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●食事会前日 ~拝島医院~
シーサイドタウンの少し外れに、拝島医院は建っていた。
再開発された区域から、外れたのだろうか。古めかしい雰囲気の小さな医院の庭には、一面にラベンダーの花が揺れ甘い香りを放っている。
「常識の範囲内であれば、何でも大丈夫ですよ。千代子夫人も堅苦しいのは、好まれないようだから」
電話対応する声は、男性としては高く、女性としては低い。
受付にナース服の人物を認め、
八神 修
と偶然一緒になった、
普堂 しおり
は軽く会釈をした。
「初診ですか?」
「いえ、ご挨拶に伺いました。
明日の食事会に出席する、八神修です。拝島薫さんはいらっしゃいますか?」
「ああ、ちょっと待って」
受付の人物が待合室に出てきた。
修とさして変わらぬ長身の女性だ、歳は20代半ばだろうか。
胸の膨らみが無ければ、美貌の青年と間違えてしまいそうだ。
「私が拝島です、この度はご応募ありがとうございます」
「そうだったんですね! 私は普堂しおりです。お招きありがとうございます」
互いに頭を下げる。
「医療事務をされてるんですか?」
「ええ。うちは事務がいないので、看護と両方やってます」
空いてるから丁度いいの、との言葉通り、待合室は老人が数人居るだけ。
「もう診察は終わっているのだけれど。ああしてお喋りするのが楽しくて、通院しているみたい。
祖父の代から通ってるそうで、体調が悪いと顔を出さないから逆に心配」
茶目っ気を含んだ口調に、修も成程と苦笑する。
「総合病院が出来てからは、ずっとこの調子なんだとか。
忙しいのは往診のある日や、学校や施設に集団検診しに行く時くらい」
「素敵な医院なのに……」
しおりが庭に視線を向ける。
「イングリッシュラベンダーですよね?
ここに入って来た時、ふわっといい香りで、思わず深呼吸しちゃった♪」
「ありがとう、花は好き? ここのラベンダーは父が育ててるの。
梅雨前に花を摘み取らないといけなかったのだけど……今年は私が手一杯で」
「せっかく綺麗に咲いているのに、摘んじゃうの?」
驚く しおりに、薫は浅く微笑む。
「摘むというか、収穫かな? 多湿を嫌うラベンダーは、このままでは株が弱くなってしまうから。
梅雨の前に花を収穫してしまうの、色々使い道があるよ」
説明を受け、しおりも素直に納得する。
花が無くなってしまうのは残念だけれど、収穫した花の使い道を考えると、女の子らしい夢が膨らむ。
お茶やポプリにしてもいいし、化粧水やフレグランスにするのも……。
「不躾な質問で恐縮ですが。拝島さんは今年は手一杯とおっしゃいましたが、何故ですか?」
先程会話の中で薫が言い澱んだ“間”を見逃さず、修が質問し、しおりは現実に引き戻される。
見上げれば、薫は探るような視線を、修に向けている。
普通なら気まずいはずの、その空気。
しかし心なしか、やり取りを楽しむような表情で、薫が腕を組むのに しおりは注目した。
答えようとしない薫に、修は再び口を開く。
「プライベートな事情だったら、すみません。
ですが俺も、春に不思議な力がついたので、ひょっとしたらと思って……」
仲間意識を刺激する意図で踏み込んで、今度こそ反応を待つ。薫は一つ頷いた。
「そうだね、正解。私からも質問いいかな?」
はい、と背筋を正せば、薫はまた浅く微笑む。
「君達が来た本当の理由は、千代子夫人に関する事じゃない?」
「……お話をする前に、どんな方なのか知っておいた方がいいと思いまして」
千代子の名には苗字が記されておらず、しおりも修も それが引っかかっていた。
「もっともな話だね、でもそれはわざと情報を絞らせてもらったの。
夫人に皆さんと親しく話したい、という希望があったから。
私の方でもメンバーが不特定多数になるから……万が一の事も考えました」
近頃の寝子島には、物騒な噂もある。
ステッラ・デッラ・コリーナが会場に選ばれたのも、人目や監視カメラが多数存在するからだ。
だがマダムが最近越してきたばかりの、ただの裕福な夫人であれば、そこまで警戒する必要もないのでは?
小さな疑念を、薫は受け止めた。
「でも……そんな風に気になってしまっては、楽しい話がしにくくなるよね?
いいでしょう。本当の事を、あなたたちの耳にだけ、こっそり入れます。
――夫人の苗字は、三下(みつした)です」
話を終え、二人は医院を後にした。
ラベンダーの花を、しおりは手折って掌に集める。
摘んで構わないと、許可をもらったのだ。
「かわいそうな気もするけど、また来年綺麗に咲くなら……どうしたの?」
顔色の優れない修に気付き、しおりが手を止める。修の肩が僅かに震えた。
「いや……何でもない、俺も手伝おう」
屈みこみ、誤魔化すように無心に花に手を伸ばす。
しおりは黙って見つめていたが、やがて薄紫の絨毯に想いを馳せた。
(ラベンダーの花言葉って、確か……)
修は、聞いた名前に動揺していた。
(三下って議員が、確か親子でいたよな。父親の方は、元医師だと聞いた事がある)
深い息を落とす。
千代子夫人の気持ちが、分かる気がするから。
何故なら修の父も政治家。
けれどそれが明らかになれば、友人達との間に壁を作ってしまう気がして……隠していた。
「普堂」
ハンカチに包んだ花をポシェットに仕舞い、少女が不思議そうに立ち止まる。
修は出来るだけの笑顔を見せた。
「明日は楽しい食事会にしよう」
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担当ゲームマスター
メシータ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
コメディ
オールジャンル
定員
20人
参加キャラクター数
17人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年08月14日
参加申し込みの期限
2013年08月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年08月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
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