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毒島 柘榴
は薬局での体験談を話していた。
「俺はよォ、薬局の店主やってんだが、ある婆さんが薬をもらいに来ててな。
その婆さん、いつも処方薬の量が明らかに多くてよ。
ある時思わず『婆さん、この薬の量をいつも飲んでんのか?』と聞いちまったんだよ。
そしたら婆さんは『大丈夫、いつも薬は半分しか飲んでないから』って言ったんだよ。
婆さんは自分の体の状態をよく理解して、自己判断に長けてた……。
俺達、医者や薬剤師よりも、よっぽどすげぇって話さ」
「まあ、私は薬の知識がないから任せきりだわ」
「勿論その方がいい。いつでもドーンと頼ってくれ! 俺達、そのために居るんだからな」
千代子の前で胸を張り、退席した柘榴は薫を呼ぶ。
「せっかくだ、嬢ちゃんもたまには付き合えよ」
「やっぱり昼から飲むアルコールはうめぇな! しかもフランスボルドー地方の一級品たァ、最高だぜ!」
機嫌よくワイングラスを傾ける柘榴が、ふと真顔に戻る。
「なあ最近 嬢ちゃんが、頻繁に星ヶ丘マダムに声かけてるなんて、良からぬ噂を聞くが。本当か?」
「耳が早いですね、おじ様」
「何だってこんな事を? 親父さんに心配かけちゃいけねえだろ」
詰め寄る柘榴に、薫は涼しい顔で応じる。
「これは父の言葉の受け売りですが、毒を以って毒を制する。薬と同じです」
「言ってる意味がわからねえが……?」
「おじ様は御存知ありませんか? 近頃この島で、常識では説明がつかない事件が起こっている事を。
私は個人的に、その原因の一つを探っているだけです。この食事会は……何となくですが」
「……どんな理由があろうと、親父さんを悲しませる事だけはやっちゃいけねぇ……嬢ちゃん」
「ありがとう、おじ様。肝に銘じます」
目立たないよう、ひっそりと食事をしていた
浅葱 あやめ
は、先程からトイレの個室に引き篭もっていた。
(……ううう緊張する……僕は役者僕は役者。もう僕は根暗の浅葱あやめじゃないんだっ!)
動悸のせいで呼吸もおかしい。しかしそろそろ戻らねば……あやめは気合と共に眼鏡を外した。
「よし! 行くぞ」
顔を上げた あやめは、まるで別人だった。
悪い目つきも、むしろ目力という武器になる。
猫背もまっすぐに伸ばし、しゃんしゃんと歩き、観衆に向かって恭しく一礼した。
「マダム、お招きありがとーございます! とある劇団の大根役者、芸名をノイジーパンジーと申します。
少々騒がしく致しますが、どうかご了承ください!」
「役者さん? ようこそおいで下さいました」
ウィ、マダム。あやめは揚々と眼鏡の話を始める。
「素敵な眼鏡は、綺麗な世界を映すのです。
色眼鏡って言葉があるくらいですから。ええ、サングラスって意味でなくてですよ。
あとほら、恋は盲目っぽい意味で『ラブ眼鏡』とかも言う人がいますよね! いないかな」
「そんな言葉があっても、おかしくはないわね」
千代子の言葉に、あやめは気を良くした。
「眼鏡よりコンタクトがいいと言う人もいるけれど、それはいい眼鏡に出会ってないだけ。
とある根暗少年は眼鏡をかけて盾を得て、新しい自分に出会った」
それは大切な出会いであったろう。
「じゃあどうも、お騒がせいたしました。ノイジーパンジーでした!」
拍手と共に、あやめは自分の“舞台”を降りる。
スーツの胸ポケットに入れた眼鏡を掛けると、彼の表情は一変する。
青ざめた顔からは冷たい汗が滴り落ち、からからに乾いた喉を潤そうとフルーツジュースに伸ばした手は、ぶるぶると震えて安定しない。
(ああああ出しゃばっちゃったすみませんすみませんすみません!)
ようやくグラスに口をつければ、歯に当たってガチガチと音を立てた。もう味とか知らない。
荒井 景貴
は従妹の
宮島 メグ
の手を取って、進み出た。
「僕は洋菓子店の店長をしていまして、ある日お客様から急に『白いプリンはないか』と聞かれたんです。
うちには白いプリンを置いてないので、首を傾げていたら『名前が分からないけど、食べたいんだ』と、落ち込まれてしまって……。
気になったので、お客様の記憶を辿りながら、白いプリンの事を調べた事がありました。
千代子さんは白いプリンが何か、お分かりになりますか?
ヒントは『白くて甘くてなめらかだった』『アーモンドのような香りがした』この2つでした」
千代子は思案し、やがて「杏仁豆腐かしら」と答えた。
「正解は『ブランマンジェ』です。正体がわかったら、なるほどと思ってしまいました。
古いフランス語で、白い食べ物という意味そのものですしね」
「そう言えば杏仁豆腐は洋菓子じゃないわね」
千代子は可笑しそうに笑った。
メグは頭をなでると何故かおかしをたべさせたくなる少年が
景貴の店に来た時の話
をした。
「あーんしたく、なっちゃうんです。みんなあーんってしました」
ほのぼのとする千代子の前を去れば、楽しい食事タイム。
「いちごなーい?」
黙っていれば苺しか食べない程、苺が好きなメグ。今日も苺に御執心。
大きな透明のボウルに氷水で冷やされた、3種の苺を仲良く2個ずつ摘まんで、お皿にご案内。
景貴もそれに応えて、彼女に苺のミルフィーユを差し出す。
大粒の苺と洋酒のきいたカスタード、軽い食感のパイ生地には、うっすらと粉砂糖の雪が降りかかる。
「ホラ、メグちゃん。さくさくで美味しいよ」
ミルフィーユは慣れないと、食べづらい。
メグのため、ミルフィーユを上手くカットして、彼女の口へ。
ぱくりと頬張ったメグが ふわりと笑えば、景貴も知らず頬が緩んだ。
と、苺のババロアを乗せた匙が、景貴に向けられた。
「はい、あーんして?」
「ちょ、あーんは恥ずかしいよ」
手をパタパタさせて、照れながらも人目を忍んで、ぱくり。
よくよく見れば、テラスからジニーと文貴がニヤニヤとこちらを見ていた。
「かげちゃん、ごはんおいしーね」
ころころと笑うメグのため、景貴はプロの腕を最大限に発揮して、デザートをワンプレートに盛り付ける。
ガラス容器に用意された苺ソースとチョコレートで皿を彩れば、メグの瞳が輝いた。
「おいしー……? 今度これつくってよー、かげちゃん」
「うん、おいでよ。僕の店に」
「やくそくだよ、かげちゃん」
従妹と従兄が、小指を絡めた。
「仲いいなー、うらやましいぜ」
睦まじい二人に、
六月一日宮 檸檬
も目を細める。彼の皿には、肉やレモンを使ったデザートがてんこ盛りだ。次々と口に運んで、レモネードで流し込む。
とても2回戦目とは思えない勢いだが、流石にお腹が張ってきた。
「檸檬さん、こんにちは」
にこやかに挨拶する景貴に、返そうとしたら声が掛かった。
「ちょっと行って来る! また後でな、店長」
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担当ゲームマスター
メシータ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
コメディ
オールジャンル
定員
20人
参加キャラクター数
17人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年08月14日
参加申し込みの期限
2013年08月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年08月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
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