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【ホワイトデー】煌燦-KiraKira-ホワイトアイランド
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● 動物園~食い意地の張ったふたり
『おーい本居、今度の休み暇かー? 今ホワイトデーのイベントあちこちでやってるらしいから、バレンタインのチョコのお返しかねて動物園に遊びにいこうぜ!』
なんて、誘ったのは
水守 流
の方。
デートにしては色気のない誘い文句だが、誘われた方も色気がない。
『バレンタインは投資のイベント。ここでちゃんと投資しておけば、ホワイトデーには投資した以上のものが帰ってくるんだよね。ね、
水守くん?
』
瞳をぎらつかせ、語尾を強調するのは
本居 陽毬
、16歳。ロマンチストで乙女思考なはらぺこガールだ。
『バレンタインに投資した分、
むしりとるよ!!!
』
ガニメデに代わっておしおきよ的な感じで、恐ろしい決め台詞を吐き、やってきました動物園。
「私ねー、ふわふわもこもこの動物好きなんだよねぇ。羊さんもふもふしたい。こう、正面から――」
ガバッ!
陽毬は両腕を大きく広げ、ワニが大口を開けて獲物を捕らえる瞬間の如く勢いよく閉じる。
「としてしまっても大丈夫だろうか……奴ら意外に凶暴らしいけど」
「あー、もちっとやさしくなら大丈夫じゃね?」
「こう、じゃなくて」と流は先ほどのワニのガバッと捕獲風景を真似してみせる。
「こう」と今度は両腕で輪を作るようにして、やさしく陽毬の腰に腕を回す。
……こういうとき、若い男女ならもうちょっとロマンチックな雰囲気が出てもいいところだが、どうも色気が出てこないのは、『ご飯をめぐり、時に共闘し、時に戦う食い友』だからだろうか。
「そっか。こう、じゃなくて、こう、ね」
陽毬は流の真似をして、何度か羊を抱きしめるイメージトレーニングをした。
それから急に甘え気味にチラチラと流を横目で見る。
「そういえば今日は、どうぶつさん郵便とかやってるんだってね」
「どうぶつさん郵便? ああ、チラシにあったっけ。確か動物がプレゼントとメッセージを運んでくれるサービスだったか」
「そう! いいなぁいいなぁクッキーほしいなぁ」
陽毬は猛烈におねだりする。
「はいはい。わかった。じゃあ、ちっと待っとけ」
「はーい!」
陽毬をその場に残し、流はスタッフに声を掛けた。渡したのは、もともとバレンタインのお返しにと用意してきた白い紙袋だ。
「えっとすんませーん、このプレゼントとメッセージのカードをお願いしたいんすけど。運ぶ動物は羊でよろしくっす!」
一方、陽毬も思いついた。
(折角だから、私も水守くんにメッセージを送るのもいいかもしれない)
スタッフに声を掛けてメッセージカードを貰い、「水守くんへ」と書いてから考え込む。
(いざ改まって何かメッセージをっていうと……な、なんか変に照れくさいなぁ)
ここで気の利いた言葉のひとつも出てくれば格好がつくのだろうが、こんなときに限って脳がうまく機能しない。考えてみれば、改まって彼に伝えたいことって、なんだろう。
「うーんうーん」
陽毬は悩んで、結局ふつうの言葉でメッセージをしたためた。
「どの動物に届けてもらいますか?」
スタッフに尋ねられ、その点については迷わずズバリ。
「配達人は、私の憧れのモフモフ羊さん! 君に決めた!」
◇
流と合流し、ふれあいコーナーで待っていると、二匹の羊が現れた。
一匹の羊は白い紙袋を咥え、もう一匹の羊はメッセージカードとクッキーの袋を咥えている。
二匹の羊はそれぞれの元へゆき、咥えていたプレゼントをふたりに渡した。
「ありがとう!」
紙袋を受け取った陽毬は、イメージトレーニングしたとおりのやさしい手つきで羊を抱きしめる。
それから紙袋を開けた。
陽毬の顔がぱあっと花咲く。
「わあっ! 羊の縫いぐるみ! かわいい! 水守くんが選んだの?」
「まあな。何時も食い物ばっかってのも芸がないだろうし、今回は形に残る物を贈ってみようと思ってさ」
「もしかして私、水守くんに女の子扱いされてる!?」
「うん、偶には女の子らしい扱いもするべきだと思ったのだよ。本居も食い意地モードにならなきゃしっかり可愛いんだからな」
陽毬の頬がぽっと染まる。
流に気づかれないように、陽毬は慌てて、同封されていたメッセージを読む。
――何時も遊ぶのに付き合ってくれてあんがとな。
ただ、俺の飯を奪うのはほどほどで頼むぜ(苦笑)
「カッコくしょう……ってなによー」
「まあまあ。本居もクッキーとメッセージ、さんきゅな。ええと……」
流がメッセージカードを読もうとすると、陽毬はええいと流のクッキーをむしりとった!
「うぇっ!? 俺のクッキー強奪するとかっアリか!?」
「油断大敵だよっ」
からからと笑う陽毬の頬が、ほんのり染まっていることに、流は気づかない。メッセージを目の前で読まれるのが恥ずかしいだなんて乙女心にはそりゃあもう、これっぽっちも。
陽毬も陽毬だ。
「私の食糧は私の物、水守君の食糧も私のものじゃー!」
これじゃあ、気づかれるわけない。
笑いながら駆け出した陽毬は袋を開け、コインサイズのクッキーをもぎゅもぎゅ口に放り込む。
我ながらナイスな作戦だと陽毬は内心、快哉を叫ぶ。
照れ隠し、かつ、食欲を満たす一石二鳥!
流が叫びながら追いかけてくる。
「おいコラ! 俺の食い物!! ほどほどで頼むって言ったろーが!」
「ほどほどって、このくらい?」
陽毬は無情に袋を傾け、ざらざらと口の中へクッキーを流し込む。
「ってああっ! クッキーは飲み物じゃねえええええええ!!!」
このとき流が読み損ねたメッセージカードには、可愛らしい少女文字でこう書かれていた。
――楽しいことや大好きなことはいっぱいあるけど、
水守君と一緒に色々なものを食べたり遊んだりするのがとても楽しいです。
これからもよろしく!
また奢ってね★
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
定員
1000人
参加キャラクター数
42人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年02月25日
参加申し込みの期限
2017年03月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年03月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
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