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- 00月00日生 00歳
- AAA000000
【ホワイトデー】煌燦-KiraKira-ホワイトアイランド
● 動物園～友情×麺×デート
午前中の授業を終え、薄野 五月と畑中 華菜子はそれぞれ一度家に帰って私服に着替えて待ち合わせた。
待ち合わせ場所は図書館前。そこから九夜山の方へすこし上れば動物園だ。
先に来た蕎麦屋『すすきの』の娘、五月は、白のニットカーディガンに蓬色のフレアスカートと春めいた装い。あとから来たラーメン店『猫島軒』の娘、華菜子は、白地に梅の模様の入ったチャイナ風ワンピースの上に、暖かそうなピンクのロングストールを羽織っている。
「五月ちゃん！ 待ったアルか？」
「ううん。今来たところですよ」
幼馴染で仲良しのふたりは、会うや否やどちらからともなく腕を絡める。
「良かった。じゃあ行くアル！ 今日は動物園で白い動物たちと触れ合えるアル！」
「ふふ、デートみたいですねー楽しみです」
「またたび市動物園へとレッツゴー！」
「おー！ です！」
◇
そうして辿り着いたはふれあいコーナー。
「やあ、可愛い動物さんたちでいっぱいですねー。ふれあいコーナーでは白い動物さんたちと触れ合えるとのことですが……あ！ アルパカがいますよ！」
お目当てのアルパカをみつけ、五月はきらきらと目を輝かせる。
「華菜子さん、華菜子さん。アルパカですよ、アルパカですよ。かわいいですねー。ふっふ」
興奮して２度ずつ言葉を繰り返す五月に、華菜子も心がほかほかしてくる。
「可愛いアルー。あ、五月ちゃん。こっち来たアルよ！」
ひつじのようにふわふわで、らくだのように首の長いアルパカは、漢字で書くとまさに『羊駱駝』。南米はアンデス山脈が原産であるという。顔つきは、羊よりはラクダに似ているだろうか。大きくて円らな黒い瞳や、鼻から口元のライン、歯をむき出しにして苛立ちを表現するところなどは、たしかにラクダの仲間なのだなと感じさせてくれる。
触ってみてもいいですよーとスタッフさんに促され、五月と華菜子はアルパカの長い首に触れた。
「わ、わ。もこもこしておりますー」
「ホント！ ふわふわのもこもこで可愛いーずっと触っていたいアルー」
五月と華菜子の表情は、もうトロトロ。アルパカの毛は、インカ帝国の時代からマントやポンチョなどの原料として利用されてきた。厳しい自然環境から身を守るため、毛の太さは極細で密。ふかふか極まりない手触りは、この世の至福だ。
「やはり本物のアルパカのもふもふは素晴らしいですねー。顔をうずめてみても大丈夫ですかねー？」
五月は、アルパカの首に腕を回し、その首のふわふわに顔を埋めてみた。
「ああ～～～最高です！ 甘美と言っても過言ではありません～～～」
しかしアルパカの方はちょっと嫌だったのか首をぶるぶる振って歯を見せ、ペッとツバを吐きかけてきた。
「おおーすみませんやりすぎました」
五月はぺこりと謝罪して、ツバのかかった眼鏡をはずす。
華菜子が鼻をひくつかせた。
「なんかクサいアル！」
「そうなんです。ツバを吐くのは元気な証拠ですー。ふっふ」
アルパカには反芻胃があり、威嚇や防衛のために未消化物を含むクサいツバを吐く習性があるんだそうです、と五月は眼鏡を拭き拭き説明する。
ツバを吐きかけられても嬉しそうな五月に、華菜子は尊敬のまなざしを向けた。
「五月ちゃんのアルパカ愛はさすがアルなー」
「ふっふっふ」
こうしてアルパカとの戯れを堪能したのち、華菜子が言った。
「そろそろ『どうぶつさん郵便』お願いしようアル！」
チラシを見て面白そうだと思ったふたりは、お互いにプレゼントと手紙を用意したのだ。内容はお互いに読むまで内緒！ なので、それぞれ別々にスタッフさんに依頼して、どうぶつさんが来るのを待つ。
わくわくしながら待っていると、２頭のアルパカが、それぞれプレゼントを咥えて二人の元へやって来た。
まずは五月がプレゼントを受け取る。
華菜子からの手紙を開く。
――いつも一緒に遊んでくれる五月ちゃん
ありがとう
これからもずーっとずーっと仲良しでいようね
「はい、もちろんです！」
五月は答え、プレゼントの包みも開ける。
「ラーメンのナルト型のクッキー！ 華菜子さんらしいですねー。手作りですか？」
「うん。お母ちゃんにも手伝ってもらったけど、だいだいは私が作ったアルヨ！」
ラーメン作りはお任せアルけど、お菓子作りはまだまだアルナー、と華菜子は謙遜する。
「でも、ピンク色の生地がグルグルっとなってて私的に綺麗に出来たって思うアル！」
「とても綺麗です！ ふっふ。嬉しいですよ」
続いては華菜子が受け取る番だ。運んでくれたアルパカさんに礼を言い、首筋を撫でる。
プレゼントは、リボンのかかったギフトバックで、五月からのメッセージカードとクッキーが入っていた。
華菜子はカードを取り出し、開く。
――また遊びにきましょうね！
メッセージはシンプルながら、アルパカのイラストが添えてあり、セリフっぽく見えるように漫画の吹き出しみたいな枠が書いてある。華菜子はくしゃりと破顔して、五月にぎゅっと抱き着いた。
「うんっ、また遊びに来ようアル！」
午前中の授業を終え、薄野 五月と畑中 華菜子はそれぞれ一度家に帰って私服に着替えて待ち合わせた。
