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らっかみ桃太郎伝説2 宇宙オーガ襲来の巻
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■ももたろけっと
宇宙暦0025。
NYASA鬼ヶ島宇宙センター。
海に囲まれ、さざなみと海鳥の声だけに包まれたのどかな島です。
旅鴉 月詠
が土地ごと買い取って緑地化を進め、
桜崎 巴
が出資してその片隅に宇宙開発基地を建設したことでこの島は科学と自然が融合した、不思議とのどかな島へと変わりました。
かつて一部の蛮族が与えた影響によって国民のヘイトを集めていた鬼族たちも、今では半観光地化された島でお饅頭をはじめとするお土産品を売ることで細々とではありますが生計をたてていました。
豊かな土地はそれだけで多くの投資家や政治家がちょっかいをかけてくるので、豊かな自然と静かな暮らしを維持したかった月詠の考えと、広い土地をほぼ手つかずのまま放置して打ち上げ台を含めた最低限の設備さえあればいいという巴の主張がぴったりとハマったのでした。
巴的には宇宙開発というロマン優先の事業で資産家たちから政治資金を得られるし、月詠的には仮に観光地化しても客は基地を遠目に見て帰るだけという最低限のリスクで済ませられるのでウィンウィンなのです。
しかしロマンでお金を集めるには象徴もまた必要でした。
「施設長、調子はどうだい」
物資搬入のついでに寄ったという月詠に対して、スーツ姿の
八神 修
は苦笑交じりに応えました。
「ロマンで生きてる人たちとお金で生きてる人たちの間に立つのは、なかなか簡単じゃあないよ」
月詠の質問に対する直接的な答えではありませんでしたが、月詠はその意図を察してそれ以上問いませんでした。
かつての英雄として祭り上げられた修は、戦いから身をひきテレビや映画に引っ張りだことなり、国民的なスターとなりました。スターの仕事は高いところ輝くことであり、転じて宇宙の星となることでした。
蛮族の鬼たちを改心させさらなる人類の可能性をどーたらこーたらする、という体面は多くの投資家たちを満足させ、同時に修の地位を確実なものとしていました。
「難しいから儲かるんだよ。英雄さんも、政治がうまくなって貰わないとね」
そう言って現われたのは巴でした。
お金を払ってあとは『よきにはからえ』の巴が直接顔を出したことで、修はやや険しい顔をしました。
「まさか、直接いらっしゃるとは思いませんでしたよ」
「皮肉のつもりかい。まあ特に理由はないんだ。強いて言うなら……あんたのよこしたアレが臭ってね」
「臭う……ですか。確かに」
修は手元の端末を操作してグラフを出しました。
地球外の衛星センサーが探知した、巨大な物体に関するグラフです。
月詠の居る場所で見せたのは、彼女にも間接的に関係があるだろうと考えたからでした。
その意図を察して『これは?』と問いかける月詠に、修はネクタイを締め直して語ります。
「地球に対して不自然なコースを描いて接近する物体を見つけたんだ。知的な存在が意図的に『航行』していると考えている」
「……宇宙人、というわけか」
月詠は無表情でそう言いました。
多くの人は宇宙人はトモダチだと思っていて、一緒にピザ食べたりツイスターゲームできると思い込んでいますが、冷静に考えれば彼我の立場は『開拓者と原住民』です。具体例を言うとコロンブスとインディアンみたいなやつです。
「超長距離宇宙航行を可能とする文明と我々の文明とでは差がありすぎる。総力を結集して迎え撃つべきだ」
「うちゅーじんが現われたから各国が資材をなげうちましょう、って? こぞって出し抜こうとするのがオチだね」
バリバリの政治家である巴にとっては、宇宙の侵略者ですら政治材料です。
今この事態をいち早く察知したという状況自体を、政治のカードとして使おうと考えているようでした。
「たとえ開拓者でも、船一隻なら囲んでつぶせる。技術を奪って転用できれば地球文明において科学的勝利を納めることができる。そう思わないかい」
巴の言っていることを、多くの人は理解できないししたがらないでしょう。
しかし月詠と修は理解していました。
文明には大きく分けて三つの勝利があって、科学と文化と宗教です。
宗教的勝利とは地球上の大体の人が信仰する宗教の総本山となることで精神的に世界を支配することです。
でもって文化的勝利とは他国にはまるでない文化によって諸国民の感情に訴え、絶対潰しちゃダメな空気にさせることです。
そして科学的勝利とは、他国が逆らえば瞬殺できるような技術力を維持することで覇権を握ることなのです。
すごく色々な説明をはしょりましたが、大体そんなトコです。
修は苦虫を噛み潰したような顔をしました。
「地球外の技術をそう簡単に解析できるわけがない。過去に落ちてきたサンプルをどこかにしまって何年も研究し続けてきたんでも無い……限……り……」
言っていて、修は自分の中である確信がうまれました。確信は言葉を途切れさせ、視線によって答えを促そうとします。
それを受けて、巴は顔半分だけで笑いました。
「まさか」
「そのまさかさ」
エリア22。
ここはヴァンパイアやビッグフットやファタモルガーナ島のようにフィクションの中だけの存在……ということにされている土地です。
