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【星幽塔】第十二階層 獄炎の狂える竜
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● 火口、援軍
火口でのクリムゾン足止め戦は、熾烈を極めていた。
剛と桜とまもるは、相変わらずの連携プレイでクリムゾンの気を引いているが、クリムゾンも学習しつつあるし、三人は疲労しつつある。吐かれる炎のブレスの火の粉で細かい火傷もなくはないが、美咲紀が必死にろっこんと星の力で、回復させる。
「みなさん、ファイトですっ!」
自分自身が疲労すると、
星型の薬草
を使った。包み紙には『生産者の声:愛情込めて育てました!!!』の文字。それを見ると、さらに元気が出る気がする。
「まだまだ行けるのです! シュー君たちの準備が出来るまで踏ん張るのです!」
そのとき、アンテナアスパラの穂先が光った。
そちらに援軍が行くという知らせだった。
「お待たせしました! 竜を足止め! ……どころか、倒して経験値頂いちゃうつもりで、攻略しちゃいましょー!」
大剣を携えた梢と、肩にゴブリンを担いだ庚が現れる。
「ドラゴンっつーと……初めてこの世界に踏み込んだ時の事を思い出すな……あん時は手痛い敗北ってヤツを味わったが……敗北を知った俺は、少し違うぜ」
勝負服のスタジャンが熱気にはためく。
梢はビシリとクリムゾンを指さし、庚に指示した。
「さあ! そのゴブリンを竜にぽいっと献上してみて強制エンカウントさせてみてください!」
ゴブリンはギャッとなって庚の肩の上でじたばた暴れる。
二人のあとからきたザ・ストレイトと礼二郎が不憫そうに見守る中、庚は大きく振りかぶって、ゴブリンを火口の中にいるクリムゾン目掛けて投げた。
梢が狙ったのは、竜に隙を作ること。
「正直弱いけど、窮鼠猫を噛むか! 頑張れゴブリン!!!」
何も起こらないかもしれない。
死んだら可哀想だからいざとなったら助けようと思いつつ見守っていると、ゴブリンは、振り向いたクリムゾンの鼻先に当たった。異物感に大きく牙を剥くクリムゾン。振り落とされまいと必死に捕まるゴブリン。頭の上まで登り切れば、クリムゾンはゴブリンのことは忘れてしまったようで、むしろ、庚に向かって口を開けた。
「なんや? 今までと違う!?」
アルスに騎乗してクリムゾンの周りを飛び回っていた剛は、クリムゾンの動きが炎のブレスを吐くときと違うことに気づいた。炎のブレスの時は、ひと息大きく吸うとのどの周りが膨らんで、喉元の鱗の隙間からちろちろと赤い炎が漏れる。ところが今回は、何かが違う。
「あかん! 避けや!」
剛はアルスを急降下させると庚を横抱きに抱きかかえた。
傍にいた梢は蝶に変身し、すでに自力で脱出している。
クリムゾンのブレスが今さっきまで庚がいたところに吐きかけられる。
炎ではない。白い蒸気のようなブレスだ。
「今の、石化の息か?」
予備動作はどうだった? 何か違いがあった気がする。もう一度、同じ動作を目にすることができれば……。
剛は火口の対岸に庚を下した。クリムゾンの頭の上では、ゴブリンが、一矢報いれなかったことを悔しがってキーキー喚いている。クリムゾン自身は、そんなゴブリンのことは蟻ほどにしか思っていないようで、完全に無視だ。
梢は庚の隣に舞い降りて、変身を解いた。
「ゴブリン……もしかして捕食対象じゃない?」
「どうも、そうらしい。完全に、アウト・オブ・眼中、だぜ」
「もしかすると、捕食対象以外は狙わないのかもしれないですね。……なら、蝶になってれば攻撃されない?」
梢は<胡蝶の詩>でふたたび蝶の姿となった。
ゆっくりとクリムゾンに近づいてゆく。
クリムゾンが梢に注意を払うそぶりはない。予想通りだ。
石礫が飛んできた。クリムゾンは首をぐるりと回し、火口の対岸にいるザ・ストレイトと礼二郎の方を見た。二人は火口に落ちないように移動しながら、交互に手近な岩を砕いては投げ、砕いては投げしてクリムゾンの気を引く。囮になろうというのだ。
クリムゾンが大きく息を吸い込んだ。ブレスの前兆だ。
視線はまっすぐザ・ストレイトに。
礼二郎はガムを噛んで、ろっこん<脳内ビデオガム>で脳内録画をし続ける。
クリムゾンは瞬間仰け反り、素早く頭を振ると、細く白い蒸気めいたブレスを吐いた。
(石化ブレス!)
