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【5】滅ンダ世界ノ歌
三人が出て行ったあとに、月が戻って来た。
舞台上に立ち尽くしたままの少女とエレノアを見やって、彼女は怪訝な顔をする。
「何かあったのか?」
「いえ、何も」
問われてエレノアはかぶりをふると、舞台を降りた。そのまま、音楽堂を出て行く。
それを見送り、月は再び椅子に腰を下ろすと、ノートを広げた。
一方少女は、まるで歌うことに飽きたかのように、舞台から続く階段に腰を下ろして膝に顔をうずめた。
だが、それにはかまわず月はノートにデザインを描き始める。
ややあって、凛と亮、流、紫の四人がやって来た。
彼らは事務所で修たち三人同様に、二十年前ここで最後に立てられたオート・マタに関する企画を知った。
もっとも、事務所への侵入は修たちのようにすんなりとは行かなかったけれど。
影絵のようなスタッフに見つかり、追いかけられたあげく、四人はたくさんの朽ちた着ぐるみが捨てられた場所に落ちたのだ。
そこの光景は、流と紫に、『Lost Eden』の展開の一つを思い出させた。
ゲームの中で、主人公たちは製造に失敗した天使と悪魔が捨てられている場所にたどり着くシーンがあるのだ。
それともう一つ。
なんとかそこから脱出した彼らが見た空には、なぜかオーロラが揺らめいていた。
それもまた、ゲーム内に出現した光景だ。
「ゲーム内で出て来るオーロラは、自然現象ではなく、滅んだ人間たちの嘆きの声なの」
「主人公たちにとって、よくないイベントが起きる前には、かならずオーロラが輝くってファンの間では常識になってたな」
紫と流が、オーロラの意味を、凛と亮に教える。
「つまり、仙藤先輩の言うとおり、やっぱりこことゲーム世界は融合しているってことか。……だが、俺たちが見たあの資料からは……」
それを聞いて眉をひそめる亮に、凛もうなずいた。
「うん。西園さんの想いがここにとどまって、ジゼルとして具現している……のかな? って思えたよね。もし、私たちが閉じ込められてるのが、みんなに見てほしいからだとしたら――野外音楽堂で観客として応援してあげればいいのかな」
「確証はないが」
「でも、試してみる価値はあるんじゃない?」
眉をひそめたまま言う亮に、凛は明るく言う。そして、尋ねるように紫と流を見やった。
「他に何も思いつかないし、やってみてもいいんじゃないか?」
言ったのは流れだ。
「そうね。このまま、何か悪いことが起こるかもしれないのを、黙ってみているよりはマシだと思うわ」
紫もうなずく。
そんなわけで四人は、音楽堂へとやって来たのだった。
四人がかわるがわるそのことを月に話しているところに、修と美咲紀、露草の三人も戻って来た。
彼らも話を聞いて、うなずいた。
「あの少女が思い切り歌って、みんなからの称賛や喝采を浴びれば、西園さんの無念も晴れるかもしれないのです」
「……そうですね。言葉で説得できないなら、それを試してみるほかない気が、私もします」
美咲紀の言葉に、露草も言う。
「……アカペラも悪くないが、ピアノがあるんだし、俺が伴奏しよう。実は楽屋でこんなものを見つけたんだ」
修が言って、彼らに見せたのは手書きの楽譜だった。タイトルは『滅ンダ世界ノ歌』とある。
「これ……!」
それを見るなり声を上げたのは、紫だ。
「ああ。『Lost Eden』のエンディングテーマだ。ジゼルが《神》を止めるために歌った曲でもある」
修がうなずいて言った。
それは、誰もいない楽屋のテーブルの片隅に置かれていた。
楽譜の一番上には、タイトルと作詞・作曲者の署名があったが、作詞者のそれは香のものだった。
そう、この曲は彼女が詞を書いたものだったのだ。
「……もしかしたらこの曲は、もともとはオート・マタのために作られたものだったのかもしれないな」
それを目にして、修はふと呟いたものだった。
舞台に上がった修が、ピアノの蓋を開けて調子を見る間に、他の者たちはそれぞれベンチに腰を下ろす。
やがて、修が少女を促すように、楽譜に従ってイントロを弾き始めた。
少女はふり返ってそちらを見つめていたが、客席に座した一同がそろって拍手をすると、立ち上がってピアノの傍に歩み寄った。
そして、のびやかな声で歌い始める。
どこか哀しく、優しい調べが音楽堂一杯に広がり、更には風に乗って園内に流れて行く。
その歌声に、一同はただ黙って聞き入るばかりだった。
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担当ゲームマスター
織人文
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
推理・サスペンス
SF・ファンタジー
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年04月17日
参加申し込みの期限
2017年04月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年04月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
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