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乙女のプロパガンダ
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(もしかしてあの方が……?)
先ほどの少女の様子も彼女が件の問題人物ならば合点がいく。
アネモネはきりっと気を引き締めて歩み寄った。
「失礼。私、風紀委員の
アネモネ・アドニス
と申します。最近校則に反するものを校内に持ち込んでいる方がいると聞き、巡回しておりますの。あなたが持っておられるその本……少々拝見してもよろしいでしょうか?」
「あら、お疲れ様です。ええ、良いですよ。どうぞご覧になって下さい」
「ご協力感謝しますわ」
アネモネに本の提出を求められた浮月は堂々とした様子だった。
後ろめたさの欠片もなく、かといって開き直ったかのようなふてぶてしさもない。
(まさか、人違いだったでしょうか)
そんなことを考えつつ本を開いたアネモネの目に飛び込んできたのは……。
『随分と物欲しそうな顔をしてるじゃないか、テオル』
『ふざけるな、ボクはそんな顔してない!』
『その虚勢はいつまでもつかな?お前のココはもうこんなにはしたない有様になっているぞ』
『ひっ!? やぁっ……やめっ、あっ……!』
ページを捲ればそこは薔薇の国でした。
「きゃぁぁっ!?」
真っ赤な顔で即座に本を閉じたアネモネに、不思議そうな顔をした浮月が話しかける。
「あら、どうしました?」
「ここここここれはっ……!?」
声と肩を震わすアネモネの手から本をスッと抜き取った浮月は人のよさそうな笑顔を浮かべて答える。
「これはニャンダムのクロテオ本です。同人誌って知りませんか? それならちゃんとご説明しますね!」
そんな浮月の悪意を超えた善意がアネモネを襲う!
「いやっ、どうして頭の中に男の方が……! 怖い、やめて、やめてくださいっ!」
色事に耐性がない上に男嫌いのアネモネにとって浮月の語りと共に頭の中に流れてくるイメージは凶器に等しい。
精神をナイフで抉られるかのような感覚にパニックを起こし、頭を抱えてその場にしゃがみこむ。
もし、浮月に悪意があればアネモネのろっこんが発動し防衛できたはずだが……生憎と浮月にはもれいびである自覚は無く、ろっこんという力を認識していない為『悪用』しているわけではなかった。
「せ、先輩!」
そんなアネモネが気を失わずに済んだのは、不意に響いた声が浮月の語りを中断させたからだ。
「あら、凛ちゃん。おかえりなさい」
「た、ただいまです……」
アネモネが恐る恐る顔をあげると、そこには先ほどトイレに駆け込んだ女子―
雨寺 凛
が苦笑を浮かべて立っていた。……何故か前髪の下の額が真っ赤に腫れていたが。
実は凛は先ほどの会話で浮月のイメージに浸食され、危うく腐道に堕ちるところだった。
しかしギリギリの所で踏みとどまり、慌ててトイレで頭の中に流れ込んできたイメージを払拭してきたのだ。
ヘッドホンをかけて最大音量で音楽を流しつつ、ヘドバンの要領で壁に頭を何度も打ち付けると言う荒業で……。
「えっと、さっきの話の続きなんですけど! せ、先輩は彼氏とかいないんですか?素敵な恋をしてカッコイイ男の人とお付き合いできたら素敵だなーって思うんですけど」
これ以上被害を広げまいと凛は必死で話題をすり替えようと試みる。
「彼氏、ねぇ。素敵な恋、カッコイイ男の人っていったらやっぱりクローム大佐かしら」
「え」
「ただクローム大佐の恋人はやっぱりテオル君だと思うから……。恋をしているけれど、恋人は望まないって言うか、好きな人が幸せならそれが私の幸せなのよ」
本を抱えたまま胸の前で手を組み、浮月は遠くを見ながら凛の想像していなかった答えを返す。
「多分私と同じ想いをしているのがテオルの幼馴染のノンノじゃないかしら。最初こそクローム大佐とテオル君の愛の営みを目撃して嫉妬に駆られて唇噛み締めてたりするんだけど、その内テオル君が幸せならって二人を後押ししてくれるようになるの」
「ひっ!?」
再び凛の頭の中に浮月のイメージが流れ込んでくる。
クローム大佐とテオルのラブシーンと、それを目撃してしまったノンノのイメージだ。
熱い吐息、甘い睦言、シーツが擦れる音、卑猥な水音。
それらがすべて再現され、まるで自分がノンノになってしまったかのような臨場感だ。
凛の頬が紅潮し、大きな瞳は潤み始める。
呼吸は乱れて吐き出す息が熱を孕み、酸欠金魚のようにぱくぱくと声にならない声を紡ごうとするする口からは濡れた赤い舌が顔を覗かせる。
「はううっ……なんだか、胸がドキドキするっ。やだ、体が熱くなってきちゃった……ハァ、ハァッ、ああっ! そんなのダメェっ!!」
雨寺 凛
、撃沈。
しかし彼女の散り様は男性陣を滾らせ……もとい、目と耳の保養になるような、立派なものであった。
「し、しっかりして下さいましっ……!」
目を回して倒れている凛にアネモネはふらつきながらも近寄って声をかける。
いつの間にか浮月の姿は無く、今まで教室に避難していたらしい2年生達がそろそろと顔を出し始めた。
『おいおい、またかよ……』
『マジでぱねぇな、腐女子』
『つーか同性愛はありえねぇだろ』
『どう考えてもおかしいよな』
ひそひそと聞こえる不特定多数の声。
それがアネモネの耳には痛かった。
確かに浮月の持っている本や語った内容、頭の中に流れこんできたイメージは刺激的だった。
しかしアネモネがダメージを受けたのはそれが『男』のイメージだったからであって、『同性』であることは問題ではなかったのだ。
(……そっとしてあげて欲しい恋もあるでございます……!それ以上はやめてあげてくださいませ……!)
立場上、百合、女性同士の恋愛には理解のあるアネモネは涙ぐみながら倒れた凛を支えて逃げるようにその場を後にした。
後日、アネモネが抜き打ちの手荷物検査を桐島先生に嘆願したのは言うまでもない。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
本条小鹿
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
学校生活
コメディ
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年05月27日
参加申し込みの期限
2013年06月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年06月03日 11時00分
参加キャラクター一覧
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