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【3】これはゲームか、それとも未練か
仙藤 紫
もまた、脱出方法を探るべく、園内を歩き回っていた。
大学入学を目の前にして忙しい日々を送る彼女だが、少し時間ができたので、気分転換に寝子島イリュージョンランドにやって来た。
残骸と化した遊具やアトラクションの間を歩きながら、時が止まり、永遠の眠りの底にたゆたうような甘く冷たい空気に身も心も浸していた。
それが突然の頭痛と鋭い耳鳴りと共に、終わりを告げたのだ。
気づくとあたりは祝祭のような賑やかな空気に包まれ、彼女は自分が生まれる前の、栄華を極めた遊園地の雑踏の中に放り出されていたのだった。
むろんそれでも最初は、物珍しさもあって彼女は園内を見て回った。
だが、ここから出られないと知って、今度は脱出方法を求めて歩き出したのだ。
その間、すれ違うのはどれも、影絵のような人々ばかり。もしかして、普通の人間は自分一人なのだろうかと思い始めたころ。
「仙藤先輩!」
声をかけられふり返れば、そこには亮と流、凛の三人がいた。
「新田君たちも、ここに?」
尋ねる彼女に、三人もそれぞれ、ここから出る方法を探しているのだと語る。
「それで、こんなものをもらったんだよね」
言って凛が取り出したのは、『オート・マタ特設資料館』のチラシだった。
来る途中で、配っているのをもらったのだ。
「この少女……」
チラシに描かれた少女の姿に、紫が眉をひそめる。
「ジゼルにそっくりだわ……」
「え、先輩もあのゲーム知ってるのか?」
流が思わず声を上げた。
「ええ。一応、プレイ済みよ」
「へえー、意外な所で、同士発見だな」
うなずく彼女に破顔すると流は、こことあのゲームが何か関連しているかもしれないと考えていることや、何かそれらしいものがないかを探しているのだと告げた。そして、スマホを取り出すと、野外音楽堂であの少女と撮った写真を、自慢そうに紫に見せる。
「この子……」
「野外音楽堂で歌ってたんだよね!」
目を見張る紫に、凛が言った。
「綺麗な歌だったなぁ……。私は、あの歌を届けたい『誰か』がいるんじゃないかなって思ったんだよね」
少女の歌声を思い出すように、彼女は続ける。
その言葉に、紫はなんとなく閃くものを感じた。
「もしかしたら……『Lost Eden』の展開が、この世界でも起こるかもしれないわね」
思わず、低く呟く。
「先輩も、関連してるって思うんだ?」
目を見張る流に、凛と亮は顔を見合わせた。
「そのゲーム、どんな内容なんだ?」
亮が尋ねる。
そこで、紫と流はかわるがわる、ゲームの内容を二人に説明した。
基本となる世界は遠い未来の人類が滅んで廃墟となった地球であること。そこで天使と悪魔が戦争を続けていること。主人公は男女の天使二人組で、さまざまなクエストをこなしてゲームを進めて行くこと。そして、その二人が悪魔の将軍から託されたのが、ジゼルであることを。
「――ジゼルは、歌で《神》と呼ばれるコンピューターを停止させる能力を持っているの」
最後に、紫は言った。
「人類を滅ぼしたのも、天使や悪魔を作ったのも、そして彼らが戦っているのも全て、この《神》のせいなんだけど、ジゼルにはそれを止める力があるというわけよ」
「つまり……もし、この世界とゲームが連動しているなら、あの女の子の歌がこの状況を変えて、私たちも外に出られるかもしれない……ってことかなぁ?」
首をかしげて言う凛に、「その可能性はあるわね」と紫はうなずく。
亮の方は黙って考え込んでいたが、顔を上げると三人を見回した。
「ゲームについてはわかった。……で、これからどうする?」
「俺は、この資料館に行ってみたいな」
「私も賛成! 今のところ、唯一の手掛かりだからね。調べる価値はあると思うな」
流が言うのへ、凛もうなずく。
「私も、そこは調べる必要があると思うわ」
紫も言った。
そこで四人は、その資料館へと向かうことにした。
資料館は、四人がいた場所からさほど遠くなかった。
中には古い時代に造られた大型のものや、仕組みを見せるために中身だけにされたオルゴール、そして動物やピエロをかたどったオート・マタなどが展示されている。
更には、写真や絵を使って、オルゴールとオート・マタの歴史を順序立てて説明しているコーナーもあった。
四人はそれらを見ながら、順路に従って進む。
順路の最後に、この遊園地に設置される予定のオート・マタのコーナーがあった。
「この絵……西園 香さんが描いたものだわ」
ジゼルそっくりのオート・マタを描いたボードを見て、紫が言った。
その視線は、下部に書かれた名前に注がれている。
「本当だ」
紫の視線を追ってうなずいた流は、目を見張った。
「西園 香さんって?」
「例のゲームのキャラクターをデザインした人だ」
尋ねる凛に、流が答える。
「先週、亡くなったけどな」
「そうなんだ……」
凛は小さく目を見張った。
「……ゲーム自体は、完成してすでに売り出されているんだな?」
それを聞いて、考え込みながら亮が問う。流と紫がうなずくと、彼は更に考え込んだあと、言った。
「もしかしたら、この現象はその人の未練が引き起こしたものなんじゃないか? ここに、本当にオート・マタが設置されていたって話を、聞いたことがある者はいるか?」
「それは……」
凛が何か言いかけて、流や紫と顔を見合わせる。
彼らは全員、ここが閉鎖されたあとに生まれているのだ。ここが賑わっていたころ、実際にはどんな遊具やアトラクションがあったのかを、知る者はいない。
「俺は、スタッフしか入れない場所を、調べてみる方がいいと思う」
その彼らに、亮は言った。
「ここが閉鎖される前、本当は何があったのか、西園 香がどう関わっていたのか知ることが、脱出の鍵を得る方法だって気が俺はする」
「……そうだね。どこに手がかりがあるかは、私たちにはわからないんだし、そういう場所も調べてみる必要があるかもね」
凛がうなずく。
「わかった。……じゃあ、とりあえず事務所とか探して行ってみるか」
「……そうね」
流が言うのへ、紫も少しでも脱出の手がかりが得られるならばとうなずく。
こうして四人は、まずは事務所へ向かうことにしたのだった。
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担当ゲームマスター
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
推理・サスペンス
SF・ファンタジー
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年04月17日
参加申し込みの期限
2017年04月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年04月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
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