待ち合わせ場所は図書館前。そこから九夜山の方へすこし上れば動物園だ。
先に来た蕎麦屋『すすきの』の娘、五月は、白のニットカーディガンに蓬色のフレアスカートと春めいた装い。あとから来たラーメン店『猫島軒』の娘、華菜子は、白地に梅の模様の入ったチャイナ風ワンピースの上に、暖かそうなピンクのロングストールを羽織っている。
「五月ちゃん！ 待ったアルか？」
「ううん。今来たところですよ」
幼馴染で仲良しのふたりは、会うや否やどちらからともなく腕を絡める。
「良かった。じゃあ行くアル！ 今日は動物園で白い動物たちと触れ合えるアル！」
「ふふ、デートみたいですねー楽しみです」
「またたび市動物園へとレッツゴー！」
「おー！ です！」
◇
そうして辿り着いたはふれあいコーナー。
「やあ、可愛い動物さんたちでいっぱいですねー。ふれあいコーナーでは白い動物さんたちと触れ合えるとのことですが……あ！ アルパカがいますよ！」
お目当てのアルパカをみつけ、五月はきらきらと目を輝かせる。
「華菜子さん、華菜子さん。アルパカですよ、アルパカですよ。かわいいですねー。ふっふ」
興奮して２度ずつ言葉を繰り返す五月に、華菜子も心がほかほかしてくる。
「可愛いアルー。あ、五月ちゃん。こっち来たアルよ！」
ひつじのようにふわふわで、らくだのように首の長いアルパカは、漢字で書くとまさに『羊駱駝』。南米はアンデス山脈が原産であるという。顔つきは、羊よりはラクダに似ているだろうか。大きくて円らな黒い瞳や、鼻から口元のライン、歯をむき出しにして苛立ちを表現するところなどは、たしかにラクダの仲間なのだなと感じさせてくれる。
触ってみてもいいですよーとスタッフさんに促され、五月と華菜子はアルパカの長い首に触れた。
「わ、わ。もこもこしておりますー」
「ホント！ ふわふわのもこもこで可愛いーずっと触っていたいアルー」
五月と華菜子の表情は、もうトロトロ。アルパカの毛は、インカ帝国の時代からマントやポンチョなどの原料として利用されてきた。厳しい自然環境から身を守るため、毛の太さは極細で密。ふかふか極まりない手触りは、この世の至福だ。
「やはり本物のアルパカのもふもふは素晴らしいですねー。顔をうずめてみても大丈夫ですかねー？」
五月は、アルパカの首に腕を回し、その首のふわふわに顔を埋めてみた。
「ああ～～～最高です！ 甘美と言っても過言ではありません～～～」
しかしアルパカの方はちょっと嫌だったのか首をぶるぶる振って歯を見せ、ペッとツバを吐きかけてきた。
「おおーすみませんやりすぎました」
五月はぺこりと謝罪して、ツバのかかった眼鏡をはずす。
華菜子が鼻をひくつかせた。
「なんかクサいアル！」
「そうなんです。ツバを吐くのは元気な証拠ですー。ふっふ」
アルパカには反芻胃があり、威嚇や防衛のために未消化物を含むクサいツバを吐く習性があるんだそうです、と五月は眼鏡を拭き拭き説明する。
ツバを吐きかけられても嬉しそうな五月に、華菜子は尊敬のまなざしを向けた。
「五月ちゃんのアルパカ愛はさすがアルなー」
こうしてアルパカとの戯れを堪能したのち、華菜子が言った。
「そろそろ『どうぶつさん郵便』お願いしようアル！」
チラシを見て面白そうだと思ったふたりは、お互いにプレゼントと手紙を用意したのだ。内容はお互いに読むまで内緒！ なので、それぞれ別々にスタッフさんに依頼して、どうぶつさんが来るのを待つ。
わくわくしながら待っていると、２頭のアルパカが、それぞれプレゼントを咥えて二人の元へやって来た。
まずは五月がプレゼントを受け取る。
華菜子からの手紙を開く。
――いつも一緒に遊んでくれる五月ちゃん
ありがとう
これからもずーっとずーっと仲良しでいようね
「はい、もちろんです！」
五月は答え、プレゼントの包みも開ける。
「ラーメンのナルト型のクッキー！ 華菜子さんらしいですねー。手作りですか？」
「うん。お母ちゃんにも手伝ってもらったけど、だいだいは私が作ったアルヨ！」
ラーメン作りはお任せアルけど、お菓子作りはまだまだアルナー、と華菜子は謙遜する。
「でも、ピンク色の生地がグルグルっとなってて私的に綺麗に出来たって思うアル！」
「とても綺麗です！ ふっふ。嬉しいですよ」
続いては華菜子が受け取る番だ。運んでくれたアルパカさんに礼を言い、首筋を撫でる。
プレゼントは、リボンのかかったギフトバックで、五月からのメッセージカードとクッキーが入っていた。
華菜子はカードを取り出し、開く。
――また遊びにきましょうね！
メッセージはシンプルながら、アルパカのイラストが添えてあり、セリフっぽく見えるように漫画の吹き出しみたいな枠が書いてある。華菜子はくしゃりと破顔して、五月にぎゅっと抱き着いた。
「うんっ、また遊びに来ようアル！」
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2017年02月25日
- 参加申し込みの期限
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- 2017年03月04日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2017年03月04日 11時00分
