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何でも屋『いぬもり』の日常
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茶虎猫のにゃーくんの尻尾が、ゆらり、
桜庭 円
の肩の上で揺れる。
「うーいーちゃん、あっそびーましょ!」
「遊びましょって、あんた……」
にゃんこ同伴でやってきた円の第一声に、
犬杜 初
が頭を押さえる。
その様子を見て、円はころころと笑った。
「いやあ、面白いことやってるなーって思って。あ、一閃さんもこんにちはー」
元気の良い挨拶を受け、軽く頭を下げる
犬杜 一閃
。
「ちょっと、あんたねぇ……」
「あっ、仕事も頼みに来たよ」
言って、円はスーパーの袋を掲げてみせた。
「カレーの材料多めに買ってきたから、夕飯あとで作ってー! 皆で食べよ!」
「む、そういうことなら、まあ……?」
「というわけで、上がってもいいです?」
一閃が頷くのを確かめて、円はそのまま事務所兼住居らしき座敷へと。
その後ろで、初が、深い深い息を吐いた。
「もう、ういはこのお店を盛り立てるのに忙しいのに!」
初の言葉を耳に留めて、座敷の上から、円はくるりと振り返る。
「――なるほど、店を盛り立てるかぁ」
呟いて、円は、お客用の茶を入れているらしい一閃の方をちらと見た。
(何だか……一閃さんは、そんなに乗り気じゃないみたい?)
眼差しで勧められるままに年代物の座卓の前に腰を下ろして、
「従業員は、初ちゃんと一閃さんの二人?」
と、円は一閃へと問いを投げる。こくり、返る頷き。
「やっぱり、この商売はリピーターとかは多い感じなんです? こういう商売って、信用商売なのかなって」
「……ああ。父の代からのお得意様に、暮らしを支えてもらっている」
「成る程ー。じゃあ、帳簿っていうか、仕事を受けたリストとかあります?」
「それは……あるにはあるが……」
応じた一閃は、不思議そうな顔だ。
人差し指を立てて、円は、話の最中に思いついたことを説明した。
「ノートか、表計算ソフトに纏めてみると、何か見えてくる気がするなーって」
「え、何それ、なんかすごい! お兄ちゃん、そういうのやってる?」
何だかんだで座敷に上がってきた初が、従兄へと声を投げる。
一閃の首が横に振られるのを見て、円はぽんっ! と手を叩いた。
「じゃあ、やってみよ! 安定して取れてる太い仕事とかあるなら、逃がせない仕事になるだろうし」
「有り難いが、お客様の情報を見せるわけには……」
「ああー、そっかぁー」
既にやる気満々になっていた円が肩を下げるのに、初が声を掛ける。
「後で、ちゃんとお兄ちゃんにやらせとくから。まあその……一応、ありがと」
呟くような感謝の言葉に、円は瞳をぱちぱちと瞬かせた後で笑顔の花を咲かせた。
「そうだ、手が足りなかったら手伝うよ。常連さんの買い物とかは、確実にこなしたほうがいいと思うし」
「買い物、多分今日の分は終わってるから……ね、お兄ちゃん」
「電話番とかは携帯があればいいのかな……と思ったけど、じゃあそれも今は大丈夫か」
「うん、平気。そういうの、今はお兄ちゃんのケータイで一括してるし」
円の問いに、無口な一閃に代わって初がてきぱきと答えていく。
座敷をごろごろとしていたにゃーくんが寄ってきたのを優しく撫でてやりながら、
「なんていうか、案外難しいよね、事業拡大って」
と、円はひとりごちたのだった。膝の上、にゃーくんが首を傾げる。
「……ねえ、そろそろお腹空かない? カレー食べよう! ね!」
具沢山の熱々カレーが完成したら、3人で座卓を囲んで夕飯の時間だ。
ほくほくのジャガイモをもぐもぐごくんとした後で、円が口を開く。
「そういえば、ちょっと聞いてみたい事があったんだよね」
「聞きたいこと?」
「うん、そう。ここって、店構えからして一閃さんが始めた感じじゃないよね」
「……ああ」
「やっぱり。じゃあさ、この仕事を受け継いだ時の気持ちとか、心構えとかエピソードとか……」
そんなのを聞いてみたいなって、と水を向けられて、一閃は少し驚いたような顔をした。
(お父さんの話が主になるのかな?)
と円が踏んでいた通り、訥々と紡がれたのは、彼の父親に関わる話。
「父は、この仕事を誇りにしていた。この店を受け継いでほしいというのが口癖の人だった」
「へえ……」
「俺もこの店が好きだったから、跡を継ぐのに迷いはなかった。父がやってきたように、店を続けていきたい」
一閃の話に耳を傾けながら、円は初の反応も窺っていた。
(初ちゃんと一閃さんの仕事に関する意識は、ちょっと離れてるみたいだから)
そこを共有することができれば、違ってくることがあるかもしれないと思ったのだ。
(2人のすれ違いが、薄れたらいいんだけど)
そんな想いを込めて、「話してくれてありがとう」と、円は明るく音を紡ぐ。
「一閃さんの昔っからのペースも解るし、初ちゃんの一閃さんを心配する気持ちも解る」
そして、神妙な面持ちで俯く初へと、円は優しい声音で言った。
「実際仕事する一閃さんの気持ちを優先しなきゃ、ってのはあると思うけど、ね?」
初が小さく頷き、一閃が眩しそうに目を細める。
2人の反応に、密かに口元を緩める円。
「もぐもぐ……うん、このカレー美味しいね!」
にゃーくんが、強請るように円の足をてしてしとした。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
巴めろ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年01月29日
参加申し込みの期限
2017年02月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年02月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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