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【ホワイトデー】煌燦-KiraKira-ホワイトアイランド
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● 動物園~期待しちゃうから
ホワイトデーの日は土曜日で、午前中だけ授業があった。お弁当を食べたあと、
志波 拓郎
はかねてから決めていたとおり、恋人の
高梨 彩葉
をデートに誘った。行き先は動物園。たまたま手に入れたチラシによれば、今日はとくべつ、白い動物たちとふれあうことができるのだという。
彩葉はいつもながら大型犬のように朴訥な彼を、ちらちら見遣る。
(ホワイトデーにデートに誘うってことは、期待しても良いのかな?)
恋人同士になってずいぶん経つ。
バレンタインデーには手作りのチョコもあげた。
……ついでに、キスもした。
(ついで、なんて言っちゃ悪いか)
指先でそっと、口唇を撫でる。
ついで、改め、好きだから。
(これで、ホワイトデーに何も用意していないなんて言ったら顰蹙ものだよ、拓郎?)
もちろん拓郎には胸に秘めた計画がある。準備は万端、事前予約もしてある。
だが、それは、デートの最後のお楽しみ。バレンタインデーで驚かされた仕返しの気持ちもあるし、なにより彩葉を驚かせたいから、しばらくは努めて素知らぬふりだ。
◇
「ひゃー! 白くてもふもふな生き物がいっぱいだ!」
ふれあい広場の様相に、彩葉は手放しに喜んだ。
「ホワイトデーでこんなイベントが有るなんて知らなかったね」
「チラシ、見て……彩葉さん、絶対好きだと思った」
「うん。好き好き! 誘ってくれてありがとう、拓郎」
彩葉のはじけるような声を聞けただけでも、誘った甲斐があったというものだ。
羊もアルパカも可愛らしくモフモフとして気持ちよかったが、ふたりが一番気に入ったのはウサギだった。
「はぁ~、もふもふしてるよ可愛いよ~」
撫でながら、彩葉は、とろけるような声を出す。
できることなら頬擦りしたい。なんだったら食べちゃいたいくらいの可愛さだ。
長い耳をぴんと立てる様。後ろ足でひょいひょいと跳ねる様。差し出したニンジンスティックをカリカリカリカリと食べる様。どこをとってもラブリーの一言。
拓郎の頬も自然と緩む。
(うさぎさん、かわいい……あと動物と戯れてる彩葉さんかわいいな……)
スマホを手にして構えると、彩葉が気づいてうさぎを抱いた。
「あとで私にも送ってね」
ピースサインでにっこり笑う。
やっぱり可愛い。
「……と。ちょっとトイレ、行ってくるから。ここで、待ってて」
頃合いを見計らい、拓郎はその場を一時離れた。トイレに行く……ふりをして、大急ぎでスタッフさんにプレゼントを渡しに行く。
「あの、予約してた志波です、よろしく、お願いします……!」
スタッフさんも心得たもので、声を押さえ、目線で確認。
「はい。承りました。あの前髪の長い女の子ですね。10分ほどでお届けしますので、ふれあいコーナーの中にいてくださいね」
◇
(な~んかあやしい)
トイレから戻って来てからというもの、拓郎は妙にそわそわして、ちらちらあたりを見回している。
これは何か企んでるな。彩葉の直感がそう告げる。
なのに、拓郎は、彩葉の視線に気づくと、知らんぷりして赤ちゃんうさぎを撫でてみたりするのだ。
彩葉は前髪の隙間から、目を細くして拓郎を見つめる。
「何か企んでるでしょー?」
「いや、なにも、企んでないよ……うん」
「ふぅん? じゃ、違うところも見に行こうか」
「え、あ、もう少し、ここに、いたい、な」
拓郎は内心慌てる。まだここを離れるわけにはいかないのだ。
彩葉はさらに目を細め、ずずい、と拓郎に顔を寄せた。
「やっぱり何か企んでるよね?」
拓郎はすっかりタジタジになる。
これ以上問い詰められたら、せっかくのサプライズを吐露してしまいそうだ。
「え、と……その……ほら、赤ちゃんうさぎって、かわいい、よね」
わざとらしく話題を逸らし、目を泳がせたそのとき、拓郎の心に一筋の光明が差した。
大きめの白うさぎが、よいしょよいしょと箱を押してやってきたのだ。まさしく拓郎のプレゼントである。
(うさぎさん、頑張れ!)
拓郎はドキドキしながら心の中で応援する。
応援の甲斐あってか、うさぎは無事に、箱を彩葉の前まで運んできた。
「わー、なになに? ウサギさんからの贈り物かな?」
彩葉はありがとうとウサギを撫で、プレゼントを受け取った。
「あけてみて」
照れ臭そうに拓郎が促す。それだけで彩葉はピンときて、悪戯心をむくむく起こした。
「どうしようかなー、ここで開けて良いのかなー? んー? 拓郎、どうしてほしい?」
彼女はちょっと小悪魔だ。
箱の縁を指先でなぞるばかりで、なかなか開けようとしてくれない。
焦らされて、拓郎はまたそわそわする。
焦らさないで。早く開けて。
不器用ゆえにそんな気持ちをストレートに言葉にできず、口元をもどかしそうに歪めている。
「ふふ。わかったよ」
彩葉は拓郎の反応を一通り楽しんで、
「開けちゃおう」
と箱を開けた。
中に入っていたのは、甘いパステルカラーのリボンが付いた、桜色のフリルポーチだった。
「わー! か、可愛い~!」
彩葉はポーチの可愛さに、思わず両手で捧げ持つ。
すると、メッセージカードがひらりと落ちた。
拾い上げて、メッセージを読む。
――驚いてくれたかな?
かわいい君に、似合うといいな
「驚いたよ」
彩葉はぽうっと頬を染めた。
隠し事してるのはバレバレだったけど、こんなかわいい物を贈ってくれるなんて思わなかったから驚いた。
それに、かわいい君、だなんて。
「拓郎ってセンスいいんだね。フリルやリボンがたくさんついてて凄く可愛い! 私こういうのすごく好き! ファスナーチャームもおしゃれ! 天然石かな?」
「うん。チャーム、だけ、自作。ちょっと、形が悪いかもしれないけど、気持ちは、籠ってるから」
「嬉しい! 形も悪くないよ。素敵」
素敵。
その言葉を反芻して、ポーチをぎゅうっと抱きしめる。
「最高のプレゼントをありがとう、このポーチ大切に使うね」
ポーチを何度も眺め見て、帰ったら早速いつも使ってる化粧品をいれてあげよう、と彩葉は思う。
(あぁ)
拓郎は胸の内で深く嘆息する。
(喜ぶ姿も可愛いなぁ……)
要するに、拓郎は彩葉にメロメロなのだ。そして、彩葉も。
ふれあい広場を出ると、彩葉は拓郎の腕に腕を絡め、頬をぎゅっと押し付けた。
聞こえるか聞こえないかの小声で告げる。
「だいすき」
「……っ」
拓郎の頬が赤くなる。
リボンのついた天然石のチャームが、嬉しそうにきらりと揺れた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
定員
1000人
参加キャラクター数
42人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年02月25日
参加申し込みの期限
2017年03月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年03月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
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