった必殺兵器を駆使して、どっかんどっかん! 地下帝国の版図を広げんと掘り進めていきます。
世界をオモチャに、さらなる愉悦を! 野心はとどまることなく、確かにそのままナマズたちを進軍させていたら、地球の内部は丸ごと彼のモノになっていたかもしれません。
けれど……ずごごごごごごごっ。
「!?」
余計なひと言を付け加えてしまったのは、彼の油断……というより、いつものことでしょうか?
寝子島はマジにずごごごごんっと沈没を始め、崩落する天井、落下する土塊に押しつぶされ次々に圧壊していく、哀れなメカナマズたち……!!
「なんてこったい!? いやいや、崩れたらまた掘り返せばいいのさぁ。メカナマズたちはいくらでもいるからねぇ! 温泉さえ掘り当てたあっしらの根性、見せてやるよぃ!!」
製造ラインはフル回転、工場から続々と出撃していくメカナマズ部隊。活躍の舞台が地下ではなく地上であったなら、彼らのハイスペックはいずれ本当に世界を制覇していたかもしれません。
けれどいかんせん、ここはくらーい土の中。いかに地下帝国の科学力をもってしても、地球という相手はいささか強大に過ぎました。
「揺れが大きく……こ、こりゃやばいよぃ。このままでは地下帝国もろともに沈んで、どわーーーっ!?」
がらがらがらがら。あわれ、帝国の遥かな野望は寝子島全土の自重を支えきれず、歴史の陰へと埋もれていったのでした……合掌!
【NO MORE フツウ!!】
「私は……私はっ、『普通』の生活がしたいんじゃーーー!!」
水上 桜
、魂の慟哭です。一介の中学生女子とは思えない、なんとも苦渋と苦悩に満ち満ちた涙の叫びでありました。
まー無理もありません。なにしろ寝子島という場所は、どうにもひどく騒がしいところでして。
「勝手にもれいびとかいうのにされるし。だからなのか、やたらと神魂がらみの事件に巻き込まれるし。あの
テオなんとか
いう猫には何度も拉致されて、死にそうな目にあうし……おまけにアイツ、謝りもしないし……!」
口にするたびふつふつと湧き上がる怒りやらウンザリ感やらで、桜の肩はぷるぷると震えております。
「しかも。しかも……! そんなのが、高校入試直前にまで襲いかかってくるってなんなのよっ!!」
ぴしゃーん! 見る人が見たなら彼女の背後にイナズマとか、どぱーんっと噴き出すマグマみたいなエフェクトが見えたかもしれません。
それだけ桜は、怒り心頭なのでした。
「普通じゃない! これは異常事態よ! 『フツウ』とか言って、カタカナにしてごまかしてるんじゃないわよっ!!」
ずごごごご……激しく揺れ始める地面。折しもこの時が、前述の瓢くんが地下にメカナマズ部隊を解き放ち、寝子島の地下をがりがりと穴だらけにしているところでありました。
ごごんとひときわ巨大な震動が走り抜け、沈没してゆく寝子島……わなわなと拳を握り込み、友人家族にはちょっと見せられない険しいお顔を浮かべる桜。またか、また神魂か! またフツウなのか! と。
かくしてエイプリルフールの今日、よりにもよって今日の日に、桜が溜めに溜めこんだウップンは、派手に爆裂することとなったのでした。
「……『この島からろっこんだの神魂だの消えてなくなって、二度とフツウとか現れなくなってしまえーーーッ! 寝子島に普通の日々よ、戻れ!!』」
ぷつん。何かが途切れたような、そんな音が頭の中で響いた……ような気がして。
「ん……?」
気づくと桜は、シーサイドタウンの道ばたへ立ち尽くしています。震動は収まり、風にさあさあと桜の花びらが舞い散る、平和な普通の寝子島へと。
試しに桜は、道の脇に連なるガードレールへぺたんと手を触れて、じーっ。一分間待機の後、
「……曲がらない! ろっこんが消えてる!」
ウソは確かに本当になったようです。神魂は無くなり、もれいびはひとに! フツウは普通に!
「ぃやっ、たぁーーー!! さらばフツウの日々! こんにちわ普通の日々っ! ふっふっふ、かくしてらっかみ! はこれにて終了することに……あれっ?」
はたと。桜は気づきます。
うららかな日の光が差す、やけに静かな午後。聞こえるのはさあさあと、風の音だけ。
行き交う車のエンジン音や、学生たちが賑やかに騒ぐ声。ラジオの声もテレビの音も、何ひとつ聞こえてはきません。あんまりにも、静かなのです。ちょっとした物音ひとつどころか、鳥の声や虫の声さえも聞こえてこないのです。
「……ええっ? ふ、フツウはなくなったんじゃないの? 普通になったんじゃないのー!?」
そう、寝子島にはびこる『フツウ』は桜の願いどおり、すっぱりとなくなりました。
ただ……神魂はすでに、多くの人々に影響を与えていました。なにしろ今日はエイプリルフール、巻き起こる現象はいつもと比べてもケタ違いの規模であり、地球どころか宇宙にまで届くほどの巨大な影響を及ぼしていたのです。
もはや地球には、『フツウ』と微塵の関わりもない普通の人間など、ひとりとていやしなかったのです……!
「う、ウソーーーっ!? こんなオチってアリ!?」
フツウが無くなりカラッポになってしまった寝子島で、桜は頭を抱え、やっぱり魂のほとばしりを清らかな普通の青空へと響かせるのでした。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
イエローシナリオ(50)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
109人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年06月09日
参加申し込みの期限
2017年06月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年06月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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