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キミの成長試験
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テストとは、何も学問だけの話ではない。
人は何かしら……抜き打ちでテストされるものである。
例えば、独り暮らしの状況、とか───
ドアを開けたら、
叔母
親戚のねーちゃん
が立っていた。
それも、明るい笑顔で。
「えっ、どーしたん?」
「遊びに来たよー」
四野辺 蘭月
の問いに
羽入 癒雨
は楽しそうに答えた。
蘭月はいきなりの来訪に動けない。
「今日はバイトがあるんよ」
「シフト休みなのは知ってる」
緊急連絡先でもある身元保証人、抜かりなかった。
地元兵庫から上京するに当たり、この
叔母
親戚のおねえさん
なしには語れない。癒雨が高校卒業後に上京していたから、上京と独り暮らしが認められたのだし。
お互い生活が噛みあわずあまり頻繁に会ってないけど、会いたくないとかではない。仲いいし。
けれど、バイト先の休みもしっかり確認してここに来た意味は、一つだ。
「ちゃんとやれてるかと思って」
背後には、癒雨の姉で蘭月の母、紫がいるのは間違いない。電話で近況確認したとみた。
唐突に始まる絶体絶命。この絶体絶命を乗り越えられる事ができるだろうか───打ち切り漫画なら、ここで蘭月先生の次回作にご期待くださいで終わってくれるが、
現実ってそんなに甘くない。
蘭月が精神を立て直す前に癒雨が部屋の中へ入った。
「何この部屋。グッチャグチャじゃん」
蘭月が我に返って振り返れば、癒雨ご立腹。
部屋の状況は、蘭月の中では「まだ慌てる様な時間じゃない」だった。けれど、癒雨の中では「いや慌てろよ」なのだろう。
片付けできない人間の基準はとても低いのは古今東西同じだから仕方ない。
「あんた本当に片付けできないよね」
「あ、あたしかて、がんばってんのよ!」
「どの辺?」
ゴミ箱にある食べ終わったお菓子の箱や袋は
まだ
捨ててなかった
だけだし、ショップの紙バックと包装紙は後で使えるからと
置いてある
だけ
だった。
洗濯物は
これから畳む
つもり
だった
し、メイク道具は
ちょっと
バラバラに置いてあるとは思う
けど!
「ゴミ捨てろ! 要るものは片付けろ! 服も布団もたため!」
家事のプロの癒雨に
通じるわけがなかった。
知ってた。
(おかんにチクられるんやろか……?)
蘭月はびくびくしながらも言われた通り、まず要るものと要らないものを分ける。そこから更に分別し、ゴミ収集日に忘れず捨てないと。それからメイク道具はきちんと纏めて使うときにあれがないこれがないと探さないようにして、服も布団もしっかり畳んで……。
その間も癒雨は蘭月の手際を見ていて、ダメ出ししてくる。
冷や汗かく思いで、一つ一つ丁寧に終わらせていく。
「あと、勝負下着くらい準備しとけ!」
「勝負下着は関係ないやろ!?」
「あー、あんたの貧乳で勝負下着は無理か」
胸を抉る一言。
癒雨にはたゆんと揺れるお胸があるけど、蘭月には揺れる胸はない。豊穣の山もなく、平野が広がるのみ。今の蘭月の年齢のときには、癒雨には豊穣の山を持っていた。自分もそうだろうと思っていたのに、其処に山はない。其処に、山は、
ない。
現実とは何と残酷な事だろう。
改めて自らの平野を見つめ、蘭月は気持ちがその平野よりも下に沈んでいくのが判った。
寄せて上げるブラ、買うべきなんやろか。
「ほら、手が止まってる!」
「はーい」
「へー、水周りはちゃんとしてるんね。部屋に比べて、だけど」
キッチンに行ったらしい癒雨の声が飛んでくる。
蘭月の性格通りの部屋の惨状だったけれど、水周りは部屋の中ほどではなかった。使用頻度の問題もあるが、異臭を放つと、独り暮らしが快適じゃなくなるからなのだけど。
癒雨から見て手緩い所はかなりあるけど、部屋の中よりはちゃんとしている。
振り返ると、洗濯物を畳む蘭月の背が微妙に影背負ってて、癒雨は気付かれない様に小さく笑った。
───コンプレックスを刺激しすぎたか。
そろそろ可哀想だし、可愛い姪をからかうのは、今日はここまでにしておこう。
「やればできるのにやらないってのは感心しないけど……今回はいちおう合格にしてあげるわ」
「え?」
「あたしがこの部屋に来ても居直るとかしてないし、咄嗟の弁明は……ま、人間だしね。それを含めて姉貴にはチクらないでおいてあげる」
来ても居直ってやらない。癒雨にやってもらうのを待ってる───本当にどうしようもなかったら、こういう事になる。でも、蘭月はダメ出しされて冷や汗かいたり、ちょっとへこんだりしながらも、自分一人でやった。「いちおう」だから、ボーダーって所だけど、合格は合格。
ほっとした様子の蘭月に癒雨は畳んだ服の一つを指し示す。
「そろそろ着替えて買い物に行こうか」
「買い物?」
「夕食の買い物の時間だからね」
気付けば、時計の針は午後四時を指し示している。
夢中でやってたから、時間の経過気にしてなかった。
「せっかくだし、メシ作ってあげようか。プロのメイドさんの味だぜ」
「ホンマ!?」
蘭月の顔がぱっと輝く。
癒雨の料理はプロのメイドをやれるだけあり、美味しい。中々会えない
叔母
親戚のおねえさん
の料理が食べられるのは素直に嬉しい。掃除を一人で遣り遂げたご褒美かな、なんて思ってしまう。
「何かリクエストある?」
「ビフカツ。こっちだとあたしの知ってるビフカツやないんよ」
「それに、こっちだとトンカツのが多いからね。なら、ビフカツで決まり。それに、ご飯の上にデミグラスソースかけるか。で、カツメシにしよう」
近畿の大衆食堂ではお馴染みの顔も東京だと少し違う。ちょっといい感じのお店でハイソにフォークとナイフで食べるらしく、それは何か違う。蘭月が兵庫で見てきたビフカツとは、箸で食べたり、パンに挟んだりするものだ。
それが判る癒雨なら、蘭月が知るビフカツを作ってくれるだろう。
期待裏切らず、癒雨は蘭月に嬉しい提案もしてきた。
「付け合せはいつもの感じとして、デザートはアイスでいい?」
「OKや!」
近くのスーパーへの道をのんびり歩いていく。
休日だけあり、通勤通学の姿よりもそれぞれの休日を満喫している姿が目立つ。
「今日は掃除で終わったなぁ……」
「普段から片付けてればあんなに時間かからない」
「うぐ、がんばる……」
どこか嬉しそうな顔をした、同年代の少年とすれ違い、ぽつりと漏らした言葉。
聞き逃さない癒雨はしっかり釘を刺し、蘭月も意気込みを語った。
それを聞いた癒雨は美味しいカツメシに期待を込めてやり、蘭月は期待と共にご褒美を美味しく食べる。
さて、意気込みは、この期待という名のご褒美に報いられるだろうか?
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担当ゲームマスター
幸村
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
9人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年03月20日
参加申し込みの期限
2017年03月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年03月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
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