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【星幽塔】第十二階層 獄炎の狂える竜
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● 竜を落とす
怒りを増したクリムゾンは広範囲に炎のブレスを吐くようになった。一方で、桜の矢で傷ついた部分が痛むのか、ブレスを吐くまでにかかる予備動作の時間は長くなった。攻撃を避けやすくはなったが、避けてばかりでは疲労が募る。
「まだですか、シュー君……」
唇を噛む美咲紀。そのときだ。待ちに待った修からの連絡が入った。
『準備ができた。これから作戦を開始する。採掘場入り口付近から皆を退避させてくれ』
「了解です!」
美咲紀が修の言葉を皆に伝え、皆が身を屈めると同時に、採掘場入り口付近の壁が吹き飛んだ。
亮とリリエルが協力して、土魔法で壁に竜が通れる大きな穴をあけたのだ。
「クリムゾン! こっちだ!」
現れた亮は、パーティグッズの王冠を被っていた。囮役を務めるために、修に借りたものだ。
雷神の腕輪
で電撃を放ち、クリムゾンの注意を自分の方に向けさせる。
クリムゾンをおびき寄せる。それが作戦の第一段階なのだ。
亮は事前に、
核熱トマト
、
足軽小麦
、
鷹の胡椒
で能力強化を図っていた。今の亮は、いつもより脚力、物理攻撃力、静体/動体視力において優れている。また、魔土の力で野球ボール程の石玉を複数作り、足元に積んであった。
亮はその石玉を、クリムゾンに投げつけた。
石玉は鼻先に当たった。頬、目元、と次々と飛び来る石玉に、クリムゾンは不快感をあらわにする。
亮はよりクリムゾンの気を引くため、宝石のネックレスを振り回した。
「こっちに来い! お前の好きな宝石があるぞ!」
なるほど。
まもるは亮の意図を理解し、星のリボルバーにモグラダイヤを装填する。
光り物大好きな旦那をモグラダイヤで誘導作戦だ。
「そっちへ誘い出すぞ、いいな!」
まもるは蜘蛛糸にぶら下がってクリムゾンの眼前に躍り出ると、モグラダイヤをぶっ放す。
煌めくダイヤは亮がいるあたり、壁に開いた大穴目掛けて飛んでゆく。
クリムゾンは翼を広げ、ダイヤを追って大穴に飛び込んでゆく。
「来い、来い、来い。もっと奥まで」
亮はクリムゾンに追いつかれないようにしつつも、宝石のネックレスを振り回しながら竜を採掘場の方へと導く。途中からは、キラキラ光る水球が、クリムゾンの誘導をしはじめた。
蠍鉄鉱の採掘場は、リリエルと亮の魔土の力によって、部屋を区切るように岩壁が出来ていた。岩壁は、クリムゾンが他の部屋へ行かないようにするための障壁である。そして地面にはドラゴンがすっぽり嵌る大きさの落とし穴が口を開けていた。この落とし穴も、リリエル、亮、修の三人が、星の力とろっこんで協力し合ってこしらえたものだ。
この落とし穴までの道には、キラキラと輝くものが撒かれていた。
まるでたいそうなお宝のように見えるが、それらは第一階層にある、武器屋付よろず屋「ねこよろず」から持参した廃材や壊武具に光沢塗料やビーズを飾ったものだ。これらはすべて修の仕事である。
クリムゾンは本能のまま、キラキラのお宝モドキや水球を追い、時に我が物とせんと口で拾いながら、足音響かせ穴の方へと進んでゆく。
先導するのは亮で、穴の前で待ち受けているのは修である。
クリムゾンを誘導していたキラキラ光る水球も、修の魔水の力によるものだ。
修は、穴の表面に魔水の力で水鏡を張り、周りの岩壁をその水面に反射させることで、クリムゾンの目から穴の存在を見えにくくしていた。
亮が穴に飛び込む。修も飛び込む。
クリムゾンもそれを追う。
水鏡が弾けた。
クリムゾンは落ちた。クリムゾンの上に乗っていたゴブリンも落ちた。
落ちながらも、クリムゾンの目は穴の底に撒かれているキラキラのお宝モドキに釘付けだ。
駆けつけた美咲紀が穴の中に向かって叫ぶ。
「シュー君! 新田さん!」
「大丈夫だ!」
ふたりは無事だった。
穴に落ちると見せかけて、あらかじめ準備しておいた鎖梯子に掴まっていたのだ。修は自分より下にいる亮の腕を掴んで助けようとしたが、亮はろっこん<鬼人の体>を発動させると、逆に修を抱いて跳躍し、穴の外へと着地した。
