- 0
- 0
- 種族
-
- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
【星幽塔】第一階層、第二のオーブ
【ミャトゥ遺跡への道のり（表）】
酒場で集まった面々は一足早く北の森の中に辿り着いていた。
「それじゃあミーツェが水上さんに触ると、ミーツェにも水上さんの力が使えるようになるんですにゃ？」
道すがら、塔に集まる者の習いとして、色々な情報を交換していたミーツェ・Ｍ・フェリスは水上 桜からもたらされた情報に、黄金色の瞳を輝かせた。
「ええ、そうみたいね。私も初めて目にしたときには驚いたけど……」
水上 桜は、かつて城下町で出会った赤ん坊の姿をした老人のほしびとのことを思い出しつつ答えた。
「それじゃあ、いざってときはそのロッコンって力を貸して貰おうかな。絶対に黒い影はとっちめたいし！」
「ええ、私のろっこんでよければ」
やる気満々のメリィ・ランページ（１４歳）に、若いっていいなぁと桜は微笑みながら頷く。かくいう彼女もまだ１５歳だったが、ティーンエイジャーにとっての一年の差は大きい。
「わたしのろっこん――アンチェイン・エアも是非使って欲しいんだよ！」
鈴原 天音も元気一杯にそう宣言した。
「その場でジャンプすると、身につけているもの一式ごと重くなったり軽くなったりできるんだよ！」
「お、いいじゃんいいじゃん！ よし、これは早くもあたしらの勝ちは決まったな！」
元気っ娘同士、天音とメリィが早くも意気投合を始めた。
これから一緒に戦うにあたり、仲が良いことに越したことはない。
「メリィちゃんは勇敢ですね。私も、じつは冒険は初めてなんですけど、一生懸命がんばります！」
背中に生やした小さな翼をはためかせ、熱っぽく語ったのはリリエル・エーテライトだ。
ＢＡＲアストラルで調理を担当するリリエルにとって、酒場で様々な武勇伝を肴に酒を酌み交わす冒険者達はちょっとした憧れの存在だったのだ。
「うーん。若いっていいわねぇ」
そんなリリエルを見て、１４歳にしか見えない姿で声を漏らしたのはアリス・ミーティアだ。
「え？ そういえばアリスさんってお幾つでしたっけ？」
そういえば、アストラルの仕事仲間なのに知らなかったとリリエルがアリスに視線を向ける。
「私？ ちょうど５００歳だけど？」
「「ごっ……！？」」
しれっと衝撃発言をしたアリス（外見年齢１４歳）に、天音と桜が大きく目を見開いた。
「わー。お若いですねー」
「若さの秘訣おしえてくれよー」
他方、リリエルとメリィはさほど驚いた様子はなかった。どうやら『ほしびと』にとっては稀によくあることらしい。
と、そんなとき、ミーツェがピンと耳を立てて会話に入ってくる。
「あ、ちなみにミーツェは２２２歳なのですにゃ」
「「あ、それはそんな気がしてた」」
「にゃっ……！？」
普通に納得されてしまったミーツェはちょっと不服そうだった。
「ほら、あんた達、いつまでもくっちゃっべてるんじゃないよ」
と、そのとき、道案内をしていたフォルカ・ヴィクスンの声が一行に投げかかる。
「そろそろ遺跡が――って、あれは……！？」
刹那、フォルカのキツネの瞳が大きく見開かれた。
その瞳の映す先にいたのは――虎ほどの大きさを持つ黒い狼のかたちをした影が三匹。
「まあ、そんな気はしてたわよね」
と、アリスが見えそうで見えないスカートの中から呪術の光が顕在化した銃を取り出した。
考えなしに突っ込んできた狼に呪いの銃弾を浴びせて、動きを鈍らせる。
「ミーツェたちはエンシェントエントさんに会いにいくですにゃ！ 邪魔するなら『ふーしゃー（威嚇）』ですにゃ！」
小柄なミーツェが五本の指からジャキンと自慢の爪を引っ張り出して、その弱体化した狼の顔面を思いきり引っ掻いた。
『！？！？』
狼が甲高い悲鳴を上げて、顔面を前足で押さえる。
その隙に、桜はすでに狙いを定めて、クロスボウの発射準備を整えている。
「そこよっ！」
発射。
『！？』
頭を矢で射ぬかれた狼がずるりとその場に倒れる。まず一匹。
「いいぞ、みんな！ もっとやれ！」
「いや、フォルカも戦った方がいいと思うんだよっ！？」
何故か応援に徹するフォルカに突っ込みつつ、天音も手にした双剣で狼を追い払う。
「……あーもー、埒があかないんだよっ！ こうなったら――」
次の瞬間、天音はろっこんで軽くした身体で大きく跳躍、狼の頭上まで身体を上昇させるとそこで一気に身体を重くし、落下しながら蹴りをお見舞いする。
『！？！？』
これにはたまらず狼もダウン。これで二匹目。
と、そのタイミングで、残りの一匹の狼が尻尾を巻いて逃げだした。
「みんな！ あいつは放っておいて、まずは遺跡の奥に向かうよ」
「もとよりそのつもり！ 黒い影の少女とやらを速攻で捕まえちゃうよ！」
フォルカの声に、トラの耳をピンと立てて、メリィが応じる。
かくして、狼の群れを蹴散らした一行は、そのまま遺跡の内部へと突入を開始する。
