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【ホワイトデー】煌燦-KiraKira-ホワイトアイランド
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● 光のトンネル~小鳥パラダイス
日も暮れかかった頃、
御巫 時子
は星ヶ丘駅から電車でシーサイドタウン駅へ向かった。
時子の肩には、濃灰と白のまだらの羽根をしたヨタカさんが止まっている。
ちらほら明かりが灯り始め、人の数が増えてきていた。
「とても綺麗ですね」
時子はうっとりと景色を眺めたがヨタカさんには眩しすぎるようだ。
「遅くなってしまいましたが小鳥カフェは開いてるでしょうか?」
時子は、光のトンネルを通り抜け、キャットロード近くの住宅街にひっそりと佇む
小鳥カフェ&ホテル『TABE=TYA=DAME』
に足を向けた。ヨタカさんは鳥さんと触れ合えるカフェに行くと言ったら気になる様子できょろきょろしている。
「心配いりませんよ」
時子はヨタカさんをやさしく撫でた。
小鳥カフェ『TABE=TYA=DAME』の灯りはまだついていた。
店主の
小鳥遊 風羽
が窓越しに表のライトアップを眺めており、窓の外から時子が手を振ると、気づいて手を振り返してくれた。
手招きに応じて店内に入る。
「こんばんは、いらっしゃいませ~」
「こんばんは」
時子は挨拶をし、ヨタカさんを紹介した。
風羽は「よろしくお願いしますね~」とヨタカさんの顎を擦るよう指を差し出すと、ヨタカさんは驚いたように羽ばたいて、時子の反対側の肩に飛び移った。
「すみません。ヨタカさんはあまり人慣れしてなくて」
「こちらこそごめんなさい。おどろかせちゃいましたね~」
風羽は今度はちょっと離れたところからにっこり、ヨタカさんに挨拶をする。
ヨタカさんはそれならよろしいという風に、ちょっとばかり首をかしげてみせた。
「もう、ヨタカさんたら……」
時子は苦笑し、そうそう、と持ってきた紙袋を風羽に渡す。
「じつは今日は、風羽さんにプレゼントがあって寄ったんです。ホワイトデーなので鳥さんにもクッキーを渡したくて」
紙袋の中身は、
可愛らしくラッピングされた小鳥用のクッキー
だ。
「お話しによく来させていただいてますし。本を見ながら作ってみたんです。りんご入りです」
「あら~素敵ですね。小鳥たち、きっと喜びます~」
クッキーは2個ずつ袋に入れてラッピングされており、袋越しにほのかにリンゴの香りがする。
匂いに気づいたのか、インコたちが飛んできて、風羽の肩や頭に乗った。風羽が小鳥用クッキーの包みを開けてテーブルに出すと、インコたちは途端にクッキーめがけて飛んでゆき、ぱりぱりと音を立てながら、クッキーをくちばしで摘まみはじめる。中には、ほかの子が咥えているクッキーを横取りしようとする子もいたりして、時子が「もっとありますよ」ともう一包開けて、クッキーを追加する場面もあった。
「それからこちらは人用で、風羽さんに」
緑色したインコの形の抹茶クッキーである。
「うちのインコ達によく似てますね~」
「はい。お店で撮らせていただいた写真を参考に作ってみたんです。なるべく似るように心がけたので、そう言っていただけるとほっとします」
「ふふっ。あとでいただきますね~」
今日はお店はもう閉めるのだけれど、と風羽は言った。
「もしよかったらちょっとそこまで、一緒にイルミネーションを見に行きませんか~?」
お誘いに、時子は笑顔を浮かべる。
「はい喜んで」
◇
キャットロードの一角にあるヨーロピアンクラシックな内装の小さな
メイド喫茶『ねこのて』
でのバイト帰り、
桧垣 万里
はひとり、夕涼みでもするかのようなそぞろな足取りで、光のトンネルを歩いていた。
きれいに飾りつけられた街路樹を見ていると、この世とは違う世界を見ているような、陶然とした心持ちになってくる。一歩一歩、雲間を歩くかのようにゆっくり歩いていると、途中で『特製白うさぎキャンディ』を貰った。
キャンディを咥え、また歩く。
街灯の柱に貼られたチラシが目に止まった。万里は改めてそのチラシをまじまじと見た。
