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がまん大会の時間です!
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――続・がまん大会、6戦目!
話は変わるが、同じこたつの中でも、場所によって熱さは異なる。
そのことに始めに思い至ったのは、既にキムチ鍋の辛さによって窮地に陥っている
獅子目 悠月
だ。
少しでも熱い場所を避けようとして動かした足が、何かにぶつかる。
来島 アカリ
が、むっとして悠月を見た。
「おい、ぶつかってきて挨拶もなしか?」
「来島だったのか……狭いだろう、もう少し端によれ」
「は? お前が勝手に俺の方に寄ってきたんだろ。元いた場所に帰れ」
軽くアカリの足を蹴飛ばす悠月と、それを蹴り返すアカリ。
鍋を食べる手は止めないままに、こたつの中での攻防戦の始まりだ。
2人の仲良しっぷり(?)を、苦笑混じりに見守っていた
鴻上 彰尋
だったが、
「あっ……」
戦いに巻き込まれて、彰尋の足はふと、
七夜 あおい
の足に触れてしまった。
「わ、ごめん、彰尋くん」
「い、いや、そんな……!」
申し訳なさそうに眉を下げるあおいへと、ぶんぶんと手を横に振って応じる彰尋。
動揺しきりの彰尋はそっちのけで、悠月とアカリのバトルはまだ続いている。
「悪いな、俺はお前と違って脚が長いんだ」
「大して変わんねーだろーが、気遣いってもんを覚えろっつーの」
げしげし、びしばし、がしがし。
茹だるような暑さの中、息が切れるまで戦った後、
「――っと、なんだ鴻上、顔が赤くなってるぞ」
と、悠月はふと、彰尋の異変に気づいた。
「お前が最初にリタイアか?」
「何だよ、もう終わりかー? ここらへんで男見せようぜ鴻上ー」
途端に、ぴたりと息が合う悠月とアカリ。
「い、いやこれは……」
暑いから、と言い訳しそうになって、彰尋はギリギリのところで禁断の言葉を飲み込んだ。
榛色とピンクの瞳が、同時にぴかっと光ったからである。
「と、とにかく、リタイアはまだしないから」
「ちぇー」
彰尋の返しに、アカリが唇を尖らせる。
しかし、アカリの真の敵(?)は彰尋ではない。
(獅子目だけには絶対負けねーからな!)
なんて思いながら悠月を見遣れば、向こうもアカリを鋭く見返してくる。
(せめてもの意地だ、最初には脱落しないぞ)
というようなことを、悠月も思っているのだった。
そうして、鍋の底が見え始めてきた頃。
「も……無理、だって……」
「来島め……無駄に、粘り、強いな……」
アカリと悠月は、同時に床に倒れ伏せた。
「きゃ、2人とも大丈夫!?」
あおいが、わたわたとして声を上げる。
アカリが、掠れて軋んだ声で言った。
「平気、だから……鴻上と七夜はちゃんと決着つけてくれ……」
「全力で遺憾だが、今回ばかりは同意見だ……」
これでノーゲームなんて結末になったら悲惨だと呟く悠月の声は、渇いてなお澄んでいる。
2人分の思いを受け取って、彰尋とあおいは顔を見合わせて頷き合った。
(それにしたって、汗でシャツがぴったりとして気持ち悪いな……)
悠月と違って辛さに悩まされたわけではないが、それでも汗は滝のように流れ落ちる。
ふと彰尋は、見下ろした自分のシャツが、汗のせいで薄く透けているのに気づいた。
そうして、反射的に斜め前のあおいの方を見遣ってしまったのが運の尽き。
(っ……!)
端的に言うと、汗でシャツが透けてしまっているのは、彰尋だけではなかったわけで。
暑さのせいでも辛さのせいでもない、新しい汗が噴き出してくる。
思わず口元を押さえた彰尋の顔を、あおいが心配顔で覗き込んだ。
「彰尋くん? 大丈夫? 気分悪くなっちゃった?」
「いや、あの……大丈夫、だから。本当に」
応じながらも、彰尋はあおいの目をどうしても見ることができない。
(……困った。目、合わせられない)
そこからのあおいは強かった……というか、単に彰尋が弱体化させられただけかもしれない。
とにかく、暫くの後、先に降参を宣言したのは彰尋の方だった。
「……デザートは、俺と獅子目が2人に奢ることになるのか……?」
「言ってる場合か……とにかく、ここから出るぞ……」
どてらを脱ぎ捨てて、アカリと悠月が廊下へ続く扉を開け放つ。
吹き込む風に深い深い息を吐く彰尋へと、
「彰尋くん、私達も行こ?」
と、あおいが労わるように手を差し出した。
但し、シャツは汗に淡く透けさせたままで、である。
(ああ……)
今更ながら、気が遠くなるのを感じる彰尋。
「って、鴻上!?」
アカリの声は、彰尋の耳にはどこか遠く遠くから聞こえたとか。
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あとがき
担当マスター:
巴めろ
ファンレターはマスターページから!
お世話になっております、ゲームマスターの巴めろです。
まずは、ご参加くださった皆様、本当にありがとうございました!
灼熱のがまん大会、お疲れ様でございました!
わいわいと賑やかな時間になっておりましたら幸いです。
春休みの思い出の1頁として、PC様の心に残りますようにと願って。
重ねてになりますが、ご参加くださった皆様に心からの感謝を。
この度も、本当にありがとうございました!
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
巴めろ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
4人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
コメディ
定員
10人
参加キャラクター数
12人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年06月05日
参加申し込みの期限
2017年06月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年06月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
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