酒場で集まった面々は一足早く北の森の中に辿り着いていた。
「それじゃあミーツェが水上さんに触ると、ミーツェにも水上さんの力が使えるようになるんですにゃ？」
道すがら、塔に集まる者の習いとして、色々な情報を交換していたミーツェ・Ｍ・フェリスは水上 桜からもたらされた情報に、黄金色の瞳を輝かせた。
「ええ、そうみたいね。私も初めて目にしたときには驚いたけど……」
水上 桜は、かつて城下町で出会った赤ん坊の姿をした老人のほしびとのことを思い出しつつ答えた。
「それじゃあ、いざってときはそのロッコンって力を貸して貰おうかな。絶対に黒い影はとっちめたいし！」
「ええ、私のろっこんでよければ」
やる気満々のメリィ・ランページ（１４歳）に、若いっていいなぁと桜は微笑みながら頷く。かくいう彼女もまだ１５歳だったが、ティーンエイジャーにとっての一年の差は大きい。
鈴原 天音も元気一杯にそう宣言した。
「その場でジャンプすると、身につけているもの一式ごと重くなったり軽くなったりできるんだよ！」
「お、いいじゃんいいじゃん！ よし、これは早くもあたしらの勝ちは決まったな！」
元気っ娘同士、天音とメリィが早くも意気投合を始めた。
これから一緒に戦うにあたり、仲が良いことに越したことはない。
「メリィちゃんは勇敢ですね。私も、じつは冒険は初めてなんですけど、一生懸命がんばります！」
背中に生やした小さな翼をはためかせ、熱っぽく語ったのはリリエル・エーテライトだ。
ＢＡＲアストラルで調理を担当するリリエルにとって、酒場で様々な武勇伝を肴に酒を酌み交わす冒険者達はちょっとした憧れの存在だったのだ。
「うーん。若いっていいわねぇ」
そんなリリエルを見て、１４歳にしか見えない姿で声を漏らしたのはアリス・ミーティアだ。
「え？ そういえばアリスさんってお幾つでしたっけ？」
そういえば、アストラルの仕事仲間なのに知らなかったとリリエルがアリスに視線を向ける。
「私？ ちょうど５００歳だけど？」
「「ごっ……！？」」
しれっと衝撃発言をしたアリス（外見年齢１４歳）に、天音と桜が大きく目を見開いた。
「わー。お若いですねー」
「若さの秘訣おしえてくれよー」
他方、リリエルとメリィはさほど驚いた様子はなかった。どうやら『ほしびと』にとっては稀によくあることらしい。
と、そんなとき、ミーツェがピンと耳を立てて会話に入ってくる。
「あ、ちなみにミーツェは２２２歳なのですにゃ」
「「あ、それはそんな気がしてた」」
「にゃっ……！？」
普通に納得されてしまったミーツェはちょっと不服そうだった。
「ほら、あんた達、いつまでもくっちゃっべてるんじゃないよ」
と、そのとき、道案内をしていたフォルカ・ヴィクスンの声が一行に投げかかる。
「そろそろ遺跡が――って、あれは……！？」
刹那、フォルカのキツネの瞳が大きく見開かれた。
その瞳の映す先にいたのは――虎ほどの大きさを持つ黒い狼のかたちをした影が三匹。
「まあ、そんな気はしてたわよね」
と、アリスが見えそうで見えないスカートの中から呪術の光が顕在化した銃を取り出した。
考えなしに突っ込んできた狼に呪いの銃弾を浴びせて、動きを鈍らせる。
「ミーツェたちはエンシェントエントさんに会いにいくですにゃ！ 邪魔するなら『ふーしゃー（威嚇）』ですにゃ！」
小柄なミーツェが五本の指からジャキンと自慢の爪を引っ張り出して、その弱体化した狼の顔面を思いきり引っ掻いた。
『！？！？』
狼が甲高い悲鳴を上げて、顔面を前足で押さえる。
その隙に、桜はすでに狙いを定めて、クロスボウの発射準備を整えている。
「そこよっ！」
発射。
『！？』
頭を矢で射ぬかれた狼がずるりとその場に倒れる。まず一匹。
「いいぞ、みんな！ もっとやれ！」
「いや、フォルカも戦った方がいいと思うんだよっ！？」
何故か応援に徹するフォルカに突っ込みつつ、天音も手にした双剣で狼を追い払う。
「……あーもー、埒があかないんだよっ！ こうなったら――」
次の瞬間、天音はろっこんで軽くした身体で大きく跳躍、狼の頭上まで身体を上昇させるとそこで一気に身体を重くし、落下しながら蹴りをお見舞いする。
『！？！？』
これにはたまらず狼もダウン。これで二匹目。
と、そのタイミングで、残りの一匹の狼が尻尾を巻いて逃げだした。
「みんな！ あいつは放っておいて、まずは遺跡の奥に向かうよ」
「もとよりそのつもり！ 黒い影の少女とやらを速攻で捕まえちゃうよ！」
フォルカの声に、トラの耳をピンと立てて、メリィが応じる。
かくして、狼の群れを蹴散らした一行は、そのまま遺跡の内部へと突入を開始する。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
-
- 2017年02月26日
- 参加申し込みの期限
-
- 2017年03月05日 11時00分
- アクション投稿の期限
-
- 2017年03月05日 11時00分
