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【調査その5:手提げ金庫と鍵】
美咲紀と楓が介護施設の田島を訪ね始めて、三日目。
田島は二日目と同じく、二人のことをすっかり忘れていたが、美咲紀は根気よく自分が訪ねて来た理由を告げ、彼と話をし始めた。
しばらくして、田島が散歩に行きたいと言い出したので、美咲紀は最初の日と同じく、車椅子を押して、外に出て行く。
施設には、広い中庭があって、春の日差しは心地よかった。
その中庭を会話しながら、二人はゆっくりと移動して行く。
「……そういえば、岡崎は姪御さんをそれは大切にしていて、何かあった時のためにと、大事なものは全て彼女に預けてある、なんて話をしてたなあ……」
ふいに田島が呟くように言った。
「大事なもの……ですか」
「そう。通帳とか、鍵とかね」
美咲紀の言葉にうなずいて、田島は笑う。
一方。
緑、美野梨、雅樹の三人は、その日も九夜山の小屋にいた。
そろそろ何か見つかってもいいはずだと思いながら、彼らは手分けして小屋の中を調べ始める。
雅樹は今日も、ろっこん『精密視力(マイクロ・アイズ)』を使って寝室の床を丹念に探っていた。
と、ベッドの下を調べていた時だ。床の一部に、微妙な高低差があることに気づいた。
(まさか、この下に何か……!)
期待に胸を躍らせながら、彼はリビングの方へと叫んだ。
「二人とも、ちょっと来てくれ!」
駆けつけた緑と美野梨に手伝ってもらって、雅樹はベッドを動かした。
「私に任せて」
雅樹が床にたまった埃をどかすのへ、緑は言って床に耳を当てる。その状態で、床を片手の拳で軽く叩き始めた。
「ここ、たぶん空洞になってるわ。音が響くもの」
しばらくそうやったあと、彼女は顔を上げて一ヶ所を示す。
「わかった」
うなずいて雅樹は軍手をはずすと、彼女が示したあたりをゆっくりと探って行った。やがてその手が、小さなくぼみに触れる。
彼はそれに手をかけ、引っ張った。
すると、床の一部が四角くはずれ、その下に空洞が現れた。
しかもそこには、小型の手提げ金庫が収められている。
「この中に、ノートが入っているのかしら」
「わからないけど、この三日間で初めての収穫だわ」
眉をひそめて呟く美野梨に、緑が言って金庫を床の上へと引き上げた。
金庫には、鍵がかかっている。
そこで三人は、今度は鍵を探し始めたが、みつからなかった。
「鍵は、別の場所にあるのかもしれないわ」
改めて寝室に集まった中、美野梨が考え込みながら言った。
それは、初日から鍵を探していた彼女の結論でもあった。
「そうだな。今日まで探して、見つかったのはこの金庫だけなわけだし」
雅樹もうなずく。
「他の人たちにも、連絡を取ってみない? 天利さんたちは、佳代子さんに会いに行ったんでしょ?」
「そうね。椿さんと夜海霧くんも、田島さんを訪ねているし、何か情報があるかもしれないわよね」
緑の提案に、美野梨も言ってうなずく。
そこで、美野梨が美咲紀に、雅樹が天利に、それぞれ電話をかけてみることになった。
『鍵、ですか。田島さんは、そういうものは持ってなさそうなのです』
美咲紀は言ったあと、田島から聞いた、岡崎が大事なものを佳代子に預けていたという話をしてくれた。
美野梨は礼を言って、電話を切る。
雅樹の方は、天利と電話で話したあと、言った。
「鍵のことは、岡崎 佳代子に訊いてみると言ってた。俺たちには、金庫を持って事務所へ戻っててほしいってことだ」
「つまり、撤収ってことね」
緑がうなずいて、金庫を持ち上げた。
床の穴には元通り蓋をして、ベッドも元の場所に戻すと、三人は金庫を手にそこを後にしたのだった。
そのころ。
電話を切った天利は、廊下からリビングへと戻って行く。
ここは、シーサイドタウンにあるマンションの一室、佳代子の家だ。
少し前に到着した彼らは、不審げな顔で応対した佳代子に、なんとか家の中に入れてもらうことに成功していた。
「初めまして。寝子島高校一年の、
新田 亮
です」
リビングに通されて、亮が持参した饅頭の箱を差し出しながら名乗り、言った。
「佳代子さんの叔父、史郎さんについて、お話があります。実は今、私の知り合いが特殊な病気を患っています。体内に植物が根を張るという症状ですが、治療法がわかりません。ただ、史郎さんはその病気を研究していたそうです。何か、心当たりはありませんか? たとえば、叔父さんから研究ノートを預かっているとか」
対して佳代子は、かぶりをふる。
「いえ……。叔父は、仕事のことはあまり話さない人だったので、何も。ただ……」
彼女が何か言いかけた時、天利の携帯電話が鳴ったのだ。
リビングに戻って、天利は改めて佳代子に問う。
「叔父さんから、鍵を預かっていないか?」
「……みなさんは、あの鍵をお探しだったんですか?」
聞くなり彼女は目を見張り、問い返した。
「鍵?」
話が飲み込めず、亮と修、サキリの三人は顔を見合わせる。
天利はそれへ、小声で小屋から金庫が見つかったことを告げてから、佳代子に向き直った。
「鍵を、持ってるんだな?」
「ええ」
うなずいて、佳代子は立ち上がる。
リビングを出て行った彼女は、しばらくすると戻って来た。
「これです」
言って彼女がテーブルの上に置いたのは、古ぼけた小さな鍵だった。
「叔父がこの寝子島に移って来た時、私はこの鍵を預かりました。いつか誰かが、この鍵を探しに来るかもしれないから、その時まで大事に保管しておいてほしいと」
その言葉に、一同は思わず顔を見合わせた。
それはまるで、また誰かがアンゲリシュの実を外に出すことを、予見していたかのようではないか。
しかし。
「推測は、あとだ」
天利が言って、鍵を手にした。
「ありがとう。これは、もらって行く」
「はい」
佳代子はただうなずく。
それへ礼を言って、天利が立ち上がった。亮と修、サキリの三人も続く。
こうして、金庫と鍵の二つがそろったのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
織人文
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
推理・サスペンス
ホラー
定員
10人
参加キャラクター数
8人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年03月22日
参加申し込みの期限
2017年03月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年03月29日 11時00分
参加キャラクター一覧
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