「動物園に美術館に水族館。光のトンネルにライトバルーン……いろんなところでイベントやってるのね。ホワイトデーってバレンタインデーと比べるとパッとしないイメージなんだけど、さすがお祭り好きな寝子島だわ」
口の中で、うさぎの形が徐々に溶けてゆく。
あたりを見ればカップルばかり。
そういう相手がいないので、「いいなぁ」なんて羨ましく思ったりしていたら、見覚えのある少年を見つけた。
工藤 耀
だ。ということは、隣にいるショートカットの女の子が、
噂のラブラブ彼女
だろうか。
耀も彼女も頬を染めてお互いばかりを見ているようで、万里にはまるで気づいていない。
声を掛けたら野暮かな、と思って、万里はふたりを見送った。
「青春っていいねぇ」
知り合いの幸せな姿に、自然、頬が緩む。
それから、同じくらいの身長の、穏やかそうな男性と髪の長い美人さんのカップルも見かけた。
ふたりは腕を組み、片時も離れたくないという風に寄り添って歩いている。
(私にも、あの恋人達みたいに隣を歩いてくれるような人、いつか現れてくれるのかしら?)
万里はしばし空想に耽る。頭上を埋め尽くす白い灯りを眺めながら、その中にまだ見ぬ恋人の姿を思い描く。職業柄か、浮かんだのは執事服の男性だった。夢の中で会う人のように、顔の仔細は靄がかっているものの、それはそれでなかなかファンタジックで楽しい。
と、突然羽音がし、顔面に何かがぶつかって来た。
「ヨタカさん!」
三つ編みの少女と、栗色の髪をサイドに一つ結びした大人の女性が駆けてきた。女性の方はバイト先と同じキャットロードに店を構える『TABE=TYA=DAME』の店長だと気づく。
「ってことは今私の顔面に激突したのは、小鳥カフェの小鳥?」
ぶつかった鳥は万里の顔を踏み切り台にして、上空真上に飛び上がっていた。逆光となって形ははっきりとは見えないが、インコやオウムにしては色が地味だ。何という鳥だろうと万里は思う。
「すみません……小鳥カフェの鳥ではなくて、私のお友だちなんです」
時子が万里に頭を下げた。
「気にしないで。大丈夫。それよりあの鳥、なんて鳥?」
「夜鷹です……夜鷹のヨタカさん」
「そのまんまね」
「そうなんです……」
「わかりやすくて好きよ、その名前。おーいヨタカさーん。降りといでー」
万里が呼ぶも、ヨタカさんは光のトンネルに出口はないかと探すかのように頭上を旋回している。
時子はろっこん<鳥の囀り>を使って呼びかけた。
「ヨタカさん、帰りますよ」
すると、ヨタカさんはすうっと降りてきて、時子の肩に止まった。
時子がろっこんを使ったことは、傍目にはわからなかったので、魔法みたいだと万里も風羽も目を瞠る。
時子は多くを語らず会釈するにとどめた。
「……ふふ。それでは失礼します」
◇
星ヶ丘寮に戻った時子は、一緒に暮らしている小鳥たちを見て回った。
雷鶏さんは夢の中。物音に半目を開けたが、撫でてやるとまたすやすやと眠りにつく。
ヨタカさんも傍の止まり木で毛づくろいをしている。
「今日は色々ありましたね……」
日本茶を淹れ、時子はほっと一息ついた。
◇
一方、万里もシーサイドタウンの1Kマンションに帰った。
部屋は出て行ったとき同様、乱れている。メイド服を着ていないとやる気スイッチが入らないのだ。
万里はごちゃごちゃしたものを払いのけて居場所を作り、テレビをつける。
偶然にも、自然番組で鳥の特集だった。
「小鳥かぁ」
つい見入って頬杖をつく、ホワイトデーの夜であった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
定員
1000人
参加キャラクター数
42人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年02月25日
参加申し込みの期限
2017年03月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年03月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
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