this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
【ホワイトデー】煌燦-KiraKira-ホワイトアイランド
<< もどる
1
…
15
16
17
18
19
…
30
つぎへ >>
● 光のトンネル~あなたの生まれた日に
城山 水樹
が恋人である
ヒュー・ヒューバート
と甘く過ごしたバレンタインからのひと月、なんと様々なことが起こったことか。
バレンタインの数日後、ガラの悪い男たちに拉致されかけた。
そのときはGPSを頼りに、ヒューが助けに来てくれ大事には至らなかったが、その後、全く別の人生の転機が訪れた。読者モデルからファッション誌の専属モデルへステップアップして間もない水樹に、
有名コスメブランドのイメージキャラに起用される
というチャンスが巡ってきたのである。
そこからは怒涛の日々だった。普段以上に身体も肌も整えなければいけなかったし、専属モデルの仕事は当然ながらそのままある。一方のヒューも長期出張で、ふたりは会えない日々が続いていた。
夕暮れのシーサイドタウンの駅前。
水樹はこの日を一日千秋の想いで待っていた。
この日この時間のために、スケジュールも調整した。
メールやNYAINEでやり取りはしていても、電話で声を聴いても、それでもやはり好きな人のそばにいたい。直接その声を、その言葉を聞きたい。その優しい手に包まれて、いつまでもずっと抱き合っていたい――そんな気持ちを堪えるのは、並大抵のことではなかった。逸る心そのままに、待ち合わせ場所に向かう足取りは自然と速まる。まだ来ていない、と時計を見れば、水樹が10分も早く着いたのだ。
カフェに入るには中途半端で、噴水の縁に掛けて彼を待つ。
彼は来てくれるだろうか。
彼が約束を守らないわけがないと分かっていても、待ち合わせの時刻が近づくにつれて不安になる。
(ちゃんと来てくれるかしら。どこかで事故にあったりしてないわよね)
心が落ち着かない。腕時計を確認する。約束の1分前だ。
(私、約束の時間を間違えていたりしないわよね?)
鞄の中のスケジュール帳に手を伸ばしかけたとき。
「ごめん、待ったかい」
聞き間違えたりなんかしない。2つ年上の彼の声だ。
「ヒュー! 逢いたかった」
ヒューに駆け寄る。
今すぐにでも抱きつきたかった。でもそれってちょっとはしたないかな、という気もして自制した。
「僕もだよ。行こうか」
彼ははにかむ。
水樹とヒューは同じ身長なので、並び歩けば横を見るたび目線が合う。彼の灰色の瞳が、まっすぐに水樹を見つめてくる。まっすぐに合いすぎる視線に打ち抜かれるような心持になり、水樹とヒューは、互いにうつむき頬を染めた。既に何度もデートをし、身体も重ねているのに、こういうところは相変わらず初心なのだなと水樹は思ってしまう。
ふたりは光のトンネルをゆっくりとアウトレット方向へ歩き始めた。
「近ごろどうだった?」
「出張先で美味しい珈琲を飲んだよ。水樹は?」
「私は美味しいフレーバーティに出会ったわ。ストロベリーの香りがするの」
何気ない、ほんとうに何気ない日常のことを話す。情報交換というよりむしろ、今ここにいる彼と、心交わし合いたくて。メールやNYAINEや電話では伝えられない想いをこめて。
イルミネーションはきらきら。
愛し合う二人を星屑の世界へと誘う。
ヒューは何気ないことを話す水樹を愛おしく思いながら話を聞き、会話を楽しむ。
「だからかな。君からストロベリーの香りがするような」
「えっ、飲んだのは夕べだけれど……まだ香ったりする?」
「君といると甘酸っぱい気持ちになるからかな。初恋みたいな……ね」
真顔でそんなことを言うので、水樹は思わず赤面する。
「もう」
途中、喉が渇いたので温かい飲み物を買った。口にしながら、また他愛のない会話。
そうするうちに、光のトンネルの終着点にたどり着いた。
その先にあるのは白くライトアップされた観覧車。
どちらともなく観覧車へ向かって歩き出し、チケットを買った。
ゴンドラに乗り込み、スタッフが扉を閉めれば、そこから一周する間は二人きりの空間になる。
「そういえば観覧車に乗るのは2回目ね」と水樹が言った。
「
1回目はフツウじゃなかった
」
ヒューの言葉に、水樹はくすくす笑った。
「そうね。じゃあ、今日がはじめてのフツウの観覧車デートね」
「素敵だ」
ヒューは言った。
「そうね。はじめてって素敵」
「そうじゃなくて」
「夜景? たしかにとても綺麗」
「それもあるけど……」
ヒューの眼差しが近い。
「君が」
初恋みたいな、触れるだけの口づけ。
ストロベリーの香りみたいな甘酸っぱいキスだ。
余韻を味わうようにゆっくりと離れ、それからヒューはシンプルなグレーのギフトバックを水樹に渡した。
「今日はホワイトデーだから、バレンタインのお返しを用意してきたんだ」
プレゼントはふたつ。ひとつはモデルという職業柄カロリーには気を遣っている水樹を慮って、糖質オフのオーガニッククッキー。もうひとつはスモークピンクの革製スマホケース。シンプルなデザインながら、アクセントに小さなリボンがあしらわれているのが、水樹の好みに合う気がして選んだ。
「普段使うものがいいだろうなと思ったんだけど……どうかな」
「嬉しい。控えめなのにセンスがよくて……ヒューらしいなって思っちゃう」
「よかった」
ヒューは心からほっとした。センスがいいのは水樹のほうだと思っていたから、気に入らなかったら申し訳ないと思っていた。
すると今度は水樹の方が、ヒューにプレゼントの包みを渡した。ヒューは驚いて目を丸くする。
「ホワイトデーってバレンタインのお返しをする日だろう? 僕から君に、はわかるけど、君から僕にプレゼントって……?」
「今日、誕生日でしょう? これは、誕生日プレゼントよ」
なんてことだ。
完全に忘れていた。
ヒューは苦笑して頭を掻く。
「まいったな……今日が僕の誕生日だって、今思い出したよ。君にお返しすることしか頭になかったからね」
「ふふっ。やっぱり。忘れてると思った。……ね、開けてみて?」
包みの中身は、手のひらに収まるサイズの犬のぬいぐるみだった。
「灰色の瞳で人恋しそうなところがヒューに似てるって思っちゃったの。あ、ぬいぐるみなんてって思った? これ、ただのぬいぐるみじゃないのよ」
水樹がぬいぐるみの背面のボタンを押す。すると、水樹の声が再生された。
――お誕生日おめでとう。好きよ。
「ボイスレコーダー付きなの。ヒューは出張が多いし、私も仕事が忙しくなって離れてる時間が長いから……私の声をプレゼントしたくて」
「ありがとう。水樹が恋しくなったら、この声を聴くよ」
「電話もしてよ? 私が寂しいから」
「もちろん」
ヒューと水樹の顔が近づく。
ゴンドラが頂点に来た。
重なり合うシルエット。
ふたりは長い長いキスをした。
初恋みたいに触れあうだけじゃない、互いを芯まで求めあう、深い大人のキスだった。
<< もどる
1
…
15
16
17
18
19
…
30
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
【ホワイトデー】煌燦-KiraKira-ホワイトアイランド
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
定員
1000人
参加キャラクター数
42人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年02月25日
参加申し込みの期限
2017年03月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年03月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!