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ホワイトデー前日の夕方。
六月一日宮 檸檬
は緊張していた。隣に
澪乃 澄佳
がいるのももちろん理由の一つだったけど。
ホワイトデー当日、檸檬はサッカーの試合で予定が塞がっている。
だから今日、お返しをどう返そうか、ああでも明日の試合も気になる。なんて考えて。
ここまで無言なのに気づいた。
「わざわざ待っててもらってすみません……! 今日はどうしても、一緒に帰りたい理由が……あって」
檸檬は気づかない。風景が変わっていることに。いつもの帰り道じゃないことに。
横目で澄佳を見る。澄佳は周りをキョロキョロみていた。
「ここどこだろう?」
「え、あ! 本当だ」
澄佳しか見えてなくて気づかなかった。
気恥ずかしさを振り払い、自分がしっかりしなければと檸檬は思う。
対して澄佳は。
「黄昏時だから、フシギなものに誘われたのかしら?」
のんびりしていた。ちゃんと理由もあって。
(ちょっと不安だけど……一緒なら大丈夫。むしろ、町の雰囲気がなんだか素敵に思えるくらい)
ちょっと、このフシギを楽しんでいた。
ここで二人は灯りがついた一軒の店をみつける。顔を見合わせて、店をみる。
「あそこで道を聞いてみましょうか」
「そうだねぇ」
二人は店に入る。甘い香りが二人を包む。
店の奥に一人の女性が座っていた。
「あの道をお聞きしたいんですけど」
「ふふ、いらっしゃい。迷子だね。道を教えてあげるかわりに、想いを聞かせてくれないかい?」
「「想い?」」
二人の声が重なる。女主人は笑い、煙管をふかして言う。
「楽しい、嬉しい、怒り、悲しみ、なんでも構わないよ」
二人はお互いの顔を見合わせる。
「それじゃあ俺から」
檸檬が前に出る。迷った先、彼女を守る男らしい行動をしなければ! と思う。
「俺……寝子島で良い仲間に出会えて、今を凄い楽しんでる」
学校、バイト先、いろんな人と出会って仲良くなった。
「そして何より……かけがえのない人に出会えたので」
檸檬は、リストバンドを弄りながら照れた笑みを浮かべた。主人はそれを見過ごさず、楽しげな笑みを浮かべる。
「それはどんな人なんだい?」
「バイト先で初めて出会ったんすけどね。最初は可愛い人がいるー! ぐらいだったんすけど、いつの間にか惹かれてたんすよね……ほんといつからだったんだろ」
笑顔を見続けていた結果だったか、喋っていたなかで彼女の人柄を見て行ったからか。
檸檬は隣を見た。澄佳が少し照れた様子で檸檬を見つめている。
「センパイとのこれまでの想い出もこれから紡ぐ物語も大事にしたい」
「ありがとう、そう想ってくれるなんて、あたしは幸福者だねえ」
照れたように笑う澄佳。
「いい想いだ。さて」
さて、と主人はもう一人の客、澄佳をみた。
みられたことで背筋を正した澄佳は、迷いながら語り始める。
「あたしの想い? んと、どうしようかなあ。……そうだ」
隣にその人がいるのが照れくさくて、澄佳の頬はほんのり色づいたまま。
「前はね、好きな人の前だとわやくちゃで、嬉しいのに不安なときもあったの。一緒にいるのは楽しい、でも変なこととか悪いこととか、言わさってないかて」
最初の頃を思い出して、澄佳は檸檬を見てふふ、と笑う。檸檬も思うところがあったのか苦笑した。
「でも、気持ちを伝えてみたらなんも心配しなくて大丈夫て分かったよう。そういうのは、お互い様なんだったて。だから、前よりもありのままに一緒にいれるから、なまら幸せだなあ」
恥ずかしそうに、でも嬉しそうに澄佳は語る。
「いつも、ありがとうね」
守ってくれて、暖かくしてくれて、たくさん好きになってくれて。
主人は二人に優しい笑みを向けた。
「ふむ。甘酸っぱいいい想いだ。確かに受け取ったよ。帰り道を教えよう」
二人で丁寧に礼をいい、先に出た澄佳を追って檸檬が店を出ようとした時、主人に呼び止められた。
「少年、頑張るんだよ」
檸檬は驚きながらも頷く。
帰り道を教わった二人は、いつの間にか夕暮れの寝子島に帰ってきていた。
お互い顔を見合わせて、笑い合う。
「あら、よかった。本当に戻れたねえ。これで、明日はばっちり頑張れるね」
「うん!」
檸檬は今だ! と行動に起こす。
鞄を探り、潰れないように大切に入れておいたもの。
「あのっこれ……! お返し渡したくて今日は会いたかったってのもあるし」
「……ふへう! いいの? お菓子、それも檸檬くんからだなんて!」
レモンの形のカードが入ったマフィン。恐らく手作りしたのだろう。
包装は黄色と透けた水玉模様の袋。封をしたリボンは不格好だけど、頑張って綺麗にした様子がみてとれて。
「想いは詰まってるから……!」
「ううん嬉しいよぉ。た、でも、明日の活躍も、お返し分で欲しいなあ、なんて。頑張ってね?」
悪戯っぽく微笑みかけられ、ハートを撃ち抜かれる檸檬。
「良ければ観に来てもいいんすよ!」
檸檬は思い切って澄佳の手を取って握った。二人ともかーっと顔が真っ赤になる。
「う、うん、もちろんだよぉ」
誘おうと思ったら、誘って欲しいな! なんて。嬉しいに決まってる!
檸檬は飛び上がりたい気持ちを抑えて、握り返される優しい澄佳の力を感じていた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
あおじゆう
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年03月07日
参加申し込みの期限
2017年03月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年03月14日 11時00分
参加キャラクター一覧
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