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みんなで楽しいひなまつり!
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ひなまつりで賑わう寝子島神社。ここに1人マイペースで楽しむ
響 タルト
の姿もあった。
巫女さんから甘酒を振る舞われ、歩きながらちびちびと飲んでいた彼女。その温かい甘酒を見ていると、ふと彼女の頭にいつもの妄想が浮かんできた。
(これにホットカカオを入れたら媚薬効果よね……)
1度そんな事を思えば、彼女のフィルターを通すと楽しげに甘酒を飲んでいる男の子達は実はきっと体がむふふ……、なんて見えてくる。まあ、それが妄想の楽しい所なのだが、楽しい雰囲気に酔ったのか、ついついタルトは目の前の男の子達に話しかけてしまった。
「実はそれホットカカオ入りなんだ。体熱くなってきたんじゃない?」
驚いたのは男の子達だ。カカオに媚薬効果があるなんて知りもしない彼らは、突然話しかけてきたタルトを訝しげに見た。
「カカオ? これ甘酒だろ? それともあんた何か変なの入れて回ってるの?」
(しまったー、雲行きが怪しくなっちゃった)
これはちょっと不穏な空気だ。タルトは「あらー? 甘酒で酔っちゃったかな?」と笑いながら後ずさり。踵を返してその場を離れようとしたが、慌てて躓いてしまった。タルトは紙コップを手放し姿勢を崩す。
(ヤバイ! 甘酒がかかっちゃう!)
ろっこん<チェシャ猫>を持つタルトは青くなる。不安定な姿勢のまま必死に落ちてくる甘酒を何とか避けたが、今度はよたよたと足が止まらなくなった。そのままタルトはある所へ転げ落ちる。
「あ、あ、あらー?」
―――バッシャーン!
まだ肌寒い3月に、タルトは見事池に落ちてしまった。
「流し雛ゆうんの、どこでやってんねんー」
苑下 ちか
は神社の境内をぐるりと歩いていた。流し雛の事を詳しく聞いていた訳ではないから、どこで配布しているのか分からない。
(流すいうくらいやから水のあるところやろ)
そう思って神社の小さな池の所まで来てみたちかは、あっぷあっぷと溺れながら岸に上がろうとしている猫に気が付いた。
「なんやねこや。このさぶいのにあっほやなー」
ちかは池の縁まで器用に降りて、ざばりと猫を掴みだした。
猫はずぶ濡れのままにゃーにゃーとちかに訴えかけるように鳴いている。ちかはその首を掴みながらマジマジと猫を見た。
「さすがのちかもにゃーにゃー語はわからんわ。せやけど濡れたねこいうんはほんま貧そやなー」
ちかは猫を地面に置くと、カバンからタオルを取り出した。
「ほれふいたる。おとなししとき」
ちかは猫をガシガシと拭いてやる。すると猫が見る間に大きくなり、女性の形を取った。
「助かったー!」
突然人間になった猫は、大きく伸びをする。ちかは目を丸くして叫んだ。
「なんで人なっとんねん! ばけねこか?」
ちかの目の前の元猫―――タルトは笑顔でちかに言った。
「ほんと助かったよ。お礼になんかごちそうするね!」
ちかは何回か瞬きをしてタルトを見ていたが、その目が嬉しそうに輝いた。
「おごってくれるん? ほな、たこやきたべいこ」
猫が人間になった事にはびっくりしたが、奢ってくれるなら話は別という事らしい。余り物事に動じないちかは、タルトを屋台の列に引っ張って行った。
2人は賑わう屋台を見て回った。
たこ焼き、リンゴ飴、フランクフルト。ちかは次々に頼み、満足そうにそれらを頬張る。そして人間に戻れたタルトもちかと一緒にパクパクと食べた。それを見たちかはへーと感心したように言った。
「ばけねこはなんでも食べるんやなー。かりかりしか食べへんおもてたわ」
「カリカリって……キャットフードは食べないよ」
「夜なったら油なめるんやろ。てれびで見たししっとるで」
「うーん。夜な夜な薄い本見て舌舐めずりはしてるけどね♪」
そんな風に2人楽しく歩いていると、ちかが声を上げた。
「あ、あれやろ金魚」
ちかの視線の先には金魚すくいの屋台。タルトは笑顔で頷いた。
屋台の親父からポイを貰った2人。ちかはよーしと腕まくりして水槽に手を突っ込んだが、金魚はすいすいと逃げてしまう。あっという間ににちかのポイは破れてしまった。
