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佐藤 瀬莉
と懐中時計
むかしむかし……がほんの二年前だった場合、なんというのでしょう。
ちょっとだけむかし?
ともかくその頃、瀬莉ちゃんという女の子がおりました。
その日は寝子島のシーサイドタウンでフリーマーケットをやっておりました。
当時の瀬莉ちゃんといえば小学三年生。ちょっぴり大人でいっぱい子供の、世界のすべてがキラキラしている年ごとでしたから、色んなものが沢山沢山並べられたフリーマーケットは新しいお花畑のようなものでした。
お花畑に行けばお花が欲しくなるもので、瀬莉ちゃんも例に違わず並んだ商品の一つを手に取りました。
『おいくらですか?』
聞いてはみましたが、それはもう綺麗な懐中時計ですから、普通に買えば決して手の届かないものだったことでしょう。
けれど今時の小学生の女の子が懐中時計に興味を持つなんてそうあることではありませんね? おじさんもそれで気をよくしたのでしょうか、『百円でいいよ』と品を譲ってくれました。
いえ、そうはいっても小学三年生の百円は大金ですから、ちょっぴり無理を言って買って貰ったのでした。
さて、それから二年たった今のこと。
瀬莉はあの日の時計をどうしたのでしょうか? 気前を良くしたといっても百円で売られた時計ですから、きっと針も止まってきっぱり動かなくなったころだと思うところですが……。
いいえ、時計はまだ動いていました。
裏蓋に刻まれた『Sophia』という文字をそのままとって、Sophiaと名前をつけて呼んで大事にしておりました。
それもそのはず。瀬莉は自分でこの時計を分解して、本を読んだり人に聞いたりしてこの懐中時計を修理して動くようにしていたのです。小学生が懐中時計を修理して大事に持つだなんて、軽く一世紀ほど前に失われた素敵な魔法ではありませんか。
もちろん瀬莉にとっても時代にかかわらずそれは素敵な魔法でした。
今の彼女を形作る最初の魔法が懐中時計との出会いだったとすれば、第二の魔法がこの時計を再び動かした瞬間だったのですね。
そんな懐中時計がある日突然『ここよ』と囁きました。
「誰? 誰か居るの?」
『ここよ、ここ。時計の引き出しを開けてごらんなさいな』
時計の引き出しというのは、瀬莉が時計やその道具をしまっておくための引き出しのことでした。こんな呼び方は瀬莉しかしませんから、びっくりして引き出しを開けました。
するとそこには、『やっと見つけてくれたわね』と囁くSophiaがいるではありませんか。
Sophiaの声はとても落ち着いていて、どこか知的で大人びた女性のものでした。
カフェの窓辺で英字新聞を広げて、ブラックのコーヒーを飲むような、それはなんとも魅力的な声でした。
「本当にSophiaなの? えっと……」
瀬莉もまだフシギに慣れきっていないのか、それとも11歳という若さがまごつかせるのか、Sophiaにどう触れてよいものかと手をさまよわせておりました。
どうして懐中時計が喋るのか。
どうしてそれがSophiaなのか。
何を語りたかったのか。
そんな質問が頭の中を回りますが、どれも言葉にならずにえっとえっとを繰り返しました。
Sophiaは穏やかに笑って、『私を手にとってごらんなさい』と言いました。
言われたとおりに手に取ると、とてもひんやりとして、けれど不思議と暖かい気がしました。
瀬莉は暫く黙って、懐中時計を眺めました。
かちかちと音を鳴らしながら針が進むそのさまを、まるで呼吸に胸が上下するさまのように見つめていたのです。
もっとしっかり例えるなら、綺麗なドレスを着た女性の美しい胸元をじっくりと眺めている気分でもありました。
そんな気分でしたから、お喋りがはかどったとは思えませんね?
懐中時計が喋るフシギと大人の女性を前にしたような緊張が混ざり合って、瀬莉はずっとどきまぎしていたのですから。
けれどお喋りの時間が終わろうという頃、Sophiaはこう囁きました。
『あなた。私が止まったら、また直してくれるかしら』
お喋りの仕方に迷っていた瀬莉も、こればかりはしっかりと胸を張って応えられます。
なにせ、いつもそればかりをしていたのですから。
どう答えたのかは、それこそ言わずとも分かりますね。
Sophiaはそれを聞いて。
『そう。それは素敵ね』
甘く甘く囁いて、お喋りをやめました。
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担当ゲームマスター
青空綿飴
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年01月17日
参加申し込みの期限
2017年01月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年01月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
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