数十年前に未確認飛行物体が農村へ落下したことから、今では農村とその周辺数十キロの土地を政府が秘密裏に作ったペーパーカンパニーの所有地として保持されています。
落下物は長い年月の中で解析され、人類がある程度制御できるものへと変わっていました。
いえ、具体的に述べるならば……。
「ここは……一体……」
七峯 亨
は目を覚ましました。
地下闘技場で荒稼ぎしていた彼は、ある日バーで不自然に酔いつぶれ、その後の記憶がありませんでした。
酷い頭痛に首を振って身体を起こした所で、まず三つのことに気がつきました。
ここが全く知らない場所であること。
自分の両腕や足や背骨といったほとんどの肉体部位が謎の有機的組織に置換されていること。
そして網膜に直接表示する形で、何者かの指示が出ていることでした。
指示に逆らえばどうなるか、容易に想像が付きました。
そして想像する間もなく、脳に興奮物質が強制的に与えられ、早く戦いたいという衝動に駆られました。
そしてその状態のまま拘束具につながれ、カプセルに入れて輸送されたのです。
カプセルに刻まれたIDは『N4R1』。
地球外生命体、宇宙オーガの遺伝子を人間に埋め込んだ半人間兵器。その唯一の適合体でした。
さて、いい加減SFハリウッド映画の空気を離れて、これが昔話テイストであることを思い出すことにしましょう。
「宇宙戦艦陸奥。全速前進!」
司令室で号令を放つ
鈴野 海斗
。
かつての鬼ヶ島での功績によって将軍の地位を得た彼は、地球連合軍の軍服に身を包み、今まさに地球外生命体との『交渉』に赴いていました。
いくらヤバそうだからって一方的に撃ったらダメというのは今や世界の常識です。
地球連合軍というのが一国の空海軍から切り離された特命チームでしかないこともまた、その制約を強くしていました。いくつもの国のスタッフが混ざってはいるものの巴の命令によってのみ動くこの軍は、他国から『よけーなことすんなよ』というプレッシャーでがんじがらめになっていたのです。
「将軍、もし相手が侵略者だったらどうします」
部下の問いかけに、海斗は難しさ百パーセントの顔で黙りました。
地球外のなんかわかんない存在が攻めてきても対応できるようにと、戦争条約をガン無視したこの宇宙戦艦は、まーよーするに諸外国への牽制を目的としたスーパーテクノロジーの塊でした。
弾頭質量六○○トンのタングステン弾を星が何個かぶっ壊れちゃう勢いで放てる超巨大レールガンや、下手すると地球よりも長持ちしそうな特殊金属でできた装甲板や、なんか内側からドカドカと音がする全長2メートルほどのカプセルなど……大体何が相手でも勝てる装備がそろっているのです。
この際、相手がシンプルな暴力に訴えてくれた方が楽なのでした。
「形あるものは必ず壊れるっちゃ。要するに交渉は火力! 相手にどんなファンタジーバリアがあってもぶちやぶれっぺや!」
海斗はすっごくテキトーなことを言いましたが、こういうときはテキトーなこと言ってくれる人が大事なのです。前線の将軍がぶつぶつ不安なことを呟いていたら、部下は命をかけづらいのです。
あと昔話のテイストに戻すといった次の行から昔話じゃなくなっていたのは、もはや仕方の無いことでした。きっと地球がブラックホールになる頃の超未来だって、それから数百年もすれば昔話になることでしょう。宇宙にとっては些細なことなのです。と言っておきましょう。
「将軍、ご覧ください」
巨大ディスプレイに映像が現われます。
海斗はそこに表示された物体を見て、『うわぁ』みたいな顔をしました。
皆さんも想像してみて下さい。
今から交渉しようっていう相手の船が、トゲ突き鉄球みたいな形をしているさまを。
これ絶対やばいやつじゃん。
トゲのついた肩パットをつけたモヒカンの集団が火炎放射器を振り回してるやつじゃん。
と思いましたが、人を外見で判断してはいけませんとよくいわれますし、先にぶっ放した理由が『船がトゲトゲだったから』では国連に申し訳が立たないのです。
海斗は神に祈りながら、船に停止命令を出しました。
「船体停止。通信を開始するっちゃ。こちら地球連合軍。貴殿の船は我が星との接触コースにある。応答されたし」
指示通りに通信を飛ばした部下が、海斗のほうをゆっくりと振り向きました。
「なんちゃあ」
「とまりません」
「訓練で何度もやったっぺや」
「いえ、そうではなく……」
部下がディスプレイを指さします。
海斗がつられてディスプレイを見ると、相手の船体がより大きく見えました。
トゲつき鉄球が膨張してるのかなと思ったのですが、そうではありません。
具体的には、遠近法によるものでした。
そうです。
「相手の船が、とまりません」
こちらが正面で止まったのに相手が止まらなかった時、何が起きるかは誰もが知っていることでした。
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3人まで
シナリオジャンル
コメディ
SF・ファンタジー
神話・伝説
定員
15人
参加キャラクター数
12人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年05月28日
参加申し込みの期限
2017年06月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年06月04日 11時00分
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