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何でも屋『いぬもり』の日常
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そのチラシを目にした時、
呉井 陽太
は
犬杜 一閃
と
犬杜 初
のことを思い出した。
(『いぬもり』って……一閃さんと初ちゃんの苗字だよね)
ちょっと寄ってみようかな……と、陽太は何でも屋『いぬもり』へと足を向ける。
がらがらと鳴る古い戸の向こう、陽太に気づいた一閃は虚を突かれたような顔をした。
「どうも。背中の方は大丈夫ですか?」
「ああ。その……先日は、迷惑を掛けた」
申し訳なさそうに眉を下げる一閃。
そんな彼とは、普通に言葉を交わすことができる陽太なのだが、
「お兄ちゃーん、お客さん?」
と、奥の座敷から顔を出した初の顔を見れば、声が詰まった。
初の方も、来客が陽太だと気づくや、痛いような顔で黙り込んでしまう。
(うーん……様子を見に寄ってみたけど、初ちゃんとは話しにくいな……)
その理由こそ確かにわかっているものの、どうすべきかはわからない。
そこまで考えて、ふと、陽太は気づいた。
(あ、オレ……今すごく悩んでるね)
そしてここは、他ならぬ『何でも屋』なのである。
少し考えた末、相談があるのだと、陽太は2人に切り出した。
「んーっと、率直に言うけど、オレは今でも初ちゃんが翼獣にした事をよく思ってなくて」
どう向き合えばいいか悩んでいる旨を伝えれば、無言のまま仄か眼差しを伏せる一閃。
座敷から下りてきた初も、ただ黙って陽太の顔を見つめている。
「まだ怒ってるのかというと、やった事に関しては許さんって気持ちなんだけど……」
けれど最終的に、初もどうすればいいか真剣に考えて今の生活を送ってるのだと、陽太は感じていた。
「だから、こうして頑張ってる初ちゃんをきつく責めるのはどうかと思うし。何だろうな……」
すごく複雑な気持ちでいるのだと一旦言葉を切れば、口を開いたのは初本人の方だった。
「許さなくっていいし……許せないなら、怒って、責めて、それでいいんじゃない?」
意外な言葉に、陽太は改めて初の顔を見る。
明るい表情でこそないが、投げやりな調子ではないのが窺えた。
「あんた達見てて、あの獣が、わけのわからない化け物じゃないんだってわかっちゃったし。怒るの当然」
初の言葉に、陽太はほう、と複雑な色の混ざった息を吐く。
「……犬杜家の人って、一途な人が多そうだよねぃ」
「って、何よ、突然」
「いや、真っ先にお店の名前から感じたというか何というか……そーいう血筋だからこそ」
――初ちゃんも一閃さんも、『何でも』とか『どんな事でも』っていうのを貫くのかなぁ。
そんなふうに思ったのだと、陽太は音を紡ぐ。
「ソレってすごいなと思うし、オレもそーいうの嫌いじゃないけど」
「……けど?」
「だからこそクローネが目をつけたように思えて、更に複雑なんだ……」
陽太の口を突いた鴉の神の名に、静かに話を聞いていた一閃が身を強張らせた。
初の方は、ただ真っ直ぐに陽太のことを見据えている。
「初ちゃん、ごめんね。恩人の事をこんな言い方して……」
けれど、陽太は胸に生まれた言葉達を飲み込むことはしない。
「だけどクローネはさ……救いの手を差し伸べるけど、その後、いい加減な扱いをしたりするのが多いからさ」
どうもきつくなっちゃうんだわ……、と、陽太は首の後ろを掻いた。
想いを手渡し切った陽太へと、ぽつり、初が言う。
「ういも……自分がクローネ様に本当に大切にされてるわけじゃないんじゃ、って、ちょっとだけ思ってる」
「……なのに、まだ続けるのん?」
陽太の問いに、初はこくりと頷いた。
「理由はどうあれ、ういはクローネ様に救われたから。言ってくれたでしょ、うちの人間は一途だって」
「……俺は」
考え考えといったふうで、一閃が、躊躇いがちに喉を震わせる。
「初が本当に辛い時に、助けてやれなかった。だから、今はやめろと言えない」
すまない、と、一閃は辛そうな顔で言葉を結んだ。
従兄の言葉を耳に、初が、ぎこちなく笑顔を作る。
「とにかく、ういが選んだ道だから、あんたはそんな顔しなくていいって話!」
ういが言うことじゃないけどね、と、初は苦く笑った。
「答えになってないかもしれないけど、そこは何とか勘弁してよね」
「……うん。じゃあ、今日はこれで」
薄く笑みを返して。陽太は、荷物から財布を取り出した。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
巴めろ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年01月29日
参加申し込みの期限
2017年02月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年02月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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