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FEAR THE FORCE:変異-METAMORPHOSE
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警戒しながら校内を進んだ。
なぜならいたるところに、ただの虫というには禍々しすぎる存在、『蟲』とでも呼ぶべきものが姿を見せていたからである。カメムシや蛍のようなもの、カマキリやトンボのようなものもいる。普通の昆虫より黒っぽく、普通の昆虫より、ずっと大きい。蟲が存在する周辺には、マッチを擦ったときのような匂いがたちこめていた。
「やっぱり……道を通せんぼしてるっぽいね」
桜庭円はうなずいて、同行者の小山内海、詠寛美に告げた。
「あれがいるってことはやっぱり、何かを守っているってことだと思う」
円が海と寛美に提案したのは、屋上に行ってみることだった。寛美が目撃したという「翔ぶ龍(?)」のこともある。首謀者(?)がいるとしたら、外に接している場所ではないかというのだ。
だが一直線というわけにはいかなかった。途上、蟲が密生している部分はいくつもあり、そこに正面から突入するのを避けていったためである。寛美は闘いを厭わないものの、海と円のことを考えて迂回を主張していた。
「さてこっからどう進むか……」
階段の途上、蟲がうごめいている部分に目を凝らし、寛美は呟いていた。
その肩を、海がとんとんと叩く。
「どうした?」
返事のかわりに、さっと海はスケッチブックを付きだした。
『もし私のことを気づかってくれているのなら、その必要はないよ?』
「それはどういう……」
ぺらっとスケッチブックがめくられる。
『私には、秘密の力があるから』
「秘密の力……?」
説明するよ、と円は言おうとしたのだが、それより先に海は、自分から階段を昇っていった。
蟲が、急に目覚めたかのように海に向かい飛んできた。ふわりとした飛翔ではない。迷わぬ直線、野球のピッチングマシーンのような勢いだ。
「危ねぇ!」
寛美が飛び出そうとしたときには、海は空中に導線を引き終えている。
それが発動条件だった。
ほぼ同時に海は、小石を投じていたのだった。あらかじめ途上で、拾い集めておいたものに違いない。
この小石が空中に導線に乗って隕石のごとく、轟音を上げて蟲に飛んでいったのである。ありえないくらい極端に屈折し、彼女の前髪をふわりと揺らすほどの風圧とともに。
小石は蟲は激突した。そうして蟲の固い外骨格を貫き、壁に当たって砕けたのである。
――何が起こった!?
寛美は説明を求めるべく円を振り返ったのだが、そのときすでに、彼女は両手に鞄を握って飛び出していた。
「行けるよ! 寛美ちゃん、突破しよう!」
ボクシングを思わせるフットワークで、率先して前に出て、円は新手の蟲を弾き飛ばす。
「お……」
寛美は戸惑うことよりも、行動することを選んだようだ。
「おう!」
そう返事すると、袖をまくって大きく跳んだ。
◆◆◆
二度目の鐘でまた、八神修はタンジェリンの香りを嗅いだ。
「修くん、どうしたの? ぼーっとして」
七夜あおいが彼の顔を見上げている。
距離が近い。息がかかるくらいの距離。あるいは、胸の鼓動が聞こえそうなほどの、距離。
あおいが修の手を取った。
「手、冷たいね。緊張してる……?」
けれど修はそっと手を振り払い、首を振った。
「いや、緊張してはいないと思う」
「そうなの?」
「ああ、確信したってだけのことだよ」
仮に幻が相手であっても、あおいには優しい口調で接したかった。だから修は、意識的に唇に笑みを浮かべた。
「あの鐘がトリガーだって、確信した。つまり鍵は音だ。だから俺も、音で対抗する」
「対抗って、どういう意味?」
「こういう
意味さ」
修が言いかけたところで携帯のアラームが鋭い音を立てた。
このとき彼は再び、単身でいる自分を理解した。あおいがそばにいない自分を。
「……精神に干渉されるのは好きじゃないんだ」
この学校で、鐘の鳴るシステムはどこにあっただろう。
カソリック系の学校ではないため、鐘撞き台、鐘楼のたぐいはなかったはずだ。とするとやはり放送室か。
放送室に仕掛けがあると仮定したとしても――。
修は考えるのである。自分が首謀者であったとしたら、いつまでも放送室に居座っているだろうか。
移動するのではないだろうか。もっとずっと高みから、鐘がもたらす異変を観察できる場所に――。
きっとそこまで平坦な道のりではあるまい。修は振り返って、教室隅の掃除用具入れに近づいた。力一杯開けて武器になりそうなものを探す。
以前、ののこがさらわれたときのような状況にはすまい。きっとこの現象の背後にいる存在にたどりついてみせる。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
前回シナリオ
FEAR THE FORCE:前哨
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
冒険
SF・ファンタジー
神話・伝説
定員
21人
参加キャラクター数
21人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年01月22日
参加申し込みの期限
2017年01月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年01月29日 11時00分
参加キャラクター一覧
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