修は穴から生還するや否や、振り返って魔水の光で水柱を作り、クリムゾンの上に落した。
水柱に翼を撃たれたクリムゾンは咆哮した。
じゅわあっと勢いよく蒸気が上がる。
クリムゾンは暴れている。穴から飛び出そうと首を長く伸ばして天に向かって炎のブレスを吐く。
「うわっ!」
炎をまともに浴びかけた亮を守るように白い盾が現れて炎を防いだ。
盾は、援護に入ったまもるの指先から伸びた蜘蛛糸で出来たもので、魔水の光で氷の力を帯びていて、亮がその場から跳躍するまでの間、彼を守る仕事をやり遂げた。
盾は間も無く溶けたが、ブレスも止んだ。
まもるは溶けた蜘蛛糸をいったん切り捨て、新たな糸を穴の中のクリムゾンに向かって放つ。
「よし、このまま押さえこむ!」
氷を纏わせたその糸は、クリムゾンに何重にも巻き付く。
クリムゾンは威力を弱めた炎のブレスで蜘蛛糸を焼き払おうと首をひねった。
このとき、ひらり、穴の中に飛んできた蝶に気づかずに。
蝶はクリムゾンの頭の上で制服姿の梢に戻り、さらにほんの瞬きする間、光を放って――光の中にすっぽんぽんな梢が見えたような気がしないでもないが、よくある魔法少女アニメのように大事なところは見えなかった――
夢鎧
を纏った姿となって、クレイモアを振り下ろした。
「クリムゾンさん、大人しくしていてください!」
梢の奇襲は成功した。
クリムゾンは首の後ろを打ち据えられて、吐きかけていた炎のブレスを呑みこんだ。
この隙を、庚は見逃さなかった。
クリムゾンに向かって駆けながら、指輪に宿った星の力を拳に乗せる。
「ん……星の力が変化したのか? 以前は凍結の力だったが今は……」
湧き上がるのは橙色の闘士の光。
「なるほど……こいつはどうやら俺向きのようだ……」
額の傷跡をなぞり、さらにろっこん<青にして蒼穹>を発動。
これにより、庚の身体能力は、飛躍的に上昇する。
「顔と喉は狙え無ぇ……てめぇにゃ後々、町の人たちの石化を戻してもらわなきゃならんからな……だったら話は早ぇ……そのドテッ腹に、」
「全 力 で 叩 き 込 む ! !」
太陽のように輝く橙色の星の光と、青にして蒼穹の深く青い光がグラデーションのように合わさる。
夜明けのように美しく輝く光を宿した拳が、蜘蛛糸でがんじがらめにされたクリムゾンの腹に打ち込まれる!
「グオオオオオオオオオオオォォォ!!!!!!」
クリムゾンの叫び。
「如月! 屋敷野! 穴から出ろ! クリムゾンを封じ込める!」
修の声に、庚と梢は梯子を上る。気絶したゴブリンもこのままじゃ可哀想だから抱きかかえて。
「そういえば如月君、服、いつものスカジャンですね」
「今言うことか?」
「いやー、急に、スカジャンが如月君の勝負下着なんだなーと思ってですね」
「そらそうだ……こいつは俺の勝負服だぜ。……って、下着じゃねえ!」
修が呆れたように声を掛ける。
「漫才やってないで早く上がれ」
庚と梢はゴブリンを連れて、あとは黙って穴から這い出た。
修は穴の中にクリムゾンのほかは誰もいないのを確認すると、精神を集中させる!
「すまん……オーブが灯るまでの辛抱だ」
穴を掘る際に積んでおいた岩を<分解>で崩して落とす。
亮も魔土の力で岩の蓋を作るのを協力する。
クリムゾンの咆哮は完全に遠くなり、竜のすべては穴の中のものとなったが、それでも修は念には念を入れ、魔水の力で氷を増やし、ろっこんで岩を増やし、全力で竜を封じ続けた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
バトル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年06月02日
参加申し込みの期限
2017年06月09日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年06月09日 11時00分
参加キャラクター一覧
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