this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
背中の翼を大きく広げて
<< もどる
1
2
3
4
5
つぎへ >>
■いちにちどらごん
甘い香りのする部屋だ。
まだ日が昇るかどうかの、ちょっぴり冷えた部屋の中。
胸のあたりまでめくれ上がったパジャマを指でぐいぐいと押す。
白 真白
はうっすらと目を開け、いくら押してもお腹を隠してくれないパジャマを見やった。
「ん、これって……」
なにかが背中でひっかかっている。
窮屈なのはよろしくないということで、姿見の前にたってパジャマを脱いでみれば。
「うわあ、これはまた……」
白 真白
の背中から、ドラゴンめいた翼がはえていた。
伊達にフシギ事件と付き合ってきていない真白である。
翼が生えて驚くのは最初の数秒っきりで、すぐさま『翼に似合う服探し』が始まった。
幸い服の種類は多いほうだ。
カジュアルなものからフォーマルなものまで、ちょっとかわったコスプレ衣装だってある。
「このまえ竜神のコスプレをしたときのがあったはず……これだ!」
着込んでみればバッチリだ。まるで専用にあつらえたかのように翼に似合った衣装である。背中も大胆に空いているので、条件にもぴったりである。
角やしっぽの飾りもつければより完璧。逆に翼のほうがコスプレ道具に見えてくるほどである。
しかしコレだけは本物。つまり……。
「空を飛べる、ってことなんだよね?」
飛べると分かって飛ばない手はない。
真白は早速家を飛び出し、助走をつけてジャンプアンドフライ翼をばさばさと羽ばたかせてやれば、すぐに屋根より高く飛び上がった。
わあすごい。と思う一方、短いスカートの中身がこれでもかというほど地上の皆様に晒されてしまうことにも気がついた。
車が急に止まれないように、飛ぶ鳥はすぐに下りられないという。あわあわしながらスカートの裾を引っ張って身体をまるめてみるが……地上を歩く人々はこちらを見るどころか気づいてすらいなかった。
「そっか、みんなには見えないんだ……」
それなら気にすることもない。
(そうはいっても)気になる気持ちをひっこめて、目指すは九夜山の頂上だ。
「寝子島で高い場所っていったら、やっぱりあそこだよね」
真白は両腕を大きく広げ、山の上まで飛んでいった。
山の頂上よりさらに上。
寝子島全体を見渡せるような空を、真白はゆっくりと旋回飛行していた。
「ほんとに誰にも見えないんだ。じゃあ、もう少し派手に動いてもいいかな」
螺旋状にくるくる回ってみたり、木々の間ギリギリを突き抜けてみたり。
そうしてみると、自分が本当に何にもとらわれていないことを実感した。
道行くサラリーマンの脇を抜けても、洗濯物をほす主婦の前を泳いでも、誰も真白のことを気にかけたりはしない。
真白の起こした風に目を細めるくらいだ。
まるで自分が風の一部になったかのように、透明になったかのように。
山頂の木の上。
通り太陽を背に、島を見渡してみる。
「うん。いい景色……」
こうしていられる時間は、あとわずかだ。
真白はもういちどだけ飛んで、家に帰ることにした。
■漆黒のユキ、暁に舞うの巻
誰しもこんな夢を見たことがあるだろう。
自分の身体が大きく浮き上がり、家々が小さく見えるほど高く舞い上がる夢だ。
淡いオーラに包まれることもあればすいすいと空気を泳ぐこともあるだろうけれど、特に美しいのが……。
「ん、ううん……」
南條 夢姫
は奇妙な夢から目覚め、枕元のアラームに手を伸ばした。
ぴたりとやむアラーム。もごもごと動く掛け布団。
うつぶせ姿勢から身体を起こし、大きく背伸びをして……部屋にうつる自分の影に停止した。
長い髪、突き上げた両手。そして、背中から広がった翼的なもの。
そうそう見かけないシルエットに、頭がじわじわと現実を認識しはじめた。
「え」
振り返ると翼があった。
「えっ!?」
慌てて姿見の前にたつと、それはそれは美しい漆黒の翼が自らの背中から生えていた。
黒じゃない。
漆黒である。
別の言い方をするなら濡烏である。
そんな翼が、彼女の感情に応じてぶわりと広がった。
「えええええええっ!?」
成長期の子供は自分の体格を理解できずに家のあちこちにぶつけることがあるという。
よもやそれを翼というパーツによっておこすとは、さしもの夢姫も思わなかった。
重ねて言うがつやのある黒い翼が背中からはえ、たまにベッドサイドのあれこれをなぎ倒したり壁やクローゼットの扉にぶつかったりしていた。
「きゅ、急にこんなのくっついたって、どうやって動かせばいいのか……あ、あれ?」
目が後頭部にもついている感覚や腕がもう一本はえている感覚というのはどうにもピンとこないものだが、常日頃から非日常を空想してきた夢姫にとって、翼という拡張部位を動かすイメージは割となじみやすいものだった。
暫くあちこちにぶつけただけで、動かし方はなんとなく把握できた。
具体的にはどういうことかというと。
「私、浮いてる」
狭い部屋の中で翼を一定間隔で羽ばたかせることで、器用にホバリングすることができたのだ。
日本全国のあらゆる人々に『翼がはえたらなにをしますか?』と質問したとして、ひとまずの第一位は『飛んでみる』で間違いないとは思われる。
そして次点に入ってもおかしくないのが――。
「撮影会をするしかない!」
ひっつかんだのはコスプレ道具が一式詰まったキャリーバッグ。即席メイク台にもなる便利なコである。こいつを一旦胸に抱え、玄関なんてまどろっこしいとばかりに窓から飛び出す夢姫。
直線ルートで飛行して、やってきたのは島の教会である。
「一度やってみたかったんだよねー。教会に舞い降りた天使! ……いや、堕天使!」
急に専門的な話をして申し訳ないが、コスプレグッズとは総じてお高いものである。特に義翼というのは値の張るもので、ニセモノ羽根を大量にくっつけたプレートだけでも結構な値打ちがある。品質に拘ってリアルな羽根をびっしり敷き詰め、尚且つ骨格レベルで丁寧に作り上げた翼なんてものは……想像もできないお値段がするものだ。
「このチャンス、逃す手は無いよね!」
マナーの良いレイヤーであるところの夢姫は早朝すみませんと言いながらお菓子など差し入れつつ教会の方に撮影許可を貰い、ひとっとびに屋根の上へと立った。
「撮るよ、渾身の一枚!」
かくして、翼を得た夢姫のひとりコスプレ撮影会が始まった。
<< もどる
1
2
3
4
5
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
背中の翼を大きく広げて
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
青空綿飴
豚野郎
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
動物・自然
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年07月09日
参加申し込みの期限
2017年07月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年07月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!