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木からの舞い散る花を見て、美しいと評する者は多い。しかし古人に曰く、過ぎたるは及ばざるが如し。あまり多過ぎると通行に困る上に見苦しい。
夏神神社境内にて、
夏神 零
は竹箒を手にして境内に舞い散った梅の花びらや木の花を掃き清めに来ていた。
「おや……」
ふと、零が顔を訝しげに歪める。すでに神社の前で、一人の巫女が掃き掃除を始めていたのだ。
まさかこの神社を進んで掃除に来るような奇特な輩がいるとは。半信半疑になりながら、零はその巫女へと声をかけてみる。
「ようこそ、夏神神社へ」
声をかけると、それに反応して巫女が振り向く。
「え?」
と驚きの声を発したのは、果たしてどちらだろうか。目の前にいる人物は、まだ髪が黒かった頃の自分だった。
髪が黒いということは、まだあの事件も体験していない、恐れるものも知らぬ頃の自分か、とどこか冷静な視線が目の前にいる過去の自分を見る。
大切な師匠を自らの手で殺めるという間違いを犯した時の瞬間を思い出してしまい、苦虫を噛み潰したような表情になりながらも、すっかり白く褪せてしまった髪を乱暴に掻き上げた。師は無事だった、と自分に言い聞かせるように。
「成程。つまりこれもまた神魂の影響でござったか」
「だろうな」
目の前の自分――レイは特に困惑し続けることもなく頷く。きっと、目の前の零を未来の自分と勘付いているに違いあるまい。それもそうだろう。彼が本当に過去の零であるならば、不思議な体験をいくつか経ているはずなのだから。
「せっかくだ。少し境内の道場で組みてでもどうだ?」
「良いだろう。未来のオレとやり合って実力を測るのも修行の内だ」
さすが過去の自分とも言うべきか、考えることはほぼ似たようなものだった。二つ返事で頷いたレイを連れて、境内に併設された道場へと向かった。
道場に置かれた模擬戦用の武器は種々様々。当然のように、勝手知ったる二人はその中から自分の得物を選び取る。
零が選び取った物は短槍と小太刀。レイが手にしたものは長棒だ。
「棒……?」
「突いて良し、払って良し、殴って良し。良い武器だろう?」
「お主が良いならばそれで良いが、途中で替える余裕はないと心得ろよ」
「替える必要もない」
肩を竦め、長棒の具合を確かめるようにくるくると器用に回すレイ。それを見て、零は決して侮れない相手であることを再確認する。
互いに向かい合い、構える。
「では、いざ尋常に――」
「ああ。――勝負だ!」
言葉とほぼ同時に、二人は動いた。
一合目。牽制するように小太刀を前へ、短槍を腰の後ろにした構えのまま、零は間合いを詰める。
相手の長棒を小太刀で払って短槍で突く。二段構えの攻勢である。
「甘い!」
しかし過日のレイもさるものである。彼はその攻撃に突進でもって応じた。
相打ち覚悟の攻撃か。――否、違う。もしそうならば、零の思惑通り小太刀で振り払われてから短槍の刺突が待ち受ける。
果たしてレイの握る長棒は、盾にするように両手で握られていた。短槍の間合いからも、小太刀の間合いからも内側への接近。超接近戦を挑んで来たのだ。攻撃とはつまり運動エネルギーである。それを最大限にぶつけるためには適正距離が必要であり、そこから外れてしまえば致命傷へと至らせることはできない。
一瞬で意図を理解した零は、無理に短槍を振るう。たとえ間合いから外れた攻撃であっても、牽制にはなる。
短槍が受け流され、激突。軽いバックステップで衝撃を軽減する。
「っ…………」
間合いが開いて一息――つく暇も与えられない。相対するレイの瞳は隙きあらば倒すと戦意をみなぎらせていた。
零は今度は逆に、短槍を前に、小太刀を後ろへ構える。先程の構えが短距離のみを想定したいわば防御の構えであれば、こちらは中距離から短距離を想定した攻めの構えだ。それに対応して、レイも距離的な優位性を発揮しやすいように、盾のように握っていた長棒を腰溜めに構える。
二合目。仕掛けたのは、今度は零からだ。
「喰らえ!」
助走を付けての大振りな短槍での突き。突進とも呼べるそれを、レイは軽く長棒の先で受け流す。
木が擦れるような音。――しかし、その音は余りにも軽い。
「やっぱり……!」
今度は逆に、零がレイの間合いの内側に入って来て、小太刀で接近戦を仕掛けに来たのだ。だが、それを予測できないレイではない。長棒の反対側を旋回させて、遠心力を乗せて迫る零へと打撃を向かわせる。これを小太刀で防げば零は攻撃できない。
「甘いのは――」
しかし、レイの予想に反して、零は長棒を小太刀の鍔際で防いだ。打撃の威力を踏み込みの推進力で強引に相殺。そのまま距離を更に詰めていく。
「果たしてどちらでござろうな!」
短槍と小太刀から手を離し、相手に組み付く。
ふわり、とレイが宙に浮く。一本背負いだ。
鈍い音と共に、道場の床が衝撃で揺れる。即座にレイが俯せの状態になって追撃の寝技を防ぐ。
まだ握っていた長棒を旋回し足払いを仕掛けるレイ。飛んで回避されたが、その間に体勢を整える。
「……形勢逆転、だな?」
「さて、どうでござろうかなぁ」
長棒を構えて不敵に笑うレイを前にして、無手の零は飄々と自然体のままだ。小太刀と短槍を拾うような余裕はない。
「ナメてんじゃねえぞ!」
その態度がレイの神経を逆撫でしたのだろう。刺すような突きを放つ。それを零はひらりと舞うように回避する。
舌打ちと共に、突きの手数を増やすレイ。しかしそれすらも零は舞うように躱していく。
「その舞い、どこまで続くかな?」
「いいや――もう終わりだ」
そう呟いて、くるりと独楽(こま)のように舞う零。ヒュ、という甲高い音と、肉の切れる音が道場内に響いた。
「……嗚呼、全く」
深いと吐息とともに、まばらに赤い道場の床を見る。
「汚すだけ汚して帰るとは、道場への感謝が足りてないでござるなぁ」
すでにもう道場から消え失せてしまった過去の自分へと苦笑して、腰を下ろす。打撃を受けた手は痺れ、身体の随所に打ち身とかすり傷が付いていた。
「成長がないわけではないのでござろうが、いやはや……。師匠に見られたらまた叱られそうだ」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
豚野郎
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年01月12日
参加申し込みの期限
2017年01月19日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年01月19日 11時00分
参加キャラクター一覧
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