ザ・ストレイトは全力で回避する。礼二郎もまた、全力で走って回避しようとするが、その先にクロスボウを構えてクリムゾンを射抜こうとしていた桜がいた。
「危ない!」
礼二郎は桜を突き飛ばす。
しかし、すでに口から吐き出された石化ブレスは、礼二郎へと迫っていた。
礼二郎は目を瞑らなかった。自分が石化しようとも構わない。迫るブレスを諦観の気持ちで見つめ続ける。
が、ブレスは礼二郎の眼前で散り散りになって消えた。
「対竜戦力を減らさないのが勝利への鍵! 一人たりとも欠けさせないのです!」
白い翼の装飾のついた片手杖をまっすぐ掲げ、魔風の力でブレスを跳ねのけたのは美咲紀であった。
星の力の発動に合わせて、片手杖に巻き付いていた深緑色の蔦植物めいた光が、ゆっくりと引いてゆく。
「もう大丈夫なのです、まだ戦えるのです!」
「すまない。助かった」
鼓舞する美咲紀に、礼二郎は礼を言った。
桜も無事だ。礼二郎に瞬きで礼を言って、走り出す。
クリムゾンは今度は炎のブレスで、黒銀の竜アルスと剛を襲う。
剛はアルスから飛び降り、大斧を盾代わりにしてかばうと、空中を落下しながらアルスに指示を出した。
「アルス! 狂火竜の顔目掛けて衝撃波!」
アルスは衝撃波を放った。
クリムゾンは顔を顰めた程度だが、クリムゾンの頭上のゴブリンは大ダメージを受けたようで呻いている。
アルスは急降下して、溶岩の中へ落下寸前の剛を受け止めると、大きく羽ばたき急上昇して、クリムゾンのブレスの範囲外に逃れた。剛はやけどをした頬に
月希
を塗布し、改めてアルスの背を撫でる。
「いくで、アルス!」
剛は頭上で大斧を一閃させた。
アルスはクリムゾンに突進する。クリムゾンは石化ブレスでアルスをいなそうとした。が、剛が飛び出し、勢いをつけてクリムゾンの背中に斧を叩き下ろす。
堅い! 鱗が何枚か飛び散った。
背中に飛び移った剛は身を翻し、返す刃で叩き込む。
また鱗が何枚か剥がれる。
クリムゾンは激しく身震いした。剛を振り落とそうというのだ。
「……竜は動く要塞みたいなもんや。けどな、俺の相棒もその竜やで。そして俺は竜と共に戦う騎士! 例え相手が竜さんやろうとも! 俺らが負ける訳にゃいかんのや!」
剛は叫ぶと、飛んできたアルスの背に飛び移った。
一撃必殺で倒せる相手ではない。
だが、せめて、負けないように。自分には、自分たちには、それが出来るはずだ!
そのとき、礼二郎は一連の流れを脳内で再生していた。
そして、石化ブレスと炎のブレスの違いを見破った。
「炎のブレスの時は息を吸う動作がゆっくりで、喉の鱗の隙間から炎が漏れ出る。石化の時は仰け反り、素早く頭を振るだけだ。喉の鱗から炎は漏れない。石化ブレスの方が予備動作が早いから、気をつけろ!」
了解、とあちこちから声が聞こえた。
次の石化ブレスの動作が行われたとき、桜は狩人の光をクロスボウに宿して、その力で矢の威力を最大限にして、クリムゾンの口の中を狙って矢を放った。
「これ以上、ブレスは結構よ! 必殺の一撃をお見舞いするわ!」
矢は白のブレスの中を突き抜けてゆく。桜は行方を見守らずに転がるようにしてその場を離れる。
「グオゥ!」
竜の呻きが聞こえる。矢によって口の中を負傷したらしい。
クリムゾンは口の中に刺さった桜の矢を引き抜いた。牙の隙間から血が垂れる。
金色の瞳は、ぎらぎらと怒りと湛えている。虫けらどもは、どうもただの虫けらではないらしい。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
バトル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年06月02日
参加申し込みの期限
2017年06月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年06月09日 11時00分
参加キャラクター一覧
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