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不思議な「アート」―芸術とは何か?―
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燕三条 輝夜
は公園のベンチに腰掛けて曲づくりをしていた。
妖精に出会ったことで触発され、新しい曲を作りたいと思ったのだ。
作りたいのは、夏に作ったのとはまた違うテイストの曲。
しっとりとした感じの春らしい曲だ。
バッグから取り出したまっさらな譜面に音符を書いていく。
少し切ない雰囲気をイメージしながら、思うまま、心のままに。
歌の作り方としては、曲を先に作るタイプと詞を先に作るタイプの2つのタイプがあるが、燕三条はそのどちらでもなかった。
歌詞と曲の同時並行。
歌詞を書き入れながら、曲も調整する。
音符を消したり足したりしながら、次第に気分がのって口ずさんだりして。
「あれ? お姉さん、また違う曲?」
「あ。さっきの……」
不思議な光景を見せてくれた不思議な存在に、燕三条はまた出会った。
「その曲も美味しそうだね?」
「こ、これはまだ途中だから!」
「途中でもいいよ~。ボク今ちょっとアクシデントにあってお腹ペコペコなんだ」
アクシデントとは某ナルキッソスな彼のことである。
きゅうとお腹を鳴らす妖精がちょっと可愛そうで、燕三条は折れた。
「うーんっ、しょうがないなー」
「今度はさ、お姉さん歌ってみてよ」
「ええっ!? ここで!?」
「だってお姉さんも美味しそうな匂いがするもん。きっと上手でしょ?」
この妖精はどうやらアートが得意、あるいはアートに興味がある人間を嗅ぎ分けることが出来るらしい。
美味しそうというのはつまり、燕三条からアーティストの素質を嗅ぎ取ったことに他ならない。
「ど、どうかなー」
「お願い!」
思いの外に押しの強い妖精に根負けした燕三条は、しかたなく歌を披露することにした。
元よりアイドルに憧れている彼女。
歌だって苦手ではない。
ちょっぴり恥ずかしさはあるけれど。
「それじゃー、歌うねっ」
昨日の風で散った花びら 寂しくなった桜並木
少しだけ時間を巻き戻して この場所を歩いてみたい
唇にそっと音をのせると、また情景が目に浮かんできた。
花びら舞う桜並木。
その中を少し物憂げな顔をした自分が歩いている。
桜の花びらの絨毯 それすらも春風が散らす
髪に付いたそのひとひらをつまんで 風にそっと乗せた
風に吹かれて飛んでいく花びらを見送る。
その瞳はどこか沈んだ色も湛えていて。
桜色に染まった風 会えるのはまた来年かな
綺麗だけれど少し切ない
緩やかに続く上り坂を歩く その途中で桜の木を仰ぎ見た
舞い散った桜は きっと来年もこの道を彩ってくれる
だからこれも ひとつの出会いと別れなのかも
過去、現在、そして未来。
桜に託して時にうつろう想いを唱った歌は、燕三条が日常から切り取った非日常でもあった。
「……今はここまで」
歌い終えると、情景はまた幻のように溶け消えた。
燕三条はまるでちょっとしたPVを見終えたかのような気分だった。
「わ~、今度のも美味しかったよ~」
パチパチと無邪気に拍手する妖精の微笑みに少し照れる。
「この曲のタイトルはなんていうの~?」
「タイトルは……うーん、これが一番悩むんだよね」
首をひねる燕三条の頬を春の柔らかな風がそっと撫でた。
同時に、脳裏に桜の花びらが思い浮かぶ。
「桜色の風、にしようかな。仮称、っていう感じで」
「素敵なタイトルだね。完成したら、また食べさせてよ」
それじゃあね、と言って妖精はまたどこかに飛んでいった。
「……アートの妖精……かー」
不思議な体験だったけど、これも今後の作曲活動に活かせるはず。
そんなことを思っていると、辺りが少しずつ暗くなり始めていることに気がついた。
「そろそろ帰ろう」
バッグに楽譜をしまってベンチをたつ。
夜は楽器を使うと怒られてしまうので、それはまた明日にとっておくとして。
振り付けも考えなくてはいけない。
そう考えると、燕三条は楽しくなってきた。
桜色の風と仮に名付けた歌を口ずさみながら、燕三条は上機嫌で帰途についた。
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担当ゲームマスター
つづり
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
オールジャンル
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年04月20日
参加申し込みの期限
2017年04月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年04月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
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