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訳アリ物件、求婚幽霊つき
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問題の訳アリ物件には、10人の男性たちが集まっていた。彼らの年齢はみな10代後半~40代であり、部屋に出没する女幽霊の、求婚の条件に当てはまるという共通点がある。
しかし、オカルト現象と聞いてやってきた者、気がつけば部屋に飛ばされていた者、怯える者、ハイテンションな者など、ここに集まった目的や反応はさまざまだ。
「皆さん、どうぞよろしくお願いします」
久須部 紀伸
は、集まったバラエティ豊かなメンバーにひと通り挨拶を済ませると、ぐるりと部屋のなかを物色した。
南向きの1LDK。なるほど、部屋としては悪くない。
どこか淀んだ空気を感じさせるのも、ホラー画家のイマジネーションが刺激されることを思えば、紀伸にとっては好都合である。
もっとも、紀伸が興味あるのは住居としての機能ではなかった。
(気になるのは……やはり、女の幽霊ですね)
紀伸はそう思いながら、天井を見た。
すると、そんな彼の期待に応えるように、歪んだ人影がモヤモヤと浮かび上がってくる。
長い髪を乱した、女の幽霊だ。
「どうやらお出ましのようですね」
紀伸は、平然とした口調で言った。さすがはホラー画家。オカルト現象には慣れたものである。
絵のネタにしようと、じっと観察する紀伸。その冷静な瞳に射抜かれて、女幽霊は一瞬で恋に落ちた。
「わたしと結婚してー!」
「おやおや。ずいぶんと気の早いお方だ」
髪を振り乱しながら近づいて来る女幽霊の求婚を、紀伸はやんわりとお断りする。
「申し訳ありませんが、私には心に決めた故人がいますので」
愛する人がすでに亡くなっている――。
紀伸から告げられた重たい過去に、さすがの女幽霊も少したじろいだようだ。
「で、でも……っ! わたしだって……死んでるしっ!」
などと、意味のわからないアピールをしてきたが、紀伸はジェントルな微笑みを崩さない。
「残念ですが、お気持ちには添えません。しかし、話し相手にならなることができます。――もし良ければ、話を聞かせて貰えませんか?」
大人の余裕をたっぷり見せつける紀伸。誠実な対応で、女幽霊からの求婚を、恋の相談に切り替えたのである。
いっぽう、
青木 学
は大慌てだった。
オカルト好きの学は、ネットで肝試し案件を調べていたところ、停電に見舞われ、気がつけばこの部屋にいたのである。
いきなり起きたホラーゲームのような導入に、心の準備ができていなかった。
「ね、ねえ! なにあれ、幽霊……?」
すっかり怯えきっている学は、物陰に身をひそめながら震えている。
ちなみに、学の身長180センチ。ここに集まった男性陣のなかでは高いほうだが、今は小動物のように縮こまっていた。
周りからの、すこし冷ややかな視線には、
「怖いからしかたないだろ! でかくても怖いものは怖いんだよ!」
言い訳するように叫ぶ学であった。
「……とはいえ、このスクープは見逃せないって。幽霊が……結婚相談してるんだもんな」
学は震えながらも、ビデオカメラを片手に、紀伸に相談を持ちかけている女幽霊の撮影をはじめる。かなり震えているようだが、手ブレは大丈夫なのだろうか。
学のビデオカメラには、紀伸に向かって、ものすごい勢いで恨み辛みをまくし立てる女幽霊が映されていた。よっぽど、裏切られた男に対する鬱憤がたまっていたようである。
そのあまりの迫力に、学はさすがに不安になり、
「このままだと、久須部さんは呪い殺されてしまうんじゃないか……」
そう、つぶやいたほどだ。
もっとも、当の本人はといえば、
「呪い殺されたら怪死になりますね。それはそれで、ホラー画家として箔が付くというもの。やぶさかではありませんよ」
と、本気とも冗談ともつかないことを言って、したたかに微笑むのであった。
◆◆◆
学はビデオカメラを移動させると、今度は女幽霊がぶら下がっていた天井を撮りはじめた。
白い天井には、赤黒い染みが広がっているように見える。
「あれは……幽霊の怨念が染みついたものなのだろうか……」
おっかなびっくりという感じではあるが、それでもナレーションをしっかりと入れながら、学は撮影をつづけていく。
しかし、とつぜん跳ね上がるように身をすくめると、青ざめた表情で叫んだ。
「い、今! なんか音しなかった!?」
ただの気のせいである。部屋のなかには、学の叫び声が反響しているだけだった。
何事もなかったことがわかると、ふうっと一息ついて、学はふたたび撮影をはじめる。今度はビデオカメラを窓に向けた学だったが、またしてもパニック状態で叫んだ。
「ああああ! 窓に! 窓に!」
ただの気のせいである。学はなにも、禁断の知識を得たわけではない。
たびたびパニックになりながら、なんとか撮影をつづけていた学であったが、彼の恐怖はついに限界をむかえることになる。
女幽霊が彼にしのびよると、一枚の紙をひらりと落としたのだ。
紙には、腐ったイチゴジャムのような血の痕で、こう書かれている。
『わたしと結婚して』
「ひぎゃーーーーーっ!!!! で……出たーっ!!!」
恐怖がキャパシティを超えた学は、そのまま失神した。
その様子をながめていた紀伸が、女幽霊の落とした紙を拾い上げると、ぼそりとつぶやく。
「血痕で、結婚ですか。……あまりにもベタですが、これはこれで新鮮かもしれませんね」
いかなるときもネタ探しを忘れない、仕事熱心(?)な紀伸であった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
望月カトラ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
ホラー
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年05月23日
参加申し込みの期限
2017年05月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年05月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
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