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【お花見】しづ心なく花の散るらむ
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もうハロウィンから半年近く過ぎたんだよね、と真境名アリサは考える。
季節はとっくに春。どこまで行っても春一色って感じ。
こころなしか道行く人の姿もうきうきとした感じがする。つられて自分も、浮ついた気分になる。いい意味で。
なんとなく桜川沿いの道を選び、花びらの舞うのを眺めながら回想する。
短い期間ながらこの半年で、色々と変わったものだ。
勤め先では副店長に昇進した。それも善し悪しではある。
おかげで給料は上がったものの、昇給分だけ背負いこむ責任もランクアップしたわけで、覚えなきゃならないことは多いわ気をつかうべき項目はどんどん増えるわで、正直かなりの負担を感じる。しんどい。
本当にここ最近、忙しかったもんなあ……それこそマジでキレそうになるくらい。
でも――とアリサの中の冷静な部分告げた。ブラック企業勤務のころよりはずっといい、と。
ちゃんと休日が取れるというだけで天地の差だ。
昨日も今日も仕事はオフにしてもらえた。昨夜は神社の桜まつりに行ったりして遊んでたら……ラブホのつるっとしたシーツにくるまれて目覚めることになったわけである。
まあそれも春めいていていいではないか。ポジティブにそう思うことにした。こんな爽やかな環境で、つまらないことを考える気になんてならない。並木に沿って歩くだけでも癒し効果は抜群だな、とか思ったりする。
――泰葉さん!?
すれ違った女性に知っている気配を感じ、はっとして
優木 遥斗
は振り返った。
けれどその女性は、遥斗の求めていた姿とはまるで違っていた。背中しか見えないが美人ではあるだろう。女性にしては背が高く、ストレートの黒髪をロングにしている。けれども泰葉ではないのだ。
女性(アリサ)の後ろ姿から視線を戻すと、ややうつむき加減になって遥斗はまた歩き出す。
部活は休みだ。部屋にじっとしていられず、遥斗は外に出ていた。出がけに桜の花が満開のニュースを目にしておおり、それなりに見たいなとは思っていた。
でもそれが目的ではない。会えるはずもないだろうに、人を探していた。
できれば泰葉さんを誘いたいという気持ちは、ある。
ただ、携帯をかけようとする気持ちは起きない。
これはあくまで緊急事態の時に呼んでもらうためのもので、呼び出すための道具ではない……そんな風に遥斗は、彼女の電話番号と自分の間に線引きをしていた。
そもそも彼女に、己の気持ちをぶつけるべきかどうかすら迷っている。
ぶつけてどうなるのか、迷惑をかけるだけではないのか。
泰葉さんは社会人で……とても綺麗な人なのだから、恋人や好きな人がいて当然だろう。
学生でしかない自分の、手が届く相手ではない。
こんなに晴れているのに、頭上では桜がこんなに美しいのに、そんなことを鬱々と考える遥斗の目には、いずれもべったりとした平面の、あまり上手に撮られなかった風景写真のようにしか映っていなかった。
どれだけ歩いただろうか。
やや歩き疲れて、遥斗は一本の桜の下にたたずんでいた。
少し休もう。木の根本に腰を下ろす。
あてもなく歩いてどうする気だったのか、俺は、泰葉さんがどこに住んでいるのかすら知らない。
かといってあの店の近くに行っては、迷惑がかかるかもしれない――。
「やっと追いついた」
声が聞こえた。軽く息を切らしている様子だ。
「優木君、足が速いから追いつけなくて」
えっ、と遥斗は息を呑む。無意識に腰を浮かせかけたまま硬直した。
これが奇蹟でなかったとしたら何だろう。
今、遥斗を見おろしている女性は
泰葉
だった。映画女優や雑誌の表紙モデルのような抜群の美人ではない。目の下にはそばかすの跡がほんのりあって、逆光のせいか、笑顔もどことなく疲れたような雰囲気があった。服装も比較的地味だ。厭味のないグレーのニット、桜色のジーンズ、胸元にちょこんと、大ぶりのサングラスを引っかけている。
それでも泰葉には、遥斗の目を惹きつけてならぬ魅力があった。どうしても見てしまうというような。
「偶然そこで見かけてね。隣、いい?」
形の上では問いかけたものの、遥斗をわずらわせないよう返事を待たず泰葉は腰を下ろしている。
「泰葉さんは、夜からお仕事ですか」
驚きと緊張で、わずかに声を震わせて遥斗は言った。
「日曜日は休みよ。今日は、散歩」
桜が綺麗だって聞いたから、と泰葉は樹を見上げる。
「お花見とか行かないんですか……?」
「そういうの好きな子もいるけどね。あんなちゃんとか恋々さんとかやってるはず……誘われたけど、一部のお客さんも来るからリラックスできないし、パスさせてもらっちゃった」
優木君は? と問われて遥斗は、膝を揃えて彼女に向き直った。
「もしも、お時間があればですが……」
真剣なまなざしだ。
「川のほうから桜を見ませんか? 俺と」
「ごめんね」
と泰葉は優木遥斗に言った。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
117人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年05月20日
参加申し込みの期限
2017年05月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年05月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
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