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【2】原因を解明するために
それよりも前。
入園ゲートから外に出ようとして、出られないことを知った
八神 修
と
椿 美咲紀
は、そこから近い管理人室へと向かう途中だった。
「原因を解明するためには、調査が必要だ。……まずは、従業員しか入れない部分を調べてみよう」
修がそう提案したためだ。とりあえず管理人室へ行ってみれば、事務所などの従業員関連のある場所もわかるだろうと考えたのだ。
途中すれ違うのは、影絵のような人々ばかり。
そんな中で、彼らと出会った
深縹 露草
は、しみじみと言ったものだ。
「ようやく普通の人間に会えました。……なんだか、ホッとしましたよ」
ちなみに彼は、出られないとわかるまでは、けっこうここを堪能していた。
「在りし日のイリュージョンランド、ですか……」
呟く彼の目にそこは活気にあふれ、全てが生き生きとして美しく素晴らしい場所に感じられたのだ。
だが、出られないとなると、話は別だ。長く閉じ込められれば、素敵だとは思えなくなるかもしれない。そうなる前に――と、ここから出るための手がかりを求めて、彼は園内を歩き回っていた。
なので彼も、二人に同行することにする。
ほどなく彼らは、管理人室へとたどり着いた。
「すみませんです」
まずは美咲紀が、窓口にいる影絵のような管理人に声をかける。
彼女が、園内で落とし物をしたと嘘を口にして注意を引き付けている間に、修と露草は管理人室のドアを開けて中へと滑り込んだ。
室内を見回せば、壁に園内の見取り図があった。それで、事務所の場所を確認する。
一応事務所の鍵も探したが、それらしいものは見つからなかった。
「……そうですか。もしかしたら、他の所で落としたのかもです」
外から美咲紀の声が聞こえて来る。そろそろ、管理人との会話は終わりそうだ。
修と露草は、慌てて管理人室の外に出た。
ドアから少し離れた場所で、美咲紀が戻って来るのを待つ。
「どうでしたか?」
「鍵はなかったが、事務所の場所はわかった。とにかく、そっちへ行ってみよう」
尋ねる美咲紀に、修が答える。
三人は、そのまま事務所へと向かった。
事務所はまだ明かりがついていて、人がいる様子だ。
玄関ドアは施錠されていないが、咎められでもしたら面倒でもある。
そこで彼らは、一階の誰もいない部屋の窓から中へと侵入した。
鍵は、修のろっこん『分解』で開けた。文字どおり、鍵を分解したのだ。
事務所内をあちこち調べ、やがて彼らがたどり着いたのは、企画部だった。
「シュー君、これ……! 『Lost Eden』のジゼルなのです……!」
引き出しの一つから出て来たファイルを開き、美咲紀が声を上げる。
修と露草も、そちらに歩み寄った。
ファイルの表紙には、『オート・マタ導入企画書』とある。
そして、美咲紀が開いているページには、金髪と青い目の少女のイラストがあった。
「この少女……バイト先の同僚が言っていたゲームのキャラクターにそっくりです」
呟く露草に、修が顔を上げた。
「そのゲームというのは、『Lost Eden』か?」
「はい。私(わたくし)はやったことないですが、同僚からジゼルというキャラクターの画像を見せてもらったことがあります」
問われてうなずく露草に、修は返す。
「俺と美咲紀はやったことがあるが……たしかに、ジゼルにそっくりだ。だが、彼女ではなさそうだ」
言葉と共に、修はイラストの下部に書かれた手書きの文字を示した。
そこには、『オート・マタ外観ラフ』と書かれている。
「オート・マタ……?」
露草が、怪訝な顔で呟いた。
修が、黙ってファイルのページを繰る。
そこに書かれていたのは、寝子島イリュージョンランドに、オート・マタと呼ばれる等身大のオルゴールを設置する企画だった。
オルゴールは、十二、三歳の少女の姿を象る予定で、製作はドイツの有名技師に依頼することになっている。
「シュー君、この絵を描いたのは、西園 香さんなのです!」
別のページにあるイラストを見て、美咲紀が声を上げた。
その指が示す先に書かれた名前を見て、修も目を見張る。
イラストレーターの西園 香が『Lost Eden』のキャラクターをデザインしたことは、あのゲームのファンなら周知の事実だ。
むろん、二人もそれを知っている。
そして、彼女が先週亡くなったことも。
二人からそれを聞いて、惜しい人を亡くしたと内心に嘆きながら、露草は改めてそのイラストを見やった。
「彼女とジゼルさんは……デザイン上の姉妹では……?」
ふと閃くものを感じて、彼は呟く。
「オート・マタさんのデザインが、ジゼルさんのベースになったのなら……」
「なるほど。だとしたら、このイラストがジゼルにそっくりなのも、納得が行くな」
修はうなずき、改めてそのイラストを見下ろした。
そのあとも、彼らはファイルをじっくりと精査し、他に何か手がかりになりそうなものはないかと、あたりを調べた。
その結果わかったのは、このオート・マタ導入企画が、結局実現しなかったことだ。
ファイルには、オート・マタの外観だけでなく、歌わせる曲まで実際に作られたことが書かれていた。
ただ、導入に関する予算は何度も修正された痕があり、最後の修正ページに記された日付は、二十年前のここが閉鎖される寸前のものだった。
「ここまで用意して、結局は実現しなかったとなると、さぞ無念だっただろうな」
その日付を目にして、修がポツリと言う。
美咲紀と露草は、声もなくその書類を見下ろした。
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担当ゲームマスター
織人文
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
推理・サスペンス
SF・ファンタジー
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年04月17日
参加申し込みの期限
2017年04月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年04月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
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