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訳アリ物件、求婚幽霊つき
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ヒュー・ヒューバート
は、かつて仕事上のつきあいのある知人が部屋を借りようとしたところ、幽霊に遭遇してひどい目にあった、という話を聞いた。
決して冗談を言わない堅物がいうのだから、信憑性は高い。何かあったんだな……と思い調べに来てみれば、今回の騒動に巻き込まれたというわけである。
そんなヒューもまた、さっそく女幽霊の毒牙にかかった。
女幽霊は、彼を見るなり開口一番、
「結婚してー!」
どこまでも積極的な女幽霊に苦笑いをうかべながらも、ヒューはまず彼女の姿をチェックした。男たるもの、幽霊とはいえ女性の容姿を確認したくなるのが、世の常というものだ。
切れ長の目に、すっと伸びた鼻梁。血の気は失っているが形のいい唇――。
見ると、結構な美人さんである。話をするだけならバチは当たらないだろう。
「やはり――誰かと結婚したいのかい?」
ヒューはそう、話を切り出した。
これはヒューに結婚の意志があったわけではなく、女幽霊には話し相手が必要だという気づかいによるものだったが、彼女の話から成仏させるためのヒントを聞き出せるかも、という推測もあった。
しかし、女幽霊から出てくる言葉は「結婚したい」ばかりである。
「わたしは結婚したいのー! じゃなきゃ成仏なんてしてやらないんだからっ!」
どうやら、『結婚』という願いを叶えないかぎり、涅槃に入ることはなさそうだ。
結婚する意志のないヒューだったが、それでも持ち前の聞き上手っぷりを発揮して、女幽霊のカウンセリングを行なう。
適度にうなずいたり、気になるところは質問したり。なにより上手いのが、
「それは……とてもつらかったね」
と、絶妙なタイミングで共感の意を示したところである。これは心が弱っている人に対して、非常に効くやり方だった。
聞き上手なヒューに、女幽霊はすっかり心を奪われた様子だ。うっとりとした様子で彼を見つめている。
ここまでは良かったのだが、ヒューの脳裏に、ふと現在つきあっている恋人のことがよぎった。
(幽霊とはいえ、女性と親しげに話しているところをみたら、きっと嫉妬するだろうな……)
恋人を想うヒューを見て、女幽霊の顔つきが変わる。
「――あなたからは、女の匂いがするわ」
とつぜん悪鬼のような形相になると、目を血走らせて暴れまわる女幽霊。シャツの襟を噛みしめ、キーキーわめきはじめる。
女の嫉妬にふりまわされるヒュー。優しげな顔をすこしだけくもらせて、思わず肩をすくめた。
夜海霧 楓
もまた、どこかうんざりした様子で肩をすくめている。
楓はシーサイドタウンの自室で武器の整備をしていたところ、一息ついたらこの部屋に飛ばされてしまったのだ。
身なり一つで来たのでいろいろ考慮すべきことはあるものの、宿泊体験会ということは、一日経てば出られるだろう。あわてふためく部屋のなかを、冷ややかに眺めながら、時間が経つのを待つことにした楓だった。
もっとも、「何泊」とはいっていないので、一日で出られる保証はないが……。
そんな楓だが、いつまでも傍観者ではいられなかった。女幽霊が、性懲りもなくアタックしてきたのである。
「お願い! 結婚して!」
「ほんと、見境ないな。あんた」
楓は、自分もヒューと同じく、つきあっている相手がいることを説明した。公にはしていないものの、楓はとある令嬢と目される女の子と同棲しているのだ。
「まあ、小さい同居人だがな」
と告げた楓に対して、女幽霊はなにやら思慮深げな表情を浮かべると、ひとことつぶやいた。
「……ロリコンなのね」
「おい、誰がロリコンだ」
しかし言ってみてから、楓はふと考える。
女幽霊は20代前半のうちに自殺したという。そして生前は、交際相手と10年間つきあっていた。そこから逆算すると、つきはいはじめたのは、中学生以下だということになる。
ちょっと危ない計算に気づいてしまった楓だったが、これは自分にも言えることなので、あえて何も言わないでおいた。
楓の心境を知ってか知らずか、女幽霊はグイッと接近して、再度アプローチする。
「わたし、ロリコンでも愛せるわ!」
「だから俺はロリコンじゃねえ」
「このさい何だっていいのよ。とにかくその小さな同居人から、わたしに乗り換えなさいな」
「あれでも一応、雇い主なんでな。相応の対価がない限りは求婚もお断りだ」
「相応の対価……」
楓の期待に応えるため、女幽霊はしばらく考えてから、こう言った。
「わたしと結婚したら――わたしの美貌を独り占めできるわよ!」
「却下だ」
楓は即答した。しゅんとする女幽霊。落ち込んだ彼女を見て、さすがにバツが悪くなったのか、それともまた暴れられたら困ると思ったのか、楓はいちおうフォローする。
「ただ、まあ。死んでも自分を必死に売り込む根性だけは、賞賛に値すると思うぜ」
「そうなのよ! わたしはいつだって必死なのよ!」
「必死ってか、もう死んでるけどな」
「むきーっ」
けっきょく、また暴れはじめる女幽霊。
狂乱する幽霊を遠目で見ながら、呆れ果てた楓が思うことは、ただひとつだった。
――早く家に帰りてぇ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
望月カトラ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
ホラー
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年05月23日
参加申し込みの期限
2017年05月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年05月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
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