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みんなで楽しいひなまつり!
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「んー! ひな祭りかー。華やかで賑やかだね!」
多くの人が神社を行き交う中、
高梨 彩葉
はちょっと背伸びをしながら境内を見渡した。
いつもは厚く下ろしている前髪を今日は上げ、見通しも良さそうだ。その隠すには勿体ないくらいのチャーミングな青い瞳を、キラキラと楽しげに輝かせている。
そしてそんな彩葉に歩み寄ってくる人物がいた。両手に持っている甘酒の紙コップを零さないようにと慎重に人波を避けながら彩葉の前まで来ると、
志波 拓郎
は彩葉に1つ、差し出した。
「はい……彩葉さん……ちょっと熱いから、気を付け……て」
「ありがとう、拓郎! 私甘酒初めてだから楽しみ!」
彩葉は笑顔で紙コップを受け取る。拓郎が幸せそうに笑った。
ひな祭りは、女の子のお祝いだと拓郎は思っている。まあ、世間一般そういう認識だろう。
だから、3月3日というのは余り関心がなかった。上はごつい兄弟が2人もいたし。
けれども、彩葉と付き合うようになって彼の世界はちょっと変わった。甘く、可愛らしい風が吹き込んできたのだ。
彼女と見る世界は新鮮そのものだ。だからこそ、今日の寝子島神社の催しに、拓郎は張り切っていた。
(女の子を全力でお祝いする……!)
今日1日は、彩葉が楽しめるよう自分は出来る限りの事をしよう。そう拓郎は決めていたので、あれやこれやと先程から彩葉の世話を焼いていたのだ。
その並々ならぬ決意を彩葉は肌で感じていたが、敢えて止める事はしなかった。
確かに女の子のお祭りだし、今日1日は甘えちゃおうかな?
そんな感じの本日の2人は、飼い主第一の大型犬と、それを優雅に受け止めるお嬢様……に見えなくもない。いや、しかしお互い顔を寄せて笑い合うその姿は、やっぱり幸せな恋人同士なのであった。
2人はゆっくりと境内を散策した。甘酒を楽しんだり、拓郎が貰ってきた桃の花を手に、彩葉がポーズを取って写真を撮ったり。そしてたくさん撮った彩葉の写真を見て拓郎がにっこりしたり。2人は寝子島神社のひな祭りを、思う存分楽しんでいた。
「でも新鮮だな~」
2人で歩いていると、彩葉が綺麗な青空を見上げながら呟いた。
「なに……が?」
きょとんと拓郎が訊く。彩葉が振り向いて答えた。
「いや、ひな祭りって毎年、ひな壇飾ってちらし寿司を食べて、デザートにお父さんの作ったおひなケーキ食べるのが当たり前だったからさ」
「確かに……」
彩葉の言葉に拓郎が頷く。そしてゆっくりと言った。
「でも……こういうの、なら……自分も参加できるから……いいな」
「そうだね。女の子だけじゃなくて、みんなのお祭りって感じで楽しいよね」
2人は顔を合わせて微笑み合う。そして彩葉が「そうそう、ひな祭りといえば……」と言葉を続けた。
「小さい頃にお父さんが中々雛人形を片付けてくれなかったんだよねー」
「え、なんで……?」
不思議そうな拓郎に、彩葉が困った顔で笑った。
「雛人形を早く片付けないと娘がいき遅れになるってジンクスがあるみたいなんだ。だから私の事お嫁に出したくないからーって駄々こねてらしいよ」
「いき……おくれ」
その単語に拓郎は思わず苦笑してしまう。彩葉があっけらかんと言った。
「あの時のお母さん、呆れ顔でお父さんを正座させて叱ってたんだよねー。今思うとお父さんの行動に笑っちゃうよ」
そんな彩葉の話を聞きながらも、拓郎は思っていた。
(それだけ、お父さんは彩葉さんのことが大事ってこと……なのかな、うんきっと)
正座をさせられ、それでも口を尖らせて不満そうに妻の説教を受けている彩葉の父の姿を拓郎は何となく思い浮かべる。何だかその光景はとても可愛らしく、愛に溢れていると思った。
彩葉はそれだけ愛され、大切にされて育ってきたのだろう。そして自分はそんな彩葉とお付き合いをしているのだ。
彩葉の笑顔の向こうにたくさんの愛が見えた気がして、拓郎は彩葉への思いを新たにするのであった。
「あ、流し雛なんてものがあるんだね。拓郎も一緒にやろうよ!」
社務所のひとだかりを見て、彩葉が拓郎の腕を取る。そのままぐいぐいと楽しそうに彩葉は拓郎を引っ張って行った。
拓郎は受付の巫女さんに「これ……男でもやっていいんです……か?」なんて訊いていたが、勿論快諾されて2人は流し雛を受け取った。
笹の葉を手に拓郎は何だか困り顔。どうやら笹舟の作り方を知らないようだ。そんな拓郎に彩葉は笑いながら話しかけ、他の人の手元を覗き込んだり、アドバイスを受けたり。見よう見まねで2人は楽しく笹舟を作りあげた。
そしてそこに乗せる願い事は……。
『彩葉さんと楽しく、揃って健康に過ごせる1年でありますように』
『これからも拓郎と笑顔で過ごせますように』
それぞれの笹舟に乗せられた流し雛。
―――笹舟が沈まず、猫又川を一緒に流れてくれますように。
2人は笑顔でそっと祈った。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
KAN
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
NPC交流
定員
1000人
参加キャラクター数
62人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年01月21日
参加申し込みの期限
2017年01月28日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年01月28日 11時00分
参加キャラクター一覧
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