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寝子島高校
<三羽烏の襲撃2の3>寝子島高校が空に浮上しました
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●ループ:05・寝子島高校の入学式……講堂付近●
【講堂前:北校舎&南校舎跡地】
盗賊団・十二支団の団長、
ティクス・ソル
は、訝しげに周囲を見回した。
ほんの先刻までは、星幽塔の第1階層にあるアジト(兼、酒場)で、次の悪徳商人襲撃の計画を練っていた筈なのに、気が付けば見たこともない場所にいる。
「ここは……いったい何処だ? 知らない階層にでも来たか?」
「スハイルは知ってるか?」
幸いティクスは1人ではなく、傍に仲間がいた。同じ盗賊団のメンバー、
スハイル・アルムーリフ
だ。けれども、あちこちの世界を渡り歩いてきた彼に訊ねてみても、
「おやおや、見知らぬ土地ですがここは異世界でしょうかね?」
どうやら星幽塔ではないらしい、という点でのみ2人の意見が一致する。スハイルの方は存外のんびりと、
「団長がご一緒なんでまぁ、きっと何とかなる気がしますが……。
しかしさっきからどうも何だか落ち着かないと思ったら、
耳と尻尾がなくなってますね、私達」
「なに? 俺もか?」
とティクスが自分の頭に触れる。彼は本来ネズミの獣人、スハイルは猿の獣人なのだが、2人ともケモノの耳と尻尾が消えていた。また服もティクスは中学生のような格好、スハイルの方も踊り子の薄い派手な衣装から、あまり人目を引かないカジュアルな服装に変わっている。
「これがここの世界での通常、なのでしょうか?」
「ま、いいさ。しかしまた、奇妙な場所に来たもんだな……」
と改めてティクスは、そのだだっ広い敷地内を見回してみる。まず2人の背後には、高い鐘楼が中央に聳えた、どこか教会を連想させる立派な建物が立っていた。信者が何百人でも収容できそうな大きな建物だ。でも、こちらはまだ良い。
問題なのは、ついさっきティクスたちの目の前で大地を離れて、ズゴゴゴと浮上を始めた、2つの建造物の方だった。建物と建物の間には、花壇や噴水を備えた中庭まであり、どこかの階層にあると噂で伝え聞く空中庭園のよう。城塞を思わせるその堅牢な建物と中庭が、如何なる不思議の力によるものなのか、空に向かって刻々と上昇しているのである。
また、その片方の建物の窓からは、同じ服を着た若者達が鈴なりに顔を出し、こちらに向かって何やら大声で叫んでいるのも見えた。
「あれは……あの建物の住人なのでしょうね」
スハイルの考察にティクスも頷いて、
「見ろよ。全員手を振って楽しそうだ」
「そうでしょうか? 私には悲鳴を上げているようにも見えますが……」
「建物が自在に空を飛ぶとはまったく驚きだが、
きっとこの世界じゃ、よくあることなんだろう。
俺たちは田舎者じゃねえからな。舐められないように平気な顔をしていよう」
「分かりました、団長。
おや向こうからも1人、この世界の住民がやって来たようですよ」
その住民、
楢木 春彦
は無くなった校舎の跡地の前で呆然と立ち止まり、それからあんぐり空を見上げて、こう叫んだ。
「でえええええええええっ!? おっ、俺らの校舎が空を飛んでるうぅ!?」
「そか、ティクスさんもスハイルさんも、ほしびとだったんだな。
星幽塔ならちょくちょく冒険に行ってっから、俺も知ってるぜ!」
何だか気まずそうに黙り込んでいる2人に向かって、楢木が自己紹介をしていると、そこに楢木の友人がもう2人、急ぎ走ってこちらにやって来た。同じく星幽塔仲間の
獅子目 悠月
と、それからいち早く講堂から脱出してきた、あの
鴻上 彰尋
だ。
5人は手早く名乗り合い、そしてティクスやスハイルも彼らから詳細を聞かされ、ようやく現在の状況を知るに至る。元々が楽天的な性格のティクスは、すぐに面白そうに鼻をひくつかせて、
「なるほどねえ……ここは寝子島とかいう世界で、
しかもお前らはとんでもないピンチと。
折角できた縁だ、それなら俺も手を貸してやろう」
スハイルの方もその隣りでにっこり頷いて、快く言う。
「ええ、あまりない経験、きっちり救うお手伝いしたいですねぇ」
こうしてあの星幽塔で腕を鳴らした2人のほしびと、ティクスとスハイルが頼もしい戦力として加わった。星の力(虹)は使えることが分かったティクスが、楢木の同意を得て、彼のろっこん【Stairs of air】を一時的にコピーさせてもらう。
また、スハイルの方も「はい、握手ー」とにこにこ獅子目の手を握り、そのろっこん【Holly Knight】を自分の身にコピーさせて貰った。
そうやって慌ただしく準備をしている間にも、獅子目と鴻上の2人がさらに皆に情報を提供する。
