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黒子と さとみが手を繋いで入場し、次いで現れたのは、にこやかな笑顔の青年。
声を掛けられ、彼は爽やかに挨拶する。
「こんにちは。楽しい食事会を開催していただきまして、有難うございます。
刻人・F・ミセリア
です」
「ご参加ありがとうございます。ミセリアさんは、外国のご出身ですか?」
「いえ、実は少し前に結婚しまして。婿入りしたので、この名前なんですよ」
手帳を取り出して初々しい妻とのツーショット写真を見せ、僕自身は日本人なんですがね、と彼は軽く肩を竦めた。
「それはおめでとうございます。日本へは、お里帰りでしょうか?」
「勉強のためアメリカから来ました。今は、木天蓼大学の社会学部で学んでいます」
流れるように自分の身上について説明する刻人に、薫は皆にしているのと同様の質問をした。
「千代子夫人にどのような話を頂けるか、伺えますか?」
ここまで一度も話をつかえさせることが無かった、刻人の唇が微妙な角度で止まる。
「どうなさいました? 簡単で結構ですよ」
「んー、いや、困りましたね……」
刻人は腕を持ち上げて、薬指に嵌めた指輪を示した。
「いやあ……僕の妻、イザベラに言われるんですよ。
どうも僕は年上の人に対する態度が良くないから、恥ずかしい真似はしないでって」
参ったなと横を向いて笑いながらも、悩まし気に刻人は訴える。
「あ、彼女は今国にいるんですけどね。
うーん、どうも彼女……大切な人はいつも傍にいる気がして、今も守ってるんですよ」
言い訳しながら、横目で薫の様子をチラと盗み見た刻人は、その“方便”がまるで功を奏していないと悟る。
自分を見つめる目に、疑惑の色が浮かんでいたから。
「……ミセリアさん、食事会の趣旨を、理解しておられなかったようですね。
残念ですが、千代子夫人にお話をご提供頂けないのであれば、お引取りください」
静かな、けれど決定的な言葉に、刻人は引き延ばせば逆に不審を煽るだけかと、観念した。
彼の目的は、そもそも食事会でも、マダムとの接触でもないのだから。
「うーん……そうですね、わかりました。今回はお暇しますよ」
手間を取らせた事を一礼して侘び、刻人はすれ違い様、薫に耳打ちする。
「あ、失礼ですが、香水はラベンダーがお好きなんですか?」
薫が僅かに目を見張り、刻人は相変わらず笑みを浮かべたまま話を続ける。
「拝島さん。貴女はよく年配の女性に、声を掛けているんだそうですね?
ふふ、何を思って、あの夫人に優しくしているんでしょうね」
かつりかつりと足音を響かせ、刻人は去り際に黙ったままの薫に言葉を投げる。
「それでは、良い食事会を」
「よォ、嬢ちゃん! シケたツラしてどうした?」
豪快さを絵に描いた様な男は、
薬局『アネモネ』
の店主
毒島 柘榴
である。
仕事柄、医療関係者に顔見知りが多い彼は、医師である薫の父とも親しい間柄だった。
「毒島おじ様、いらっしゃい。父がお世話になってます」
頭を下げる薫に、柘榴は目を細める。
「親父さんは元気か?」
「はい、また飲みに誘ってあげてください。
しばらく顔を見ないと、アイツ奥さんにやられたんじゃないかって心配しますから」
柘榴の生傷を指して、薫はおどける。
「ハハッ! こりゃまいったな。ああ、近々寄らせてもらうよ……って、おい、大丈夫か?」
たくましい柘榴の腕が咄嗟に伸び、よろめいた痩身の青年――
ジニー・劉
を支えた。
ジニーはくっきりクマの浮いた目で柘榴を見上げるが、どうも焦点が定まっていない。
「わりぃ……もう2,3日、まともな飯にありついてねえから……」
「おいおい」
息も絶え絶えなジニーだが、その表情は一変する。
「てめえ、劉じゃねーか! こんなとこで何してやがんだ?」
「げっ! 組長」
銀縁メガネに黒スーツ、オールバックの男は若くして
神無組
の四代目を襲名した、
神無月 文貴
である。
がばりと起き上がって、逃げようとするジニーの襟首を捕まえ、強引に引き戻す。
「俺とてめえの仲じゃねーか、逃げるこたねえだろ!」
「な、何で組長がこんなとこいんだよ!?」
ヘビに睨まれた蛙のように、脂汗を流すジニーを、文貴は さも楽しそうに見下ろす。
「何でって、食事会だが。ひょっとして劉もか?」
「……うぐ、最悪」
「何か言ったか?」
「いや、何も……星ヶ丘セレブは嫌いなんじゃなかったっけ」
突っ込みに、文貴はパッと掴んでいた手を離し、ジニーはしたたかに床にお尻をぶつけた。
「イイ女の頼みとなりゃ、話は別よ」
「ちっ、ナンパ野郎が……」
「あぁ~? 聞こえねえな、劉。もっとデカイ声で言えよ!」
「何も言ってねーよ! 早く入ろうぜ」
薫と軽いやり取りの後、三人もレストランへ進む。
「楽しい話……楽しい話……演じるんだ……」
ぶつぶつと口の中で繰り返しながら、俯き加減に現れたのは、眼鏡屋の店主・
浅葱 あやめ
。
職業柄、前傾姿勢を取る事が多いせいなのか、それとも性格か。背中を丸めて何度も指を組みかえる彼は、顔色も蒼白で陰気そうだ。
アンティークな黒いドレスを纏った
黒依 アリーセ
と、清楚な白いワンピースに猫のペンダントをつけた
普堂 しおり
は、そんなあやめに一瞬立ち止まったが、顔を見合わせると薫の下へ。
「こんにちは、本日はお招きありがとうございます」
スカートの端を摘まんで、アリーセが軽く膝を曲げる。
慌てて真似をした しおりだが、ぎこちない動きに赤面した。
薫はそんな しおりと目が合うと、微笑んだ。
「よくおいでくださいました、皆さんも楽しんで行って下さいね」
「はい!」
やって来るうちに打ち解けたのか少女達はおしゃべりをしながら、あやめは何度も不自然な深呼吸をしながらレストランへ消えた。
「……落ち着け……落ち着け……」
「大丈夫かな、あの人」
「さあ……」
「かげちゃん、スーツかわいいよ~」
淡いピンクのワンピースに、少し背伸びのハイヒールを履いた
宮島 メグ
を伴ってやって来たのは、アライグマの看板が目印の
洋菓子店『Raton』
の
荒井 景貴
だ。
「メグちゃんも、ワンピースとハイヒール似合ってるよ」
心からの賛辞に ほわりと笑顔で答えるメグは、景貴の従妹。
「みてみてかげちゃん。ワンピース、フワッとするー」
メグがくるくるとステップを踏めば、スカートは花が咲いたように、ふわりと膨らんで……。
「……あっ」
慣れないハイヒールの彼女が躓くのを、身を挺して庇うのは景貴の役目。
「ふう、驚いた。メグちゃん、怪我はない?」
「うん」
かわいい従妹の手を取って、景貴も受付を済ませてレストランへ。
こうして全員が揃い、食事会が始まる。
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
コメディ
オールジャンル
定員
20人
参加キャラクター数
17人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年08月14日
参加申し込みの期限
2013年08月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年08月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
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