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鴨川の 雪にはじけて シャチしぶき
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■ぱふぉーまんす
鴨川シーランドは総合レジャー施設であり博物館であり、同時に研究機関でもある。
例えばイルカの人工授精出産に成功して世界的に認められたり、シャチやセイウチといった大型海洋ほ乳類の出産を成功させ、当時はかなり注目を集めたものだった。
当然飼育員もその生物のエキスパートにしてスペシャリストで、特にシャチを見ることが出来るのは日本国内でも名古屋と千葉の二箇所のみで、研究機関を併せ持つ千葉こそが世界的にも優秀な施設ということになるのだが……そんなこんなはさておいて。
「白黒カラーはずるいよねー、かわいさしかない」
みつびは観客席からうっとりとシャチの泳ぐ姿を眺めていた。
細かい話をすると、割と前からショーという呼び方になんか動物をオモチャにしてる感があるってーんでパフォーマンスという言葉に変えているが、そのクオリティは圧巻の一言である。
ただシャチが飛ぶよってだけなら想像もつくものだが、巨大な動物が美しい光沢で陽光を照り返しながら驚くほどの高さまで飛び上がり、芸術的な流線を描いて巨大な水しぶきをあげるさまは一見の価値があった。
「素晴らしすぎるのです。シャチさんのおっきなぬいぐるみ、絶対買わなくちゃ」
(雪の降るような季節なので)水しぶきのかからない場所から眺めていた美咲紀は、そんな風に思った。
「そういえば、アメリカはもっと大きなシャチショーがあったような……」
ふと思い返してスマホをいじってみると、どうやら扇動的なバッシングを受けてつい最近辞めてしまったのだとか。そう考えると、このシャチショーを見ることが出来なくなる日がくるのやもしれない。
せめてぬいぐるみくらいは。
そんな風に思って、次のショーまでの時間つぶしをしていたが……。
「あれはっ!?」
ペリカンがくえっくえ言いながら列を作り、目の前を横切っていく。
この施設が水族館でなく娯楽施設とされる特徴の一つ、ペリカンが思いっきり前を横切り、場合によっちゃ触らせてくれるというパフォーマンスである。
(現場の人の迷惑になるといけないので注意書きもしておくが、触る時には飼育員さんに一旦聞いておこう。人間と同じ生物なので、なんかダメなこともある)
「今日はないと思ってましたが……ごくり」
声に出してまで息を呑む美咲紀。心で腕まくりをすると、ペリカンさんの列(正確には飼育員さんのもと)へと駆けだしていった。
そんな美咲紀とすれ違う、左右と湊。
「セイウチさん可愛かったですわねえ。仰向けで手をこうしてすいーって、すいーって!」
手でセイウチのまねをして後ろ向きに歩く左右。
湊は彼女が人にぶつかるんじゃあないかとさりげなくフォローしながら横を歩いていたが……。
「次はショーを見ましょう。シャチにベルーガに……」
「イルカはいるかな」
「ふぇ?」
振り返る左右。真顔で見返る湊。
「いるか……いるかが……ふ、ふふ……」
口を押さえてうつむく左右に、湊は首を傾げた。
それからしばらくして。
「まあっ、イルカってあんなに高くジャンプしますの!? もう一回、もう一回!」
手をぱちぱちやって身体を振る左右。
高校生にもなってイルカのジャンプくらいではしゃがなくても、とはじめは思っていた湊だったが、ついついショーに見入って気づけば左右と一緒になってパチパチと拍手をしていた。
さもあらん。だいの大人を釘付けにするためのショーである。長年のノウハウから流れを計算し尽くされ、その上で精密さを極限までたかめた一連の流れ。多感な高校生なら尚のこと感情が揺さぶられるのだろう。
別のベンチでは、夏朝が目をキラキラとさせながらショーに見入っている。
想像してみて欲しい。
巨大で透明な水槽を、ぐるぐると泳ぐイルカの姿。
僅かに顔を上げ、全身をうねらせるように尾びれれ水中を蹴った途端に水面を飛ぶあの姿。
同様の泳法がドルフィンキックなんてよばれるように、やはりイルカの見せる勢いにはある種完成された美しさがあった。
そんな生物が愛嬌のある声で鳴き、飼育員とキスをするさまを見よ。
雄大な海を背景に、胸からわき上がるものを夏朝は言葉にかえた。
「わあ、すごい……可愛い……」
「イルカは賢い生き物でね。犬と並んで人類の友と言われていたんだ」
「友達、だったの?」
横で語る修に、夏朝は首を傾げる。
「例えば、ある地方ではイルカが誘導した魚群を網にとる漁法が使われていたりね。基本的に遊ぶことを好むから、野生のイルカであってもダイバーへネコのようになつっこく接してくることもある。伊達に人間以上の脳を有しているわけじゃないんだな」
「ふうん……」
修は、感情が動くと理論を後から追いつかせる癖がある……ように思った。
多弁な時は楽しんでいる時だ。普通に相づちを打ってあげると、彼も心地よい気がする。
興奮して口調やテンポがおかしくなる人は少なくないが、そうなることを無意識に避けて気持ちニュートラルなまま口数だけを増やしているようにも見えた。
イルカじゃあないが、かわった生態の男である。
そうこうしているとイルカが大きく歌いながら空へ舞い上がった。
額に足をのせて飼育員もまた高く飛び上がり、美しく水しぶきを上げる。
あんな風になれたらきっと素敵だろう。
夏朝はぼんやりと、そしてどこか当たり前にそう思った。
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担当ゲームマスター
青空綿飴
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ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年01月11日
参加申し込みの期限
2017年01月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年01月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
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