「見てくれ。あそこにカラスの群れがいるだろう?」
スッと獅子目が指差してみせたのは、講堂の時計塔の上の空だ。空飛ぶ校舎の方にばかり気を取られて、そちらにはあまり注意が行っていなかったけど、言われてみれば確かに十数匹のカラスが集まり、そこでぐるぐると旋回をしていた。浮上中の校舎から見れば、西側の空に当たる。
「あれはクローネの部下だ。その証拠に、
何匹か嘴に羽根を咥えている奴がいる」
刺さった者のろっこんを暴走させる、クローネの羽根だと獅子目が説明を加える。けれども、あんな離れた場所に、敵が展開している理由が分からない。浮上中の校舎からはやや距離があるし、また地上にいる彼らを、積極的に襲ってくる気配もなかった。
訝しむ獅子目たちに、今度は鴻上の方が、1つの推測を示してみせた。
「あのカラス達の狙いは、野々さんだと思う」
らっかみ、
野々 ののこ
。この世界の神様の1人だと、楢木がほしびとの2名に補足し、
「そっか。入学式って、あそこに野々が落ちてくんだったよな……」
すぐにピンときた楢木に頷き返し、鴻上がより詳しく説明をする。
「カラス達が待機してる場所は、ちょうどこれから
野々さんが落ちてくる場所と、ぴったり同じなんだ。
俺達も、そしてクローネも、入学式の最中に彼女があの講堂に落ちてくる、
という事実を知っている。
そして……状況から考えて恐らく、クローネは野々さんに羽根を使うつもりだ」
「野々を……暴走させる気だと?」
そこで獅子目が、訝しげな表情を見せる。カラス達が羽根を持っている理由は分かった。けれど、
「だが、彼女はただの」
「うん。俺達の知ってる野々さんは、クローネに暴走させられるような能力なんて
そもそも持ってない、ただの『ひと』に等しい存在だ。
神魂をばら撒いて、神様としての力も全部失くしてしまったからね」
そう言いながら鴻上が、無意識に自分の胸を抑える。その神魂の1つは、彼の中にも宿っているから。
「でも。この1年間で唯一、野々さんがらっかみとしての力を持っていた時期がある。
それが今日。彼女が、自分の神魂を地上にばら撒いたこの日だ。
神魂がばら撒かれたタイミングは、おそらく彼女が時計塔に激突した時だろうから、
逆に言えば。天界から落ちてきて、講堂にぶつかるまでのほんの僅かな時間の間は、
野々さんは神様としての力を、まだ持ち合わせていたことになる。
そう、多分。ばら撒く前の全ての神魂を合わせた、何らかの強力な能力を──」
「成る程な」
考察を聞いた獅子目が深々と、嘆息のため息をついた。
「だからクローネは、ループでこの日この場所をピンポイントで選んで攻撃してきたのか。
ただ地上に校舎を落とすだけじゃない、
落下してくるその野々の能力の暴走も、目論んでいるという訳だ」
「どんな能力かまでは流石に分からないから、
クローネが暴走させて何をしようとしてるのかも分からないけどね」
「だが、いずれにせよ、碌でもないことには違いない」
「おっしゃ! つまりこういうことだな。
これから俺達がやるべき事は、大きく2つあるってことだ」
と楢木が指を立て、シンプルにまとめてくれる。
「1つ目、講堂に落っこちてくる校舎の落下阻止と、あの中にいる生徒の救助。
2つ目、講堂に落ちてくる野々をクローネから護り、その暴走を防ぐこと。
ループ? ンなの知るか1発クリアしてみせよーじゃんか。
野々も生徒も必ず護ってみせるぜ、
クローネの好きになんかさせてたまるか!」
そしてこのタイミングで、講堂からの脱出組もこちらにやって来た。すなわち、クマから解放された瑠奈、雨崎、凛、夏朝、風雲児、優木、美咲紀、八神らに、拓郎を加えた9名だ。
近くにいた
常闇 月
もここに合流し、お互いが持っていた情報を全員で慌ただしく共有し合う。
特に鴻上らの考察は、仲間たちにとっても大きな朗報だった。事件のかなり早い段階で、クローネの目的の1つが予想できたため、ののこ方面にも充分な人員を割くことができる。
落ちてくるののこの対応をするのは、
獅子目 悠月
、
楢木 春彦
、
鴻上 彰尋
、
夢宮 瑠奈
、
恵御納 夏朝
、
八神 修
、
椿 美咲紀
、
常闇 月
の8名。
「それなら俺が野々を守ろう」
と獅子目がまず率先して名乗りを上げて、上空を指差し、
「楢木、手を貸せ。なるべく見晴らしのいい場所へ行きたい」
「分かった。鴻上も来るよな? 足場の視認対象にするぜ」
「ああ、少し考えている事もあるんだ。道々話すよ」
こうして獅子目と鴻上は、楢木がろっこん【Stairs of air】で設置した空気の階段を登って、講堂の上空へと移動する。楢木はこの2人を運んだ後、校舎の生徒救出にも向かう予定だ。
