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ドキドキワクワク☆2人きりの校内探索
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・
長谷川 凜
&
花王 紅玉
の場合
「俺の相手は、
花王 紅玉
って子か……」
イベント開始場所である体育館。そこに用意されたくじ引きの結果が書き込まれたホワイトボードを、
長谷川 凜
は見つめていた。
(なんだか林檎みたいな名前だな。もしかしたら、林檎のように可愛い子なんだろうか)
かすかな期待を抱きながら、辺りを見回す。この中でそれらしい子は……。
ポンポン。
「ん?」
ふと肩を横から叩かれ、振り向く。
視線を動かした先。そこにあった顔。見た瞬間、ドキリと心臓が跳ねた。
「なっ、お、お前……!」
「……やはりそうか。ひさしぶりだな、
長谷川 凜
」
「お、お前、同じ高校だったのかよ!」
「どうやらそのようだ。思わぬ偶然だな。しかも同じイベントに参加し、ペアになるとは。偶然というのは重なるものだ」
「ペア……あっ!」
(そうだ、思い出した。
花王 紅玉
って、目の前にいるこいつの名前じゃねぇか……)
「なんだ、まさか俺様の名前を忘れていたのか?」
たしかに忘れてた。でもこいつ自身のことは忘れていない。忘れるわけがない。
花王 紅玉
。小学生の時の幼馴染で、凜が貧乏だった頃、それが原因でいじめられていた時に仲良くしてもらっていたわずかな友人だ。しかし父の再婚を機に環境が変わって、凜の家が金持ちになってからは気持ちがすれ違い気まずくなった。
会うのは数年ぶりだ。それにしても、まさかこんな再会の仕方をするなんて思わなかった。
「たまには凡俗たちと戯れてみるのもいいかと思って参加したが、まさかこんなところで貴様と会ってしまうとは」
憎たらしい口調、赤毛に童顔。クリクリとした、それでいて釣り上がった目。昔からほとんど変わっていない。
「どうした、何を黙っている?」
「……」
何を言うべきか思いつかなかった。金持ちになってから紅玉のことはずっと避けていた。昔貧乏だったくせに金持ちを鼻にかけて威張ってるって、そう思われるのが嫌だったからだ。
(くそ……なんて展開だ。俺が華麗に謎解きをして皆の注目を集める予定だったのに……。いや……焦ってるってバレたら駄目だ。馬鹿にされるかもしれない。ここはいつも通りかっこよく冷静に……)
紅玉の顔を少しの間見つめる。それから凜はくるりと踵を返し、体育館の出口へと向かった。
「お、おい何処に行くのだ! 待て!」
しかしすぐに紅玉の声が追ってくる。その声を聞きながら、焦るなと、凜はもう一度自分に言い聞かせた。
「待てって言ってるだろう! おい!」
紅玉は、慌てて凜を追いかけた。足早にしかも大股で歩きやがるので、走らなければ追いつけなかった。
「うるせぇな。俺と一緒に行きたいんなら、おとなしくついて来い。お前に構ってたら他の奴らに先越されちまう」
「貴様、すでにどこに行くか決めているのか? こういうのはじっくりと考えてから行動を」
「考えるまでもねぇ。理科特別教室の一択だ。難しいのを解いたほうがやりがいあるからな」
「やりがいあっても解けなければ意味がないだろう。ここは解けた場所から順に当たっていくべきだ」
「……」
「俺様の考えでは、音楽室のヒントはショパンとベートーヴェンを、図書室のヒントはシェークスピアを示して……おい、聞いているのか、長谷川」
「……」
「こ、この! 俺様の話を無視するとはどういうことだ馬鹿者!」
「うるせぇ」
一言で片付けられてしまう。この
花王 紅玉
の言葉を無下にするとは、なんという不届き者か。
(まぁいい……久々の再会でこいつも戸惑っているのかもしれないしな。何しろ成り行きが成り行きだ。まぁそれでも俺様はなんの戸惑いもないし、むしろ嬉し……い、いや、別に嬉しくなんてない!)
「よし、着いたな」
(ん? もう着いたのか……って、えっ?)
見上げた場所に見えたプレート。そこには図書室と書かれていた。
「……おい、理科準備室に行くはずではなかったのか? ここは図書室だぞ」
「おいおい、何言ってんだ、ここが図書室なわけ……あっ」
「間違えたのか……そういえば貴様、昔から方向音痴だったな」
「う、うるせぇ。途中で気が変わったんだ。急に図書室のヒントが解けそうになったからここに来たんだよ。もちろんお前が解けなかったほうのな」
慌てた様子で、凜が図書室の中へと入る。紅玉もそれを追った。
「それで、景品はどこにあるのだ?」
「ち、ちょっと待ってろ。もう少しで解けるから」
「そのもう少しとは何時間のことだ? いい加減見栄を張るのはやめるのだな。お前は昔から」
「昔の話はやめろ」
「なぜだ」
「なぜってそれは……あぁ、もううるせぇな! 考えがまとまらねぇじゃねぇか。黙ってろこのチビスケ!」
「チ、チビだと! 貴様、言ってはならんことを!」
凜の頭目掛けて拳を振り上げる。しかし踏み出した拍子に足がもつれてしまい、転びそうになる。
本棚に頭をぶつけ、でもそれが支えとなって転びはしなかった。
「イタタ……くそぅ……なんなのだ……」
頭がジンジンし始める。少し涙も出てきた。
「たくっ、何やってんだよ……」
ポトッ。
ぶつけた衝撃のせいか、本棚から一冊の本が落ちてきた。ちょうど表紙が表側になり、題名が目に入ってくる
『久しぶりに会った友達との接し方~これで君たちの友情も完全復活だ!~』
題名には、そう書かれていた。
「……」
「……」
少しの間、自分も凜もその本を見つめていた。そして流れ始める気まずさ……。
しかしやがて、凛がくるりと背を向けて図書室から出て行った。
「おい、どこに行くのだ」
「帰るんだよ。ついてくんな」
「帰る? 景品探しはやめるのか?」
「やる気なくした。だからもうついてくんな」
「そういうわけにはいかん。お前1人だと、玄関にすらたどりつけん可能性があるからな。遭難されても寝覚めが悪い」
「ふざけんな。俺はそこまで方向音痴じゃねぇ」
「どうだかな」
「ふん……」
「まったく、昔と何も変わっていないのだな、貴様は」
「お前に言われたくねぇ」
しばらく無言で廊下を歩いた。生徒が少なくなりつつある放課後の廊下を、凜と並んで、2人きりで。
この感じ。なんだか昔に戻ったようだと、そんなことを紅玉は思っていた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
北見直弥
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
推理・サスペンス
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2012年12月18日
参加申し込みの期限
2012年12月25日 11時00分
アクション投稿の期限
2012年12月25日 11時00分
参加キャラクター一覧
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