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がまん大会の時間です!
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――がまん大会、6戦目!
ぐつぐつと煮立つキムチ鍋を前にして、
来島 アカリ
は明るい声を上げた。
「おー、中々うまそーじゃん?」
「ね、いいよね、キムチ鍋!」
アカリの言葉に、休憩を終えた
七夜 あおい
が声を弾ませる。
そんなアカリの右斜め前には、
獅子目 悠月
が座っているのだが……。
(何故、キムチ鍋なんだ……)
なんて、悠月は早速グロッキー。ピシッ、と石のように硬直してしまっている。
また、悠月の正面に座る
鴻上 彰尋
も、緊張しきり、細く息を吐いていた。
ちらと、左斜め前に座るあおいを見遣って、思う。
(隣に座られるのは緊張するけど、正面じゃなくてよかった……)
顔を上げられなくなってしまうと、彰尋は火照る顔を手で煽いだ。
そんな悠月と彰尋の心中には気づかずに、
「じゃ、早速……いただきまーす♪」
と、アカリが、真っ赤な鍋の中へと箸を伸ばす。
掴んだエノキダケを、アカリはもぐもぐと頬張った。
「ん、美味いな。……おい、次は鴻上の番だぞ」
「へ? あ、ああ、うん」
我に返った彰尋が、アカリに続いて鍋から食材を掴み取る。
豚バラ肉からは、キムチ鍋特有の辛みと酸味がじゅわりと染み出した。
「んっ、結構辛いな……」
彰尋の呟きに、悠月がびくりとする。
はふはふと豚バラ肉を食べ終えて、ほう、と息を吐く彰尋。
(キムチ鍋……いきなり辛いのからって、あのワードを言いそうになるな……)
みんな辛いのは平気かな? と、一同の顔を見回せば、
「……悠月君?」
何とか平静を保とうとしている、けれど明らかに様子がおかしい悠月の姿が目に入った。
あおいがねぎを食べ終えれば、次は悠月の番、なのだが、
「……獅子目、お前の番だぞ。食わねーの?」
もうギブアップかー? と、微動だにしない悠月を前にアカリがにやつく。
「ま、さっさと尻尾巻いて逃げてもいーんだぜ?」
「……お前じゃあるまいし逃げるわけがないだろう」
我に返り、キッとアカリを睨みつけて、鍋へとそうっと箸を伸ばす悠月。
(辛くなさそうなものは……って、どの具材も真っ赤じゃないか)
白菜なら……まだマシか? という判断の元、ひたひたのそれを掴み出す。
ごくんと唾を飲み込んで、悠月は平気な顔を装って、白菜を恐る恐る口に運んだ。
「……ッ」
熱さ、は殆ど感じなかった。辛い、ただひたすらに、どこまでも辛い。
その辛さに涙目になって麦茶へと手を伸ばすが、
(流し込んで一気に飲み込むには熱すぎるだろう……地獄か……)
という具合で、口の中にはいつまでも辛さを纏った白菜が居座る。
それでも、悠月は何とか、5分以内にそれを飲み込んだ。
息が勝手に荒くなる。視界が、湯気と涙に滲んだ。
そんな悠月を見遣って、彰尋は口には出さずとも確信する。
あ、一人大丈夫じゃなさそう、と。
続く2順目も、アカリは何の問題もなくニラを美味しく頂く。
「うんうん、うまいうまい♪」
犬猿の仲の悠月が何やらしおらしいとくれば、益々箸も進むというもの。
ちなみに、その悠月はというと、
(こんなにも自分のターンが来てほしくない勝負は中々ないな……)
と、当初からのグロッキー具合に輪を掛けたような状態で、熱々の麦茶をちびちびと飲んでいた。
そんな悠月の様子を見かねてか、2順目の自分の分を皿に装い食した後で、
「悠月君、麦茶のおかわり淹れようか? 辛みが少し抑えられるよ」
なんて、麦茶の入ったやかんを手に微笑む彰尋。
熱いけど、と続く台詞は口の中で噛み殺した。
朱に染まった顔で、幾らかぼうっとしたまま彰尋の方をゆるゆると見て、
「ああ……ついでに頼む」
と、応じる悠月。途端、アカリが「お」と喜色が滲む声を出した。
「何だ来島、煩いぞ」
「獅子目、お前、ペナルティだぞ?」
にやにやと笑うアカリを前に、悠月はやっと気づく。
自分が、意図せず禁断の言葉を口にしてしまったということに。
「いや、い、今のは……」
ペナルティの内容を思って慌てる悠月だが、もう遅い。
悠月の取り皿には、しっかりばっちり、大量の唐辛子が追加された。
「うぐ……」
「あー、ええっと……もし良ければ、鍋、俺が装おうか?」
涙を堪えんと唇を噛む悠月を目に、彰尋が提案する。
「おっ、気が利くじゃん、鴻上」
「……頼む。鴻上ならそこにいる奴と違って悪くはしないだろう」
「じゃあ、私もお願いしちゃおうかな?」
アカリが、悠月が、あおいがそう言って、ルール変更、鍋は彰尋の管轄となった。
彰尋が早速取り皿に装った具材を「ありがとう」とあおいが口に運ぶ中、
(話をすることで時間を引き延ばそう……)
という決意を固める悠月。
そんな中、アカリが悠月にとっては渡りに船の台詞を口にした。
「うんうん、鴻上はいい嫁になるな」
「よ、嫁って……!」
鍋の様子を見ていた彰尋の手が、まさかの「嫁」発言に思わず止まる。
「お、俺は生憎もらう側だし、装うだけで嫁になれるわけないって」
反論するも、こちらを見つめるあおいの眼差しを思えば、内心は動揺しきりだ。
「まあ、嫁にしろ婿にしろ、自分で動かない来島よりは貰い手があると思うぞ」
七夜もそう思うだろう? と時間稼ぎの機だとばかりにあおいに水を向ける悠月。
あおいが応じるより早くに、アカリがその台詞に噛み付く。
「俺は鴻上を立ててやってるだけだし? いざという時は俺だってそれくらいやるし?」
獅子目の方がいっつも偉そうで貰い手なんてねーだろ、なんて付け足されているうちに、
「ふふ、装うだけじゃなくて、彰尋くんは料理も上手だしね。と、次は悠月君の番!」
なんて、あおいが無邪気に空になった皿を皆に示してみせたものだから、悠月は内心で頭を抱えた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
巴めろ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
4人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
コメディ
定員
10人
参加キャラクター数
12人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年06月05日
参加申し込みの期限
2017年06月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年06月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
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