瑠奈、夏朝、八神、美咲紀、月の5人は、講堂の屋根や時計塔に登っての行動を予定。八神は少し準備もあるため、講堂裏の駐車場の方へと向かった。
一方で、浮上中の校舎方面へと向かうのは、
雨崎 荒太郎
、
雨寺 凛
、
志波 拓郎
、
ティクス・ソル
、
スハイル・アルムーリフ
、
風雲児 轟
、
優木 遥斗
の7名。まだ一部の生徒が入学式の会場に取り残されているため、これが差し当たっての第1陣だ。
雨崎は、先に瑠奈たち講堂組を、能力で時計塔のてっぺんまで運んであげると、
「じゃ、ぼくらも行くよ! 鳥のように飛ぼうと思い浮かべるんだ!」
とその念力ろっこん【コノオオゾラニー改】で、凛と拓郎を浮かせて、共に校舎の方へと飛び上がる。その3人の先頭に立つと、雨崎は身を切る風の音にも負けない大声で、
「クローネ! みんな潰されるその前に、お前の目的をぶっ潰す!」
また、先ほど星の力(虹)でろっこんをコピーさせて貰ったティクスの方は、
「さっそく春彦に借りた能力の出番だな。
スハイル、行くぞ。しっかりついて来い」
左耳を2度撫でて、【Stairs of air】のコピー能力がきちんと発動できることを確かめると、やはり空気の階段を作って、上空の校舎までのルートを確保する。
「まだ何人か連れて行けるぞ、困っている奴等はいるか?」
この申し出には、向こうから息せき切って走ってきた、風雲児と優木が助力を頼んだ。
「ザ・ストレイトってんだ! 俺も運んでくれっ!」
「優木遥斗といいます。俺も上までお願いします」
風雲児はいったん物陰で【戦衣着装】を使って変身したため、優木の方は部室棟にある剣道部の部室に竹刀を取りに行っていたため、出足が遅れてしまったが、こうしてティクスのお陰で空に向かうことができた。上空の北校舎まで続く階段を4人で一気に駆け登りながら、そこで待ち受けているだろう親玉に向かって、風雲児が敢然と叫ぶ。
「クローネめ、よりによって記念すべきこの日に俺達を全滅させようとは……
ぜってぇ許さねえ! 待ってろ……今度こそ決着つけてやる!」
【講堂上空:時計塔直上】
一方、講堂の上空へと向かった鴻上たちよりも、ひと足早く。クローネ部下のカラス軍団に接触しようと、先行してその空へと向かっている者がいた。
『カラスさん達があそこに固まっていますね。何をしているのでしょうか……?』
ろっこん【鳥の囀り】で同じカラスの姿に変身した、
御巫 時子
だ。
彼女もやはり入学式に出席していた新入生の1人だったけど、武道や理沙が起こしたあの騒ぎのドサクサに紛れて姿を変え、こっそり講堂の窓から脱出してくることができたのだ。
窓から振り返った時に最後に見た、五十嵐先生のぼんやりした後ろ姿を、時子は思い出す。そして、クローネが言っていた過去の改変のことも。
(尚輝先生との思い出を、なかったことにするなんてできません。
恋心まで否定されたようで辛いです……)
この1年間で先生と共に過ごした、宝物のような思い出の数々を、無かったことになんてさせないためにも。時子は今自分に出来る精一杯のことをしようと、空を急ぐ。
そうして群れているカラス達に接近した時子は、その何羽かが嘴に黒い羽根を咥えていることに気付いた。
『それは、クローネさんの羽根でしょうか。
皆さんは、ここで何をするつもりなのでしょう……?』
いちばん端っこにいた気の弱そうなカラスに近づき、時子はそう訊ねてみる。その1羽はしばらくもじもじしていたけど、時子はカラスになっても可愛い。あっさり彼女の魅力に負けて、そのカラスが白状する。
『そうとも、これはクローネ様から授かった羽根さ。
クローネ様の命令で、空から降ってくる女の子に羽根を刺す計画なのさ』
(やっぱり! 狙いは、ののこさんだったんですね……!)
クローネの目的が入学式当日の ののこであり、その能力の暴走を目論んでいることが判明。
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鈴木二文字
前回シナリオ
<三羽烏の襲撃2の2>ループ世界に囚われ、無限ループ中です
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
学校生活
バトル
動物・自然
定員
50人
参加キャラクター数
47人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年06月11日
参加申し込みの期限
2017年06月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年06月18日 11時00分
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