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寝子島高校
不思議な街のトラブル訪問
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小学校の傍を、二十代後半と思われる大人の女性と十代の少女が一緒に歩いていた。
一見すると年の離れた姉妹のように見える、同じ黒髪。少女の気安い様子。
佐藤 瀬莉
が困っていた女主人を見つけたのは、もっと人通りの多いほうだった。高校のほうだったか。
声をかければ、なんでも、商品が逃げ出してしまったのだという。
「それだったらあたしに任せて」
瀬莉はちょっとした自信があった。女主人の上げてくれた商品の好きそうなものに、自分が当てはまっていたからだ。
「この辺、歩いていたら向うから来てくれないかなぁ」
道端の小石を蹴る。
そう都合よくいけばいいが、相手は一癖も二癖もある商品たちだ。
「見つけるしかないだろうねぇ」
「だよね」
しょんぼり。わかってはいたけれど。
瀬莉はぴょん、と段差をジャンプしてから、女主人に振り返った。
「あたし、まだあなたの名前を聞いてないよ」
女主人ははて、と首を傾げた。名乗った覚えがあったのだが、名乗っていなかったかという疑問である。
もう一度名乗るなら容易い。
「私は、朱羽(あけは)」
「あけは……すてきな名前ね。あたしは
佐藤 瀬莉
」
「素敵な名前だね」
「えへへ、ありがとう」
瀬莉は照れくさそうに笑う。優しい笑みだ。
主人──朱羽は瀬莉の隣に改めて立つ。小さな相棒に毒の抜けた爽やかな笑みを浮かべた。
「さて、宝探しと行こうか、瀬莉」
「うん!」
かくして、アンバランスなコンビの結成がされたのだった。
二人が向かったのは、小学校。
瀬莉の意見を朱羽が丸のみしたという感じだが、そこは相棒なので、朱羽も負けじと意見をだす。
「瓶はさりげなく置かれているはず。今まで見てきた中だと、後ろ側とか日陰」
「とうめいないがいに見分ける方法はあるの?」
「んー小さい子が近づくとソワソワするね。“食べてほしい、食べてほしい”って」
「じゃあ、あたしが歩き回るしかないのね」
「いけるかい?」
思い出を語った時のことを思い出し、朱羽は気遣うような視線を向ける。
瀬莉は振り返って、えっへん! と胸を反らせた。
「まかせて!」
暗い過去など、もう瀬莉には必要ない。
必要なのは、前に進むだけの力だけだ。
──しかし。
「みつからないね」
日は段々と昇ってきた。
教室の日陰に二人でもぐりこんで、座り込む。
ぎゅるぎゅると瀬莉のお腹が鳴る。
「ああ、……こんなものしかないけど」
そういって差し出したのは、鞠玉のような綺麗な細工の飴玉だった。
瀬莉は受け取って、空にかざす。キラキラして綺麗だった。
「たべられるの?」
「もちろん」
恐る恐る口に放り込むと、じんわりとした優しい甘さが瀬莉を満たした。
もう一度、頑張ろう!
諦めずに立ち上がった瀬莉は、一度見まわった教室を隅々まで見て回る。
朱羽はそれにならって、教室内を回る。
疲れてきた瀬莉に、探索はきついだろう。ここが最後か、なんて考えていたら。
「いた!」
瀬莉に何かぶつかったらしい。駆け寄ると、瀬莉はぶつかった何かを掴んでいた。
そっと手を開くと、あったのは、何もない、そう透明な飴玉だった。
「虫網使う暇もなかった」
「素早い連中だからね」
くつくつと笑いを零す朱羽は、飴玉一つを瀬莉から受け取ると、持っていた袋にいれる。
「さ、瓶を探そう。この部屋にいたってことは近くにいるはずだ」
「うん!」
もう少しで手が届く。そんな確信が二人にあった。
しばらくすること十分ほど。
「あった!」
瀬莉が声をあげる。コツンコツンと瓶を跳ねる不思議な透明な飴玉。金魚鉢の傍らにそっと置いてあった。
駆け寄ってきた朱羽は、満足そうに笑って頷いた。
「これだよ。ご苦労さん、瀬莉。ありがとね」
「あたしも、冒険たのしかった!」
瀬莉にとっては小さな冒険だったのだろう。
瀬莉から受け取った飴玉が入った瓶を、そっと袋に入れる。
小学校をでた頃には、日が落ちていた。
「あの時の夕暮れみたい」
瀬莉は呟く。二つの小さい影、大きな影が二人を追っていた。
「まだおいで。今度は、用がなくてもいいからさ」
「……うん」
しっかり、静かに、瀬莉は頷いた。
今度は、向こうを冒険させてもらおうか。そんな淡い期待を胸に、去っていく朱羽を見送った。
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グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
6人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年04月21日
参加申し込みの期限
2017年04月28日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年04月28日 11時00分
参加キャラクター一覧
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