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何でも屋『いぬもり』の日常
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旧市街に位置する古本屋へと、その少女は風のように現れた。
少なくとも、風のような少女だと、
城山 水樹
は思ったのである。
店から出てきて駆け去った少女とは、そのまま入れ違いになった。
「ただいま~」
少女が去った後の古本屋――自身の実家へと、水樹はいつものように足を踏み入れる。
けれど、鼻孔をくすぐる本の匂いは、何だか水樹を懐かしいような気持ちにさせた。
(モデルの仕事、忙しかったものね)
大学が休みでも、モデルの仕事が休みとは限らない。
(泊りがけで数日間、都内のスタジオで撮影の仕事……流石にちょっと疲れちゃった)
そういう事情もあって、少女が残していったチラシを目に留めた時も、
「ふーん」
なんて、適当に目を通しただけで終わった。
……ただこれは、あくまで『その時は』の話である。
それから数日後。通話の相手に殆ど一方的に電話を切られて、
「ええっ、嘘でしょ!?」
と、水樹は思わず声を上げた。
電話の相手は、翌日の仕事の為にと店で雇ったアルバイトだったのだが、
「……これで全員、『元』アルバイトってわけよね……」
という具合で、先の電話を以って、数名のアルバイトは全員都合がつかなくなったということになる。
「よりによって、作業前日に全員ばっくれるだなんて……」
あまりのことに、頭に血が上って、目が眩みそうだ。
けれど、ここで打ちひしがれている暇はない。
(なんてったって、仕事は明日に迫ってるんだから……!)
星ヶ丘に住む愛書家の資産家が亡くなったのは、つい先日のこと。
資産家の遺族は、1万冊以上の本を大学や図書館等へ寄贈する他、複数の古書店に売却もすることに決めた。
そして、水樹の実家も、結構な数の本を引き取ることになったのである。
故に、一家全員で作業に当たることに加え、アルバイトも数名雇うことにして……結果、今に至る。
「――ああもう! 何とかしてみせようじゃない!」
ぐっと拳を握り、早速アドレスを手繰る水樹。
方々に声を掛けた末に、水樹は何とか、代わりのメンバーを確保することに成功した。
しかし、それでもあとひとりは応援が欲しい……という状況ではある。
(でも、そんな都合よく応援を確保できるかしら……)
既に、思いつく限りの手を尽くした後だ。と、その時。
「あ……」
水樹はふと、あの風のような少女のことを思い出した。
(あのチラシ……まだ捨ててなかったわよね?)
かくして探し出したチラシを手に、水樹は何でも屋『いぬもり』の戸を潜る。
違いなく、藁にも縋るような思いで。
「いらっしゃいませー!」
そんな水樹を出迎えたのは、店番をしていたらしい例の少女――
犬杜 初
だった。
前置き抜きで、水樹はチラシを初の目の前へと翳す。
「このチラシ配ってたの、あなたよね?」
「え? そうだけど……」
「本の運搬を手伝ってほしいの。明日。星ヶ丘から旧市街の倉庫まで」
初は少しだけ考えた後で、きらりと瞳を輝かせた。
「まっかせといて! そのお仕事、何でも屋『いぬもり』が引き受けるわ!」
翌日、水樹は作業しやすい服装で現場に臨んでいた。
仕事に合わせた装いでこそあるものの、モデルとして、腕や手、脚等が傷付かないような着衣を選んでいる。
初もまた、前日説明した通りに作業に適した衣服を身に纏って現れたが、
「すごい数の本……目が回りそう」
と、早くもややグロッキーな様子だ。水樹は、てきぱきとして初に声を投げた。
「目を回してる時間はないわよ。今から作業の手順を教えるから、よろしくね」
「わ、わかってる……じゃない、わかりました!」
「先ず、本は丁寧に扱って……」
指導を終えれば、早速作業開始だ。
(どうにか人数は揃ったけど……さて、どうなることやら)
懸念は抱えながらも、手際良く仕事をこなしていく水樹。
拙さこそあるものの、水樹の教えを守って、初も懸命に作業に当たる。
そして――水樹達は、何とか大仕事を無事に終えることができた。
実家たる古本屋から少し離れたところにある倉庫前にて、水樹はへばっている初に声を掛ける。
「今日はお疲れさま」
「ほ、本当に疲れた……」
その様子に、水樹はころころと笑った。
何はともあれ今日という日を乗り越えられたという事実を、胸に噛み締めながら。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
巴めろ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年01月29日
参加申し込みの期限
2017年02月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年02月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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