１０１匹にゃんこ大移動！　にゃんころ星人ＳＯＳ！｜リアクション

１０１匹にゃんこ大移動！　にゃんころ星人ＳＯＳ！

■佐藤瀬莉のくろっくろっく
　若くして懐中時計の魅力を知り、時計職人への道（凄まじい急勾配）をスキップ混じりでがしがし登っていく少女、その名も佐藤瀬莉。
　今日も元気に時計専門店でパーツ選びに夢中になっていた。
「えっと……」
　とっても専門的なつぶやきなので日本語にしづらいのだが、歯車の耐久性や時間を刻む方式なんかのワードでワクワクしている。今は映像展示された『落とした水滴が秒針になる時計』とかいうアートガジェットに目をキラキラさせている所である。
　が、それもお外の爆発で止まってしまった。
　びっくりしてお店の外に出てみると、ひゅるひゅる煙を噴いてにゃんこ星人が落ちてきた。
　偶然真下にいた瀬莉は慌ててキャッチするが……。
「たすけてにゃー、みんながあそこにいるにゃー」
　瀬莉は目をぱちくりさせてから、にっこり笑って胸を張った。
「あたしにまかせてっ」
　なにせ時計のパーツを買うつもりである。今日は沢山お小遣いをもってきたのだ。
　小学生の身といえど、できることは沢山あろう。
　ふとにゃんこ星人の指さした方向をみると、既に野次馬ができあがっている。
　あれをかき分けていくのは……ムリかも。
　では今すぐできることは？
「他に落ちてきたにゃんこはわかる？　今から拾って助けに行くからね」

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