「ぜんぜんとられへんわ。紙とけるし」
向こうが丸見えになってしまったポイにちかは口を尖らせる。その様子を見てタルトはちょっと考えていたが、ポンとちかの頭を叩いた。
「私にまかせてー」
「姉ちゃんがとってくれるん? これ見る魚やからたべたあかんで?」
心配するちかにタルトはにっこり笑うと、金魚を入れる器に水をすくい、その場を離れた。そしてすぐに戻ってきたタルトには……猫耳と尻尾があった。そう、彼女は水をかぶり獣人化したのだ。タルトはちかに「アクセサリーを着けてみたんだ♪」と軽くウインク。そして、
「にゃー!」
と一声気合いを入れると、目にも留まらぬポイさばきで金魚を手元の器に入れ始めた。
「おー、姉ちゃんうまいなー」
口をまん丸くしてちかは驚く。「あれとってー」「次は目ーでとるやつー」とちかが注文をつける中、タルトはあっという間に器を金魚で山盛りにしてしまった。
青くなった店主に頼み込まれて数匹だけ貰う事にした2人。
「金魚かいらしなー。姉ちゃんおおきにー」
にっこりするちかに、タルトが社務所の方を指さして言った。
「ねえ、流し雛しない?」
見れば社務所に案内ののぼりが立っている。元々流し雛をしようと神社に来たちかに異論があるはずがない。2人は仲良く社務所に向かった。
社務所で流し雛を受け取ったタルトとちか。タルトの手元を見てちかは目を丸くした。
「何で姉ちゃんいっぱいもらってん?」
タルトは流し雛を5枚貰っていたのだ。むふふとタルトは笑った。
「どうせなら五人囃子がいいなと思ってね~。よし、顔描いちゃおう」
そう言うとタルトは雛の紙にせっせと顔を描き込んでいく。それを見てちかは「姉ちゃん絵ー上手いなー」とまた目を丸くした。
五人囃子が完成すると、タルトは今度は願い事を考え始めた。勿論5枚あるから5つ分だ。
「極上のBLに出会えますように、いい作品が描けますように、同人誌が売れますように……それからそれから」
「BLてなんや?」
ちかが不思議そうに訊く。説明に窮したタルトは、
「えーと、ベーコンレタスだよw」
と答えてみたが、ちかのジト目に負け、仕方なく絵で説明する事にした。
ちかはサラサラと描かれる絵を感心しながら覗き込む。
「にゃんぱんまん上手いなー、プロみたいや。せやけどばいきんにゃんと裸でくっついとんのはわからん。こいつら敵やで?」
「な、なんでだろねー? 実は仲良しだからかな?」
ちかの疑問にタルトはあははと笑うしかない。
(……今度小学生にも見せられる薄い本をさがしておこうっと♪)
裸のにゃんぱんまん達に首を捻るちかを見て思うタルトであった。
「ちかお願いなにしよかなー」
タルトは無事流し雛に煩悩をぶつけ終わったが、ちかはなかなか思いつかないようだ。するとちかはくりんとタルトに向いて言った。
「せや、ばけねこの姉ちゃん、ちかと友達なってくれるか? ちかのへや夜おばけ出たらやっつけてほしいねん」
「あはは、勿論いいよー。おばけ退治だね、任せて♪」
おどけて力こぶを作るタルトに、ちかは目を輝かせる。急いで『おねえちゃんとともだちになった』と雛に書き込んだ。
手を繋いで猫又川に雛を流しに行く2人。
「なー姉ちゃん」
「なあに?」
「油いれたお皿用意しとくしあそびきてなー」
「油はいらないかなー。薄い本持ってくよ」
「あ、金魚さんはたべたあかんで?」
優しい早春の光が2人を照らす。素敵な出会いのひなまつりになったようである。
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担当ゲームマスター
KAN
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
NPC交流
定員
1000人
参加キャラクター数
62人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年01月21日
参加申し込みの期限
2017年01月28日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年01月28日 11時00分
参加キャラクター一覧
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