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● 寝子ヶ浜海浜公園~Re
ステージ袖から眩く見えていた光は、海のような青だった。
ステージ奥から悠月とオルカを照らし出す青。ふたりの白い衣装が映える。
悠月はステージの中央に観客を見据えて立ち、オルカは悠月とは背中合わせに立つ。
セットリストは三曲。しっとりとスローテンポなピアノのイントロが会場に流れる。
一曲目は、闇の中から光へむかって手を伸ばすかのようなバラードで、悠月のソロから入る。
悠月の声に寄り添うようにオルカも動き出す。
はじめは一歩、遠く離れ。身を翻し、歌う悠月の背後を回って反対側へ。
天へ手を伸ばし、光を掴むように力強く腕を引き寄せ。
声を重ねるのは7小節目から。
(この曲はアツくなる曲じゃないけど)
歌いながらオルカは悠月を見つめた。悠月もオルカを見つめ返した。
歌っているときの悠月の瞳の色は格別だ。潤む金の瞳を見ればわかる。悠月は音に恋をしている。
(普段と変わらないくらい彼を感じる)
オルカは感じる。
溺れてる。
静かに、深く、興奮してる。
声の波動は会場を呑みこみ、観客たちは蒼のヴェールで包まれているかのような心地になった。隣にいる大切なひとが、より一層愛おしく思えるような歌声に、一気にReワールドに引きずり込まれてゆく。
掴んだ。
悠月は手ごたえを感じた。オルカを見遣れば彼もまた、同じ感触を手にしているらしく目顔で応える。
二曲目はテンポのよいダンスチューン。一曲目で共感と興味を得られたら、二曲目で少し普段の調子を見せる構成だ。照明の色が青から、赤と黄色の暗めの明滅に切り替わる。
この曲で伝えたいのは『情熱』。
響く重音に乗って身体を揺らしてほしい。踊れ、踊れ。オルカとも、観客ともひとつになって。
何も見えなくなるほどの強烈な光がステージを包み、二曲目が終わった。
もうなにも心配はない。悠月は自信を手にしていた。
ステージに飛び出したほんの十分前より、観客との距離がずっと近くなったように感じる。すごく、いい。
最後の曲は、愛しい人へ向けた恋の歌。
悠月が苦手だ、と言っていた歌詞だ。
だが今はそんな思いはどこかへ消えていた。
音に、歌に、夢中になって、怖いものなどなにもない獅子のような心持だった。
ステージを包む、イエローとホワイトのライト。光だけを感じて謳う悠月に、オルカは影のように寄り添う。
(観客の恋しい気持ちを代弁するように、背中を押すように――隣の存在と音楽への愛を込めて歌おう)
悠月とオルカは歌詞を交互に歌い分けた。
ユニゾンになるサビでは、一オクターブ下で重なるオルカの低い声が心地いい。
歌いながら、オルカと目線が合うたび気持ちが昂った。ふたりで謳えば、ひとりよりさらに高みへ行けるのだという思いが確信に変わる。
幸せだ。
泣きそうなくらい。
謳うことはこんなに幸せなことなのだ。
聞いている人に伝われ、と思う。
オルカに伝われ、と思う。
いや「思う」というのは少し違う。もっと形にならない、波動のような昂りを声に乗せる。
(伝わってくる。悠月の想い)
オルカもまた、悠月との時に身をゆだね、ただひたすらに魂を声に込めた。
愛してるという音を歌う。
悩んでるなら伝えればいいという気持ちも込めて。
(――だって今日は恋人のお祭りなんだろう)
◇
「すごいステージね……!」
セレッソは潤んだ瞳で、隣の恩の肩に頭を寄せる。
「CDではとても味わえないノ」
「そうね……」
恩は無意識にセレッソの肩を抱く。圧倒された。一言でいえば。
ロベルトとアカリも、友人たちのステージを感慨深く見守っていた。
(ああ……悠月! 美少年の才能が活かされるところは見ていて心が震えるよ……!)
隣にアカリがいるにも関わらず、ロベルトはうっとり、ステージ上の悠月の姿に酔い痴れる。
(やっぱり君は僕の理想そのものだ……!)
◇
曲が終わり、ステージのライトが消える。
一拍置いて、喝采が巻き起こる。早くも悠月やオルカの名を呼ぶ声もある。
ステージ袖に下がったふたりはハイタッチをし、それだけではこの感動を表すには足りずに、ハイスコアをたたき出したスケート選手と監督がキス&クライでするみたいに堅く抱き合って、互いの肩に顔を埋めた。
「大成功だ悠月!」
「ああ。最高だ」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
定員
1000人
参加キャラクター数
42人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年02月25日
参加申し込みの期限
2017年03月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年03月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
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