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みんなで楽しいひなまつり!
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参道を上った神社の境内。楼門をくぐると、
オルカ・ヴィヴァルディ
はその青い海のような瞳を、キラキラと輝かせた。
「おおー、和服の女の子がいっぱい! 日本!! ってカンジがするね! これが! HINA!!」
確かに今日はひなまつりという事で、神社には和服姿でちょっとおめかしした女の子もたくさんいた。その可愛らしくキャッキャとお参りをする姿は、華やかで微笑ましい。
キョロキョロとはしゃぎながら境内を見回すオルカの横で、
獅子目 悠月
がその美しい榛色の瞳を半分細めて苦笑した。
「おいオルカ、あまりはしゃぐな。だから女子の祭りだと言っただろう、まったく……」
そんな2人の姿は、ご機嫌のハスキー犬と、それをしょうがないなと宥める飼い主に見えてくる。そんな事を言ったら悠月に怒られ……オルカには面白がられそうだが。
女の子のお祭りとされるひなまつり。寝子島神社でその催しがある事を聞きつけたオルカは、すぐに悠月を誘った。そして「女子の為の祭りだろう?」と言った悠月に、こう言ったのだ。
「だって、屋台に性別は関係ないだろ?」
オルカの尤もな意見に反論の余地がなくなった悠月。彼だって楽しい事が嫌いな訳ではない。何だかうまく押し切られた気もしないではなかったが、兎にも角にも2人はお祭りを楽しむべく、寝子島神社にやってきたのである。
興味深そうに境内を見渡していたオルカは、ふと何かに気付き、悠月の肩を叩いて指さした。
「あそこ特にいっぱい人がいる。何か配ってるみたいだ」
悠月もオルカと一緒に彼の指さす先を眺める。その人だかりは社務所の前だった。そして横には『ながしびな』ののぼり。2人はちょっと顔を見合わせると、その人だかりを覗く事にした。
「『ながしびな』ねえ……」
受付で巫女さんから貰った薄桃色の紙を手に、オルカが不思議そうに呟いた。
「願い事を書いて川に流すそうだな。俺は特にないが……」
自分はいらないからと貰わなかった悠月が、隣でオルカの流し雛を眺める。するとオルカがよーしと備え付けのペンを取った。
「お願いを書くって言うなら……俺はこれかな」
オルカはサッと勢いよくペンを走らし、自分の流し雛にこう書き込んだ。
『ネコフェスでド派手にぶちかます』
その迷いない字を見て、悠月の動きが一瞬止まった。
自分の中に常にある不安。けして人に悟らせないようにしているその不安が、顔を覗かせたのだ。
家の事、父親の事。自分にとっては困難な望むべき未来。オルカの文字は悠月に何かをつきつけてくる。出来るだろうか。こんな自分が何かを掴む事が出来るだろうか。
オルカは、そんな悠月の横顔を静かに見つめていた。
悠月がどんな問題を抱えているかは、まだきちんと聞いてはいない。けれども、オルカは思っていた。悠月の道は、きっと自分と重なっている。
(たいていの問題なんて案外何とかなるもんだよ。圧倒的なパフォーマンスを見せつけて、大衆を味方につけちゃえ。悠月は、それが出来るでしょ? ……それとも)
「悠月はそんな自信ない?」
自分の文字を見つめ続ける悠月に、オルカは挑発を込めて彼の顔を覗き込んだ。
―――のっておいでよ、もっと高みに連れてってあげるから。
どんな逆境だって、一緒に超えてみせるから。
オルカの挑発に、悠月の瞳にサッと力が戻る。彼は間近にあるオルカの瞳を、真っ直ぐに、挑むように見つめ返した。
「当たり前の事を言うから呆れただけだ」
その凜とした瞳にオルカを映しながら、悠月は思っていた。
コイツは何時だって飄々と、気後れるそぶりも見せない。
あの時
もそうだった。
でも……そうして引っ張られたい訳じゃない。
負けるつもりもない。
並んで立って、2人でもっと高みへ行くんだ。
そうだ、俺を潰すことが家に、父にとって不利益だと思わせるくらいの最高のパフォーマンスを。
オルカは、悠月の意志のこもった瞳を、ぞくぞくしながら見つめていた。
―――ああ、これだ。これが Mio destino!(俺の運命!)
悠月と出会った時と同じ興奮が背筋を駆け上り、オルカは感情のままに長い両手を伸ばすと、いきなり悠月をガバリと抱き締めた。
「こらッ、離せ……!」
驚いた悠月は軽く抵抗するが、すぐに大人しくなった。
触れ合ったところから伝わるオルカの鼓動。そのリズミカルだけどちょっと跳ね上がるような音を感じていると、だんだん抵抗するのも馬鹿らしくなってきたのだ。
(まあ……もうしばらくくらいならこのままでいてやってもいいか)
悠月は美しい睫を伏せ、ふわりと力を抜いた。
(最初の時は投げ飛ばされたのにさー。ほんとこういうのは反則だよねえ)
腕の中の悠月の抵抗が緩くなるのを感じながら、オルカは思っていた。
このやろ、抱き潰してやろうかなんて思いながらもオルカはしばらくの間悠月の抱き心地を堪能していたが、名残惜しそうにその身を離すとウインクをして言った。
「……笹舟を流しにいこうか、悠月」
何だかちょっと残念そうなその瞳に、悠月は思わず噴いてしまった。
*******
穏やかな猫又川。たくさんの笹舟が流れる中、2人は一緒に笹舟を流した。
2人の願い……いや、目標を乗せた舟は、ゆらゆらと海に向かって流れていく。しばらく2人はその姿を見送っていたが、まだ笹舟の姿が消えない内にオルカが何だかむずむずした顔で悠月を見た。
「ね-悠月、今からうちに来ない?」
悠月は多くを聞かなくても分かっていた。こいつも自分と同じなのだ。笹舟を見送っているよりも練習がしたいのだ。
(夏が楽しみだ)
そう思いながら悠月は即答した。
「行く」
オルカの瞳が嬉しそうに輝いた。何も語らず、2人は猫又川に背を向け歩き出した。
願いは、海へ向かう。
彼らは、未来へ向かう。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
KAN
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
NPC交流
定員
1000人
参加キャラクター数
62人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年01月21日
参加申し込みの期限
2017年01月28日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年01月28日 11時00分
参加キャラクター一覧
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