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【お花見】しづ心なく花の散るらむ
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ステージ袖では、間もなく出演順となる
フィンレイ・ランカスター
が運営委員に挨拶をしているところだった。
「私の後輩アイドルが後で来ると思います。そのときはよろしくお願いします。ええ、彼女……シャロンさんは勉強家で日本語も堪能ですし礼儀正しいのですが、桜の花に人の熱気ですから……浮かれてしまってもおかしくありませんからね」
やや心配そうにフィンレイは言うのである。
シャロンことシャロン・ナイトプレッジは天才肌、まさしくアーティスト体質の少女なのだが、それゆえにかいくらか危なっかしいところがあった。けれどそれも魅力だったりするので、やめろとも言えないのがもどかしい。
「え? そろそろ出番、ですか?」
失礼しますと述べ、そして、
「それでは行って参ります」
足を合わせ、ほとんど45度の角度でフィンレイはお辞儀した。元人気アイドルデュオ『Sandalphon』の片割れだったフィンレイである。今日の舞台は自分から応募したのではなく、寝子島側から依頼されて来た。だからもっと横柄にしていても不思議はないというのに、フィンレイはいつも礼儀正しいのだった。
それは彼が、喪うことの哀しみを誰よりも知っているからかもしれない。
今日のフィンレイは、音源は用意しているので楽器を持たない。
Sandalphon時代からのファンだろう、彼が姿を見せると、黄色い声援をあげて色めき、立ち上がった一団があった。
「フィンレイ様ーっ!」
一斉に声を上げてくれる。フィンレイは笑顔で手を振り、マイクスタンドを取った。
「こんにちは、nth prizm所属、
フィンレイ・ランカスター
です」
その名前を知っている人もいるらしい、おっ、と注目を向けられる気配があった。
「新学期、新年度……何かを始める事の多いこの時期に私がお届けする曲は……」
その名前を告げようとするたび、胸が痛む。
もうかつてのように、突き刺されるような痛みではなかった。閉じてしまった傷口に、うっすらと残るかすかな痛みだ。
けれども、間違いなく痛みだった。
この痛みは一生消えないだろう、とフィンレイは理解していた。
「……ミニアルバム、『風呼びレコード』から」
それは現時点、『Sandalphon』名義で出した最後の作品だ。収められているすべての楽曲は、相方の梨宮愛燈が書いた。
この作品は、現在では愛燈の遺作と言われている。
「聴いて下さい。『Foot print』
キーボード主体のきらびやかなメロディが押し寄せる。
曲は突然、サビから始まった。
Let's reach for the your dear きっと僕だよ そう言って
愛燈の死に際し、ファン主催の『お別れイベント』でも涙の合唱を誘った曲、当時はワイドショーでも大量にオンエアされたから、『Sandalphon』の名前は知らずともこの曲を知っている人は多い。それを生で、堂々と歌い上げたのである。このワンフレーズだけでフィンレイは、たちまち観客を掌握してしまった。
素直になるより 疑う方がずっと正しい?
こんな時代今すぐ駆け出して振り切って!
サビ終わりに入るフェイクの高音を、歌詞通り振り切って突き抜けた。
長丁場のライブであれば音程を下げることもあるが、今回は短いステージということもあり遠慮なく本気でいく。
CD通りの、いや、CDで聴けるものをはるかに超えたエネルギッシュなヴォーカルは、ステージのみならず公園全体を貫くようだ。
基本的にずっと動き続ける振付だが真似はしやすい。恋愛色より青春のエネルギーを色濃くテーマにした歌詞だからか、2コーラス目に入る頃にはもう、観客席のあちこちで、ダンスとシンガロングが始まっている。
この日自分が、いつも以上に気合いが入っている理由をフィンレイは知っていた。
――寝子島にはアマチュアでもプロ顔負けの歌い手がいる。
バックステージでしか聴けなかったものの、高校生二人の歌唱は大きな反響を得ていた。
フィンレイも寝子高の出身だ。伝説の高校教師シンガー、樋口弥生が出てくることに期待もしていた。
まだ見ぬ強豪も出てくるに違いない。
だから自分は全力を尽くしている。シャロンを誘ったのもそのためだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
117人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年05月20日
参加申し込みの期限
2017年05月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年05月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
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